オノ
(Ono)
エルパアルの「子」であるベニヤミン人シェメドが建てたと思われる都市。(代一 8:1,12)バビロンでの流刑後,オノには再びベニヤミン人が住むようになりました。(エズ 2:1,33; ネヘ 7:6,37; 11:31,35)この古跡と同定されているのは,ヨッパの東南東約11㌔の所にあるカフル・アナ(オノ)です。それは古代のロドやハディドがあったとされる場所からほんの数キロのところにあります。「オノの谷あいの平原」(ネヘ 6:2)とは,カフル・アナのある広い渓谷を指しているのかもしれません。この「谷あいの平原」は「職人の谷[ゲー ハハラーシーム]」とも結び付けられています。(ネヘ 11:35)しかし,このヘブライ語ゲー ハハラーシームは別の場所を指していると理解し,「ゲ・ハラシム」という固有名詞として翻字する学者もいます。―ユダヤ。代一 4:14と比較。