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破壊された「聖なる場所」― 今日それは何を意味しますかものみの塔 1983 | 2月15日
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なぜイエスは追随者たちに急いで『山に逃げる』ことを勧めたのでしょうか。イエスは言われました。「その時,世の初めから今に至るまで起きたことがなく,いいえ,二度と起きないような大患難があるからです。実際,その日が短くされないとすれば,肉なる者はだれも救われないでしょう。しかし,選ばれた者たちのゆえに,その日は短くされるのです」― マタイ 24:21,22。
それにしてもイエスは一体どういう意味で,「荒廃をもたらす嫌悪すべきものが……聖なる場所に立っている」と言われたのでしょうか。イエスが言われた「大患難」や,救われることになっている「肉なる者」とは何のことでしょうか。大患難が『短くされる』のはなぜ「選ばれた者たちのゆえ」なのでしょうか。
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破壊された「聖なる場所」― 今日それは何を意味しますかものみの塔 1983 | 2月15日
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「選ばれた」クリスチャンたちがエルサレムにもはやいなかったという事実は,神が彼らの安全を心配なさる必要はないことを意味しました。彼らはすでに脱出していました。ですから神はローマ軍がエルサレムに侵入することを許し,同市に対する裁きを速やかに執行することができました。そういうわけで,すでにエルサレムの外にいた選ばれたクリスチャンたちのゆえに,それらの患難の日は「短く」されたので,より早く終わったのです。そのために幾らかの「肉なる者」,すなわち9万7,000人が生き残りました。
西暦70年におけるその「大患難」はエルサレムに臨んだ苦難の中でも最も恐ろしい苦難でした。ユダヤ人が建てた都市,その神殿,そして神殿を中心とする宗教体制はその苦難によって永久に終わりを告げました。
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