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紫水晶聖書に対する洞察,第2巻
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紫水晶
(むらさきずいしょう)(Amethyst)
石英の結晶のうち準宝石とされているもので,赤紫色もしくは青紫色を帯び,装身具に用いられます。六角柱状の結晶として存在し,その色は微量のマンガンまたは鉄を含んでいることによります。紫水晶のあるものは石英の仲間(西方系)ですが,高価な紫水晶(東方系)は鋼玉やサファイアの仲間です。紫水晶<アメシスト>という名称は,ギリシャ語アメテュストス(「酔わない」の意)から取られており,この語はギリシャ語セプトゥアギンタ訳の中で,出エジプト記 28章19節と39章12節にあるヘブライ語アハラーマーの訳語として用いられています。
イスラエルの大祭司は,刺しゅうを施した「裁きの胸掛け」の石の第3列の3番目の位置に紫水晶の石を着けていました。(出 28:2,15,19,21; 39:12)ヨハネは「新しいエルサレム」の幻の中で,その聖なる都市の城壁の12番目の土台は紫水晶であったと述べました。―啓 21:2,10,19,20。
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胸掛け聖書に対する洞察,第2巻
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胸掛けの生地は長さが1キュビト,幅が1手尺だったようで,折ると正方形になり,袋状になるので,その中にウリムとトンミムが納められたのかもしれません。胸掛けの前部には12の宝石の飾りが付いており,宝石は金の受け具にはめられて3個ずつ4列に並んでいました。それぞれの宝石にはイスラエルの部族の名前が一つずつ彫り込まれていました。(出 28:15-21,28; 39:8-14; レビ 8:8)各列の宝石は右から左に(ヘブライ語の読み方に従い)列挙するように並べられていたのかもしれません。どの宝石がどの部族に対応していたのか明確に述べることはできません。―宝石のそれぞれの見出しの項を参照。
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