-
「従いなさい」― だれに?ものみの塔 1962 | 11月15日
-
-
38 神の律法に従う私たちは,政府と権威に対し,決して何をしませんか。また政府や権威のどんな行いに加わりませんか。
38 私たちが神の律法に良心的に従うとき,人間の政府や権威は当惑することがあるでしょう。彼らが間ちがっていること,および神の律法と一致していないことが示されるでしょう。しかし,私たちは現存している政府や権威に対して暴力的な運動を起こしたり,陰謀を企むことを,決してしません。この組織制度の期間中,私たちは神のものを神に返します。が,カイザルのものをカイザルに返さないということではありません。(マタイ 22:21)また,「政府と権威に服し,これに従」えと告げた使徒の助言を破るということでもありません。不完全な人間の政府や権威が神に敵対して戦うとき,良心的なクリスチャンとして私たちは彼らに加わらないという意味です。キリストの使徒たちは,政治と無関係な宗教的なエルサレムの法廷に向かって,「人間に従うよりは,神に従うべきである」と語りました。私たちは,彼らと同じ立場を取らねばなりません。―使行 5:29。
39 従って私たちは,使徒のどんないましめに従いますか。何を心に留めてそうしますか。
39 夫に従うこと,奴隷所有者に従うこと,この世の政治的な政府や権威に従うこと,および生活の他の事柄について,私たちは,どんな場合でも,使徒パウロの指示に従います。私たちがそうすることは,「神を信じている者たちが,努めて良いわざを励むことを心がけるようになるためである。これは良いことであって,人々の益となる」。―テトス 3:8,新口。
-
-
「人のつくったものすべて」に服従するものみの塔 1962 | 11月15日
-
-
「人のつくったものすべて」に服従する
1 今日,いちばん自由な人々はだれですか。しかしどうしてその自由を失うことがありますか。
自由な人々は,自分の自由を濫用したり,利己的な不法の行いをするための口実として自由を用いぬように注意しなければなりません。今日,いちばん自由な人々は「この世の支配者」サタン悪魔すなわち「この世の組織制度の神」でエホバ神の大敵対者の束縛から解放されている人々です。(ヨハネ 12:31。コリント後 4:4)これらの人々は,虚偽,無知,そして迷信の束縛から解放されました。「もしわたしの言葉のうちにとどまっておるなら,あなたがたは,ほんとうにわたしの弟子なのである。また真理を知るであろう。そして真理はあなたがたに自由を得させるであろう」とイエス・キリストは言われ,さらに次の言葉をつけ加えました。「すべ罪を犯す者は罪の奴隷である。そして,奴隷はいつまでも家にいる者ではない。しかし,子はいつまでもいる。だから,もし子があなたがたに自由を得させるならば,あなたがたは,ほんとうに自由な者となるのである」。(ヨハネ 8:31,32,34-36,新口)そのような弟子は,人々を束縛して抑圧するこの世の偽りの人間的な言伝えや哲学から解放されています。彼らは,正しいことを自由に行なえない罪の奴隷ではありません。しかし,彼らがその自由を濫用して気ままな行ないをするなら,そして利己的な不法の行ないをするための口実にするなら,彼らはその自由を失うでしょう。彼らは罪の奴隷,悪の奴隷になるでしょう。
2 自由を行使するに際して,真のクリスチャンと偽りのクリスチャンは,どのように違いますか。
2 にせのクリスチャンは,彼らの持つ自由を濫用します。キリストの真の弟子は,神の御言葉でみちびかれるため,その自由を濫用しません。彼らは賢明です。自由を濫用すれば現存する人間の制度と問題をひきおこすようになると,彼らは知っています。
3 ペテロはその最初の手紙を何時,だれに宛てて書きましたか。またどのように呼びかけていますか。
3 クリスチャンは,クリスチャンに宛てた使徒ペテロの最初の手紙中に述べられている神の言葉に従います。西暦62-64年頃,すなわち使徒パウロがペテロに宛てた手紙を書いた時と同じ頃,ペテロは小アジアにいたクリスチャンたちに手紙を書きました。小アジアは,当時ローマ帝国の一部であって,今はトルコに属しています。ペテロは,彼らをその地の永久的な住民として,あるいは地方的な社会を構成する一部として呼びかけず,かえって「ポント・ガラテア・カバドキヤ・アジアおよびビテニヤに離散し寄留している人たち」と呼びかけました。―ペテロ前 1:1,新口。
-