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聖書 Q&A
イ聖 記事195
2人の女性が立っている。2人の間には深い溝がある。向かって左側の女性は謝ろうとしているが,右側の女性は不信感を持っている。

敵てきを愛あいするとはどういうことですか

聖せい書しょの答こたえ

イエスは有ゆう名めいな山さん上じょうの垂すい訓くんの中なかで,「敵てきを愛あいし……なさい」と言いいました。(マタイ 5:44。ルカ 6:27,35)誰だれかから憎にくまれたり,ひどいことをされたりしても,その人ひとに優やさしく親しん切せつに接せっしなさい,ということです。

イエス自じ身しん,敵てきを愛あいしました。ひどい仕し打うちをされても許ゆるしました。(ルカ 23:33,34)ヘブライ語ご聖せい書しょ(一いっ般ぱんに旧きゅう約やく聖せい書しょと呼よばれる)にも,敵てきを愛あいするようにというイエスの教おしえと同おなじようなことが書かかれていました。(出しゅつエジプト記き 23:4,5。格かく言げん 24:17; 25:21)

「敵てきを愛あいし続つづけ,迫はく害がいする人ひとのために祈いのり続つづけなさい」。マタイ 5:43,44

この記き事じでは次つぎの点てんを取とり上あげます。

  • 敵てきを愛あいする どうして?

  • 敵てきを愛あいする どうやって?

  • 戦せん争そうで敵てきと戦たたかうべきか

  • 敵てきを愛あいすることについての誤ご解かい

  • 敵てきを愛あいすることについての聖せい書しょの言こと葉ば

敵てきを愛あいする どうして?

  • 神かみがそうしているから。神かみは「感かん謝しゃしない悪あく人にんにも親しん切せつ」です。(ルカ 6:35)「悪あく人にんにも……太たい陽ようを昇のぼらせ」ています。(マタイ 5:45)

  • 愛あいは人ひとを変かえるかもしれないから。敵てきに親しん切せつにすると,「燃もえる炭すみをその人ひとの頭あたまの上うえに積つむことにな」る,と聖せい書しょは言いっています。(格かく言げん 25:22)ここでは,親しん切せつにすることが,鉱こう石せきを熱ねっして金きん属ぞくを取とり出だす過か程ていに例たとえられています。たとえ憎にくまれても親しん切せつにするなら,相あい手ての怒いかりを和やわらげ,その人ひとの良よいところを引ひき出だすことができるかもしれません。

敵てきを愛あいする どうやって?

  • 「あなたたちを憎にくむ人ひとに善ぜんを行おこない……なさい」。(ルカ 6:27)「敵てきが飢うえているなら,食たべさせましょう。喉のどが渇かわいているなら,飲のむ物ものを与あたえましょう」と聖せい書しょは勧すすめています。(ローマ 12:20)黄おう金ごん律りつと呼よばれる言こと葉ばの通とおりにすることによっても,敵てきを愛あいせます。「人ひとからしてほしいと思おもう通とおりに,人ひとにもしなさい」という言こと葉ばです。(ルカ 6:31)

  • 「あなたたちへの災わざわいを願ねがう人ひとのために祝しゅく福ふくを求もとめ……なさい」。(ルカ 6:28)ひどいことを言いわれても,穏おだやかに優やさしく話はなすなら,敵てきのためを思おもっていることになります。「侮ぶ辱じょくされ……ても,仕し返かえしをしてはなりません。かえって,相あい手てに親しん切せつにしてください」と書かかれています。(ペテロ第だい一いち 3:9)この通とおりにすると,憎にくしみが憎にくしみを生うむのを止とめられます。

  • 「侮ぶ辱じょくする人ひとのために祈いのり……なさい」。(ルカ 6:28)誰だれかからばかにされても,「仕し返かえしをしてはなりません」。(ローマ 12:17)その人ひとを許ゆるしてあげてくださいと神かみに祈いのるように,と聖せい書しょは勧すすめています。(ルカ 23:34。使し徒と 7:59,60)やり返かえしたりせず,その人ひとのことは神かみにお任まかせしましょう。神かみの正せい義ぎ感かんは信しん頼らいできるので,安あん心しんできます。(レビ記き 19:18。ローマ 12:19)

1.声を荒げている同僚に穏やかに接している女性。2.後に女性は自分の席で祈っている。

「敵てきを愛あいし,あなたたちを憎にくむ人ひとに善ぜんを行おこない続つづけなさい。あなたたちへの災わざわいを願ねがう人ひとのために祝しゅく福ふくを求もとめ,侮ぶ辱じょくする人ひとのために祈いのり続つづけなさい」。ルカ 6:27,28

  • 「辛しん抱ぼう強づよく,親しん切せつ」に接せっする。(コリント第だい一いち 13:4)使し徒とパウロは愛あいについての説せつ明めいの中なかで,アガペー(愛あい)というギリシャ語ごの変へん化か形けいを使つかいました。これはマタイ 5章しょう44節せつやルカ 6章しょう27,35節せつにも出でてくる語ごです。クリスチャンはこの愛あいがあるので,敵てきのように思おもえる人ひとにも辛しん抱ぼう強づよく,親しん切せつに接せっします。嫉しっ妬としたり,優ゆう越えつ感かんを抱いだいたり,失しつ礼れいなことをしたりはしません。

