-
不法の世にあって宣べ伝えるものみの塔 1979 | 10月15日
-
-
「力ある者たちのように彼らは走る。戦人のように城壁を登る。……家々の上に彼らは登る。窓から盗人のように入り込む。……そしてエホバ自ら必ずその軍勢の前に声を上げる。その陣営には非常に多くの者がいるからである。彼の言葉を遂行する者は強大なのである。エホバの日は大いにして,まことに恐るべきものなのである。だれかその下でこらえ得よう」。(ヨエル 2:7-11,新)
-
-
不法の世にあって宣べ伝えるものみの塔 1979 | 10月15日
-
-
増し加わる迫害
14 ヨエル書 2章7節は,禁令下のエホバの証人の活動にどのようにあてはまると思われますか。
14 真理の敵はこの伝道活動を阻止することを試みてきました。多くの国では,国家主義の支配者たちが,この“いなご”の仕事を禁止しました。王国を宣べ伝える活動に対して「城壁」を設けようとしました。しかし“いなご”の軍隊はそのような城壁を「戦人」のようによじ登ります。活動が禁止されている幾つかの町では,地元の関心を持つ人々が証人たちに加わり,好意的なことがわかっている人々の家に証人たちを案内しました。時には,一つのブロックの中の一軒か二軒の家で証言し,別のブロックに移って同じことを繰り返すこともあります。多くの場合聖書だけで証言します。別の国では証人たちは,非公式に効果的な業をつづけていますが,再び自由に家から家へ行けるように,制限を加える足かせが砕かれる日を切に待ち望んでいます。
15 アメリカ最高裁判所は,わたしたちの戸別伝道を支持してどんな態度に出ましたか。
15 第二次世界大戦中,アメリカの僧職者たちは,エホバの証人の戸別伝道活動を禁止させようとしてあらゆる手を使いました。しかし,アメリカ最高裁判所は多くの場合に次のことを認めました。すなわち,この戸別伝道活動は,宗教活動の自由,言論および出版の自由という憲法上の保証によって支持されているということです。同裁判所は,1943年5月に行なわれたマルドック対ペンシルバニア州事件において多数を占めた意見として,エホバの証人の活動の聖書的根拠に注意を引き,次のように述べました。
「彼らはパウロの模範に従って『公にも家から家にも』教えているのだ,と主張する。使徒行伝 20章20節。『全世界に出て行って,すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ』という聖書の命令を文字通りに受け取っている。マルコ伝 16章15節。……種々の教派は今日この種の福音伝道の方法を大規模に利用しており,それぞれの派の文書頒布者たちが幾千幾万もの家に福音を携えて行き,じかに訪問して,信者を得ることに努めている。それは宣べ伝えるだけのことではなく,また宗教文書を配布するだけのことでもない。両者を組み合わせたものである」。
確かに“いなご”の軍隊と彼らの仲間は,敵が家から家への業に反対して築こうとした法律の城壁を乗り越えました。
-