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決定の谷で諸国民に一致して立ちむかうものみの塔 1962 | 5月1日
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58 殺りくはどのぐらい大きなものですか。黙示録 14章20節はこれをどのように描いていますか。
58 全人類の歴史の中でも,これほど大勢の人間が殺されたことはありません。人間の生命を表わす血は流れ出て大きな河のようになります。黙示録 14章20節(新口)はこの恐ろしい光景を次のように描いています,「そして,その酒ぶねが都〔神の制度〕の外で踏まれた。すると,血が酒ぶねから流れ出て,馬のくつわにとどくほどになり,一千六百丁〔二百マイル〕にわたってひろがった」。
59 (イ)だれの生命の血はそこで踏まれて流されませんか。(ロ)どんな事実を彼らは知ると,エホバは言われますか。彼らはそれをどのように知りますか。
59 エホバのさばきは完全に執行されます。諸国民とその悪のぶどうは踏みつぶされてしまい,地は清められて正義の人が楽しんで住むところとなります。すべての人がその象徴的な酒ぶねの中にいるのではありません。すべての人が踏まれてその生命の血を流すのではありません。エホバを避け所,よりどころとした人々がいます。エホバが王イエス・キリストによってその人々の敵また神ご自身の敵を酒ぶね,すなわち「さばきの谷」で踏みつぶすとき,彼らは安全に守られます。保護されるこれらの人々は,霊的イスラエルの残れる者と,救われるために残れる者と一致してエホバの御名を呼び求める献身した仲間の人々すなわち「大ぜいの群衆」です。(ヨエル 2:32)彼らは,エホバから次の預言的な言葉を告げられている人々です。「かくて汝ら我はヱホバ汝等の神にして我聖山シオンに住むことをしるべし」。彼らは息をのみ,畏怖の念をもって安全な高処からさばきの谷を見おろして,エホバのすばらしい勝利を目撃します。エホバはキリストにより,サタンの見える制度の結束した諸国民のすべてに対して勝利を得ます。
60 それゆえに神の勝利を見て私たちは何をしますか。しかしその時まで,私たちは命令に従って何をしますか。
60 宇宙至上権を立証するエホバの勝利を見て,私たち証者は喜びの声をあげてエホバの賛美を歌い,常に,またとこしえまでエホバを私たちの神と認めます。エホバの戦いと大いなる勝利の時は近づいています。その時まで私たちに対するエホバのご命令は,私たちがエホバへの奉仕に一致を保つことです。神の刑罰の日を宣べ伝えつつ,またキリストの御国による永遠の救いの良いたよりを伝道し教えつつ,私たちはこのことをします。
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ガリラヤの楽園ものみの塔 1962 | 4月1日
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ガリラヤの楽園
エホバ神は,イスラエル人が導きいれられる地は乳と蜜の流れる地であると,保証されました。モーセは,同国人に別れを告げる話の中で,彼らのはいる地のすばらしさを賞賛しました。パレスチナ全地の中でも,ガリラヤはもっとも美しくて肥沃でした。そのガリラヤの中,ガリラヤの海の北西にあるゲネサレの平地は最もよいところでした。その地について,歴史家ヨセハスは次のように書いています,
「そこの自然の美は,実にすばらしい。土地が肥えているので,あらゆる種類の木が成長する。そして,住民はさまざまな種類の木をそこに植える。その地の気温は,特に数種類の木の成長に適している。寒冷な空気を必要とするくるみの木は,そこでよく繁茂する。暑い気候の地で繁茂するしゅろの木もある。いちぢくの木もあり,近くにオリーブの木も生えている。これらの木は,温暖な気候にしか適さないものである。だからこの地方は,自然の野心がかなえられるところと呼ばれよう。ここでは,敵対する植物も,仲良く生長して行くようになる。また,四季が理想的な状態でやってくる。秋の果実は豊かにみのるだけでなく,長いあいだの保存がきく。1年のうち10ヵ月の間は,ぶどうやいちぢくの実がいつもあるだけでなく,1年中いつでも他の果実がみのって人間の食物になる」。―「戦争」・第3巻,10:8。
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