9-10. 親が子供を育てるに当たり,まず行うべきことは何ですか。
9 子供がエホバを愛するよう,親にはどんなことができるでしょうか。道徳面での危険からどのように子供を守れますか。何ができるか,考えてみましょう。
10 エホバに助けを求めて祈る。マノアと,マノアの妻の手本について考えましょう。サムソンを育てた夫婦です。マノアは,男の子が生まれることが分かった時,どのように育てたらよいか,エホバにアドバイスを求めました。
11. 親は,裁き人 13章8節のマノアの手本にどのように倣えますか。
11 ボスニア・ヘルツェゴビナのニハドとアルマは,マノアの手本に倣いました。2人はこう言っています。「マノアのように,『良い親になれるよう教えてください』とエホバに祈りました。エホバは聖書,出版物,集会,大会など,いろいろな形で祈りに答えてくださいました」。(裁き人 13:8を読む。)
12. ヨセフとマリアは子供にどんな手本を示しましたか。
12 手本によって教える。親の言葉は子供の心に残りますが,もっと強い感化を与えるのは親の行動です。ヨセフとマリアは子供たちの立派な手本となったに違いありません。イエスも2人の手本から学んだことでしょう。ヨセフは家族を養うため一生懸命に働きました。エホバの崇拝を大切にするよう家族を教えることもしました。(申 4:9,10)律法では,過ぎ越しの祭りのために家族をエルサレムに連れていくことは求められていませんでしたが,ヨセフは「毎年」連れていきました。(ルカ 2:41,42)当時,家族でエルサレムに行くのは手間も時間もお金もかかる,と考えた父親もいたかもしれません。でもヨセフはエホバの崇拝を大切にしていました。そうするよう子供にも教えたことでしょう。マリアは聖書をよく知っていました。言葉と行動により,神の言葉を愛するよう子供を教えたに違いありません。
13. ある夫婦は,どんな点でヨセフとマリアに倣いましたか。
13 先ほどのニハドとアルマは,ヨセフとマリアも手本にしました。そのかいもあり,息子はエホバを愛し,エホバに仕えるようになりました。2人はこう言っています。「エホバが教えている原則を守るなら幸せになれるということを,自分たちの生き方によって息子に示しました」。ニハドは,「親がまず,子供に将来こうなってほしいと思う通りの大人になることです」とも言っています。
14. 親は子供が誰と交友を持っているかを知っていなければなりません。なぜそう言えますか。
14 子供が健全な交友を持てるよう助ける。父親も母親も,子供が誰と,何をしているかを知っていなければなりません。子供がソーシャルメディアや携帯電話で誰とやりとりしているかということも知っている必要があります。子供は交友を持つ相手の考え方や行動から強い影響を受けるからです。(コリ一 15:33)
15. ジェシーという父親の手本から,どんな点を学べますか。
15 インターネットや携帯端末に詳しくない親は,どうすればよいでしょうか。フィリピンのジェシーという父親はこう言っています。「自分たちは電子機器に詳しくはなかったのですが,どんな危険があるか,子供に教えるよう努力しました」。ジェシーは,自分が詳しくないからというだけで,子供が電子機器を使うことを禁止したりはしませんでした。「電子機器を使って,新しい言語を覚え,集会の予習をし,聖書を毎日読むよう勧めました」と言っています。jw.org®の「若い人」のセクションには,メッセージのやりとりやネット上で写真を共有することについて,バランスの取れたアドバイスが収められています。お子さんとそのような記事を読んで話し合いましたか。「電子機器 使っている? 使われている?」と「SNSをスマートに」の動画を一緒に見ましたか。 電子機器の賢い使い方を教えるのに役立ちます。(格 13:20)
16. 多くの親はどんなことをしてきましたか。どんな結果になりましたか。
16 多くの親は,エホバへの奉仕に打ち込んでいる人との交友の機会を子供のために作るようにしています。コートジボワールのヌデニとボミンという夫婦は,巡回監督をよく自宅に泊めました。ヌデニはこう語っています。「息子はとても良い影響を受けて開拓奉仕を始め,今では代理の巡回監督として奉仕しています」。お子さんのためにこのような交友の機会を作ることができますか。
17-18. 親は子供をいつから教える必要がありますか。
17 早くから子供を教え始める。早くから教えることは,子供のためになります。(格 22:6)テモテの例を考えましょう。テモテは後に使徒パウロと旅行するようになりました。母親のユニケと祖母のロイスがテモテを「幼い時から」教えていました。(テモ二 1:5; 3:15)
18 コートジボワールのジャンクロードとピースという夫婦は,子供6人がエホバを愛し,エホバに仕えるよう育てることができました。何が役立ちましたか。ユニケとロイスに倣ったことです。「生まれてすぐ,まだ幼い時から,神の言葉を子供にしっかり教えました」と言っています。(申 6:6,7)
19. どうすれば神の言葉を子供に「しっかり教え[る]」ことができますか。
19 どうすれば神の言葉を子供に「しっかり教え[る]」ことができますか。繰り返し教え,心に銘記させることによってです。そのためには,子供との時間をきちんと取る必要があります。同じことを何度も教えるのをもどかしく感じることもあるでしょう。でも,その努力によって子供は神の言葉を理解し,実行できるようになります。
20. 詩編 127編4節のどんな考えは,子供を育てる上で役立ちますか。
20 子供一人一人をよく知る。詩編 127編では子供が矢に例えられています。(詩編 127:4を読む。)矢は素材も大きさもさまざまです。子供も,一人一人が異なっています。親は,それぞれの子供をどう教えたらよいかを見極めなければなりません。イスラエルに住むある夫婦は,エホバに仕えるよう子供2人を育てる上で何が役立ったかについて,「子供に個別に聖書を教えました」と言っています。もちろん,それぞれの家族の頭が,子供を個別に教える必要があるかどうかを判断します。