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  • イ道 73章 172ページ–173ページ 2節
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  • 本当の隣人となったサマリア人
  • イエス 道,真理,命
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イエス 道,真理,命
イ道 73章 172ページ–173ページ 2節
サマリア人がけがをした男性に近寄っているところ。祭司とレビ族の人は道路の反対側に寄って通り過ぎていった

73章

本ほん当とうの隣りん人じんとなったサマリア人じん

ルカ 10:25-37

  • 永えい遠えんの命いのちを受うけるには何なにをすべきか

  • 親しん切せつなサマリア人じん

イエスがエルサレムの近ちかくにいる期き間かん中ちゅう,たくさんのユダヤ人じんが会あいにやって来きます。ぜひ何なにか学まなびたいと思おもっている人ひとだけでなく,イエスを試ためそうと思おもっている人ひともいます。律りっ法ぽうに通つうじたある男だん性せいもその1人ひとりで,イエスにこう質しつ問もんします。「先せん生せい,永えい遠えんの命いのちを受うけるには何なにをする必ひつ要ようがあるでしょうか」。(ルカ 10:25)

イエスはその人ひとの質しつ問もんには裏うらがあることを見み抜ぬきます。ユダヤ人じんが怒おこるようなことをイエスに答こたえさせようとしているのです。さらにイエスは,相あい手てがすでに正ただしい答こたえを知しっていることに気き付づきます。それで,相あい手ての考かんがえが明あきらかになる仕し方かたで巧たくみに返へん事じをします。

イエスは,「律りっ法ぽうには何なんと書かいてありますか。どう読よみますか」と尋たずねます。その男だん性せいは律りっ法ぽうをよく学まなんでいるので,申しん命めい記き 6章しょう5節せつとレビ記き 19章しょう18節せつを引いん用ようしてこう答こたえます。「『あなたは,心こころを尽つくし,力ちからを尽つくし,知ち力りょくを尽つくし,自じ分ぶんの全すべてを尽つくして,あなたの神かみエホバを愛あいさなければならない』,そして,『隣りん人じんを自じ分ぶん自じ身しんのように愛あいさなければならない』」。(ルカ 10:26,27)しかし,これはその男だん性せいが願ねがっていた答こたえでしたか。

イエスは,「その通とおりです。それを行おこない続つづけなさい。そうすれば命いのちを得えます」と言いいます。会かい話わはまだ続つづきます。男だん性せいはただ正せい解かいが欲ほしいのではありません。「自じ分ぶんの正ただしさを示しめ」したい,つまり自じ分ぶんの考かんがえや他たの人ひとへの接せっし方かたは正ただしいという確かく証しょうを得えたいと思おもっているのです。それで,「私わたしの隣りん人じんとはいったい誰だれでしょうか」と質しつ問もんします。(ルカ 10:28,29)簡かん単たんな質しつ問もんのようで実じつは深ふかい意い味みがあります。どういうことでしょうか。

ユダヤ人じんは,「隣りん人じん」という言こと葉ばは自じ分ぶんたちの伝でん統とうを守まもる人ひとにしか当あてはまらないと考かんがえていて,レビ記き 19章しょう18節せつをその根こん拠きょにしていたようです。別べつの人じん種しゅと交こう友ゆうを持もつのは「許ゆるされない」とまで主しゅ張ちょうする人ひともいます。(使し徒と 10:28)ですから,この男だん性せいは,仲なか間まのユダヤ人じんに親しん切せつに接せっしていれば自じ分ぶんは正ただしいと考かんがえています。イエスの弟で子したちの中なかにもそう考かんがえる人ひとがいたかもしれません。しかし,この男だん性せいも弟で子したちも,別べつの人じん種しゅの人ひとを不ふ親しん切せつな仕し方かたで扱あつかっていた可か能のう性せいがあります。そういう人ひとは「隣りん人じん」ではないというわけです。

