13. (ア)エゼキエル 37章10,14節の言葉は,紀元前537年から実現し始めました。何が起きましたか。(イ)10部族王国の人たちもイスラエルに戻ったことは,どんな聖句から分かりますか。
13 バビロンにいたユダヤ人たちは,紀元前537年から幻が実現し始めるのを見ました。何が起きましたか。エホバは彼らを捕らわれから解放し,イスラエルに帰還させることによって,生き返らせて「立ち上が」らせました。ユダヤ人4万2360人と,ユダヤ人ではない約7000人の人たちがバビロンを去りました。エルサレムと神殿を再建し,イスラエルの土地に定住するためです。(エズ 1:1-4; 2:64,65。エゼ 37:14)およそ70年後に,エズラがエルサレムに戻る際には,まだバビロンにいた1750人余りの人たちが一緒に行きました。(エズ 8:1-20)ですから,少なくとも4万4000人を超えるユダヤ人が帰還したことになります。まさに「大きな軍勢」です。(エゼ 37:10)加えて,聖書によると10部族王国の人たち(紀元前8世紀に父祖たちがアッシリアによって国を追われていた)も,イスラエルに戻って神殿の再建を手伝いました。(代一 9:3。エズ 6:17。エレ 33:7。エゼ 36:10)
14. (ア)エゼキエル 37章24節の言葉は,この預言が主に実現する時がいつであることを示していますか。(イ)1919年にどんなことが起きましたか。(「『乾いた骨』と『2人の証人』 どう関係しているか」という囲みも参照。)
14 エゼキエルの預言のこの部分は,どのようにもっと大規模に実現したでしょうか。回復に関するこの預言は主に,関連した預言の中でエホバがエゼキエルに明らかにしたように,大いなるダビデであるイエス・キリストが王として統治し始めて間もなく実現することになっていました。(エゼ 37:24)実際,1919年に,エホバはご自分の聖なる力をご自分の民の内に宿らせました。その結果,彼らはいわば生き返り,大いなるバビロンに捕らわれた状態から解放されました。(イザ 66:8)その後エホバは,彼らを自分たちの「土地」つまり比喩的なパラダイスに住まわせました。では,エホバの現代の民はどのように「大きな軍勢」になってきたのでしょうか。
15,16. (ア)エホバの現代の民はどのように「大きな軍勢」となってきましたか。(イ)エゼキエルのこの預言は,さまざまな問題や試練に立ち向かう上でどのように励みになりますか。(「再び立ち上がるための助け」という囲みを参照。)
15 キリストが1919年に忠実な奴隷を任命してから間もなく,神に仕える人たちは預言者ゼカリヤが予告していたことを経験し始めました。帰還したユダヤ人たちの中で奉仕していたゼカリヤは,「多くの人々や強い国々が……エホバに仕えるため……やって来る」と述べました。「あらゆる言語の国々から来た10人の人」が,エホバに仕えるためにやって来るのです。その人たちは,「神のイスラエル」を表す「1人のユダヤ人」の服をしっかりつかんでこう言います。「あなたたちと一緒に行かせてほしい。神があなたたちと共にいる,と聞いたからだ」。(ゼカ 8:20-23。ガラ 6:16)
16 現在,「神のイスラエル」を構成する人たち(天に行くクリスチャンのうち地上に残っている人たち)に「10人の人」(ほかの羊)が加わり,「非常に大きな軍勢」には広い意味で幾百万という人々が含まれるようになっています。(エゼ 37:10)私たちは,人数が増え続けるこの軍勢の中でキリストの兵士として,王イエスにしっかりと従い,前途にある祝福に向かって進んでいきます。(詩 37:29。エゼ 37:24。フィリ 2:25。テサ一 4:16,17)
17. 次の章ではどんなことを考えますか。
17 清い崇拝が回復されたことにより,神の民は重要な責任を担うことになりました。どんな責任でしょうか。答えを得るには,時をさかのぼって,エルサレムが滅ぼされる前にエゼキエルがエホバから与えられた任務について調べる必要があります。次の章でその点を取り上げます。