女性は感情的になっていた同僚にお茶を入れ,親切にしている。同僚は驚いている。

「愛あいは辛しん抱ぼう強づよく,親しん切せつです。愛あいは嫉しっ妬としません。愛あいは自じ慢まんせず,思おもい上あがらず,下げ品ひんな振ふる舞まいをせず,自じ分ぶんのことばかり考かんがえず,いら立だちません。愛あいは傷きずつけられても根ねに持もちません。愛あいは不ふ正せいを喜よろこばないで,真しん実じつを喜よろこびます。愛あいは全すべてのことに耐たえ,全すべてのことを信しんじ,全すべてのことを希き望ぼうし,全すべてのことを忍にん耐たいします。愛あいは決けっして絶たえません」。コリント第だい一いち 13:4-8

戦せん争そうで敵てきと戦たたかうべきか

戦たたかうべきではありません。イエスは,敵てきと戦たたかってはならないと教おしえました。例たとえば,エルサレムが攻こう撃げきを受うけると予よ告こくした時とき,イエスはとどまって戦たたかいなさいとではなく,逃にげなさいと言いいました。(ルカ 21:20,21)使し徒とペテロにも,「その剣つるぎをさやに収おさめなさい。剣つるぎを取とる人ひとは皆みな,剣つるぎで滅ほろびます」と教おしえました。(マタイ 26:52)聖せい書しょや他たの文ぶん献けんによると,1世せい紀きのクリスチャンは,戦せん争そうで敵てきと戦たたかったりはしませんでした。a (テモテ第だい二に 2:24)

敵てきを愛あいすることについての誤ご解かい

誤ご解かい: 律りっ法ぽうの中なかで,イスラエル人じんは敵てきを憎にくむようにと命めいじられていた。

事じ実じつ: 律りっ法ぽうの中なかにそんな命めい令れいはありません。逆ぎゃくに,隣りん人じんを愛あいするようにと指し示じされていました。(レビ記き 19:18)「隣りん人じん」という語ごは,自じ分ぶん以い外がいの人ひと全ぜん般ぱんを指さしています。しかし,一いち部ぶのユダヤ人じんはその意い味みを狭せばめて,ユダヤ人じんだけを指さすと考かんがえ,ユダヤ人じん以い外がいの人ひとたちを憎にくむべき敵てきと見みなしました。(マタイ 5:43,44)イエスはその間ま違ちがった見み方かたを正ただすために,親しん切せつなサマリア人じんの例たとえ話ばなしをしました。(ルカ 10:29-37)

誤ご解かい: 敵てきを愛あいするとは,敵てきの悪わるい行おこないを容よう認にんすることである。

事じ実じつ: 聖せい書しょによれば,悪わるい行おこないを容よう認にんすることと,その行おこないをしている人ひとを愛あいすることは,別べつです。例たとえばイエスは,殺さつ人じんをしてならないと言いいましたが,自じ分ぶんを処しょ刑けいしようとしている人ひとたちのために祈いのりました。(ルカ 23:34)また,悪わるい行おこないや罪つみを憎にくんでいましたが,罪つみ深ぶかい人ひとたちのために命いのちをなげうちました。(ヨハネ 3:16。ローマ 6:23)

a E・W・バーンズの「キリスト教きょうの興こう隆りゅう」(英えい語ご)という本ほんには,こうあります。「入にゅう手しゅできる情じょう報ほうをすべて注ちゅう意い深ぶかく調しらべてみると,マルクス・アウレリウス[ローマ皇こう帝てい,西せい暦れき161-180年ねん]の時じ代だいに至いたるまで,クリスチャンで兵へい士しになった者ものは一人ひとりもおらず,またクリスチャンになった兵へい士しで兵へい役えきにとどまっていた者ものも一人ひとりもいないことが分わかる」。

敵てきを愛あいすることについての聖せい書しょの言こと葉ば

出しゅつエジプト記き 23:5 「あなたを憎にくむ人ひとのロバが荷に物もつの下もとでうずくまっているのを見みたなら,無む視しして立たち去さってはならない。ロバを助たすけ出だすのを手て伝つだってあげなさい」。

意い味み 進すすんで助たすけることによって敵てきを愛あいせる。

格かく言げん 24:17,18 「敵てきが倒たおれるとき,喜よろこんではならない。彼かれがつまずくとき,心こころの中なかで喜よろこぶな。さもないと,エホバbが見みて不ふ快かいに思おも[う]」。

意い味み 敵てきが不ふ幸こうな目めに遭あったとき,心こころの中なかでこっそり喜よろこぶこともしてはいけない,と神かみは言いっている。

ルカ 6:28 「あなたたちへの災わざわいを願ねがう人ひとのために祝しゅく福ふくを求もとめ,侮ぶ辱じょくする人ひとのために祈いのり続つづけなさい」。

意い味み 誰だれかから憎にくまれたり,ひどい扱あつかいをされたりしても,穏おだやかに敬けい意いを込こめて話はなす。その人ひとを許ゆるしてくださるようにと神かみに祈いのる。

ペテロ第だい一いち 2:23 「[イエスは]侮ぶ辱じょくされても,仕し返かえしをしたりしませんでした。苦くるしめられても,相あい手てを脅おどしたりせず,正ただしく裁さばく方かたに自じ分ぶんを委ゆだねました」。

意い味み イエスは,不ふ条じょう理りなことは神かみが正ただしてくださると信しんじていた。

ペテロ第だい一いち 3:9 「傷きずつけられたり侮ぶ辱じょくされたりしても,仕し返かえしをしてはなりません」。

意い味み 仕し返かえしをせず,平へい和わをつくるようにする。

b エホバは神かみの名な前まえです。(詩し編へん 83:18)「エホバとは誰だれのことですか」という記き事じをご覧らんください。

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