イエスは,ユダヤ人じんを怒おこらせることなく,どのように見み方かたを正ただすでしょうか。次つぎの例たとえ話ばなしを語かたります。「ある男だん性せいがエルサレムからエリコに下くだっていく途と中ちゅうで,強ごう盗とうに襲おそわれました。強ごう盗とうは服ふくを剝はぎ,殴なぐり,半はん殺ごろしにして去さっていきました。たまたま,ある祭さい司しがその道どう路ろを下くだっていきましたが,男だん性せいを見みると,反はん対たい側がわに寄よって通とおり過すぎました。同おなじように,あるレビ族ぞくの人ひとも,そこに来きて彼かれを見みると,反はん対たい側がわに寄よって通とおり過すぎました。ところが,その道どう路ろを通とおっていたあるサマリア人じんはそこに来きて彼かれを見みると,かわいそうに思おもいました」。(ルカ 10:30-33)

イエスに質しつ問もんした男だん性せいは,大おお勢ぜいの祭さい司しと神しん殿でんで祭さい司しを補ほ佐さするレビ族ぞくの人ひとたちがエリコに住すんでいることを知しっていたでしょう。神しん殿でんからエリコに戻もどるには,23㌔ほどの道みちを下くだっていかなければなりません。そのルートは強ごう盗とうが隠かくれている場ば合あいがあり,危き険けんでした。例たとえ話ばなしの祭さい司しやレビ族ぞくの人ひとは,悲ひ惨さんな目めに遭あった仲なか間まのユダヤ人じんを見み掛かけた時ときに助たすけるべきなのに,そうしようとしません。その人ひとを助たすけたのは,ユダヤ人じんから軽けい蔑べつされていたサマリア人じんだったのです。(ヨハネ 8:48)

サマリア人じんはけがをしたユダヤ人じんをどのように助たすけたでしょうか。イエスはこう続つづけます。「それで近ちか寄より,傷きずに油あぶらとぶどう酒しゅを注そそいで包ほう帯たいをしてあげました。それから彼かれを自じ分ぶんの家か畜ちくに乗のせ,宿やど屋やに連つれていって世せ話わをしました。次つぎの日ひ,2デナリを取とり出だし,宿やど屋やの主しゅ人じんに渡わたして言いいました。『この人ひとの世せ話わをしてください。もっと費ひ用ようがかかったら,戻もどってきた時ときに払はらいますから』」。(ルカ 10:34,35)

この後のち,優すぐれた教きょう師しであるイエスは男だん性せいに次つぎのように尋たずね,考かんがえさせます。「この3人にんのうち誰だれが,強ごう盗とうに襲おそわれた人ひとにとって隣りん人じんになったと思おもいますか」。この人ひとは「サマリア人じんです」と言いいたくなかったようで,「その人ひとに対たいして憐あわれみ深ぶかく行こう動どうした人ひとです」と答こたえます。イエスはこの話はなしの教きょう訓くんをはっきりさせ,こう勧すすめます。「行いって,あなたも同おなじようにしなさい」。(ルカ 10:36,37)

何なんと優すぐれた教おしえ方かたでしょう。イエスが,別べつの人じん種しゅの人ひとも隣りん人じんであると話はなすだけだったなら,男だん性せいや他たのユダヤ人じんたちは納なっ得とくしなかったでしょう。しかし,聞きいている人ひとがすぐにイメージできるシンプルな例たとえ話ばなしを用もちいて,「私わたしの隣りん人じんとはいったい誰だれでしょうか」という質しつ問もんの答こたえを見み事ごとに出だしたのです。本ほん当とうの隣りん人じんとは,聖せい書しょが命めいじている愛あいや親しん切せつを行おこないで示しめす人ひとなのです。

  • ある男だん性せいがイエスに,永えい遠えんの命いのちを受うけるにはどうすればよいか質しつ問もんしたのはなぜですか。

  • ユダヤ人じんは誰だれを隣りん人じんだと考かんがえていましたか。なぜですか。

  • 本ほん当とうの隣りん人じんとは誰だれかについての正ただしい見み方かたを,イエスはどのようにして教おしえましたか。

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