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エジプトの宝に勝るものものみの塔 2002 | 6月15日
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モーセはファラオの娘のところに戻されると,「エジプト人の知恵をことごとく」教えられました。(使徒 7:22)これは,モーセに役人となる備えをさせることを意図した訓練を意味するのでしょう。エジプトの広範な学問には,数学,幾何学,建築,土木,他の技芸や科学が含まれていました。おそらく,王室はモーセにエジプトの宗教教育も受けさせたいと思ったことでしょう。
モーセは,その類まれな教育を王家の他の子どもたちと一緒に受けたのかもしれません。そのようなエリート教育から益を得た人たちの中には,「異国の支配者たちの子弟」がいました。それらの人たちは,「人質としてエジプトに送られて来たり連れて来られたりして,“教化”されてから」,ファラオの忠実な「臣下として支配するために故国に戻され」ました。(「トトメス4世の支配」[英語],ベッツィ・M・ブライアン著)王宮関連の養成所は,子どもたちが宮殿の役人として仕えるよう備えさせるものだったようです。a エジプトの中王国時代や新王国時代のものである碑文は,ファラオの近臣や高官たちの中に,大人であっても「養成所の子」という名誉ある肩書きを持つ人がいたことを明らかにしています。
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エジプトの宝に勝るものものみの塔 2002 | 6月15日
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a この教育は,ダニエルとその仲間たちがバビロンで政府の役人として仕えるために受けた訓練と似ていたかもしれません。(ダニエル 1:3-7)エホバの証人の発行した「ダニエルの預言に注意を払いなさい」の第3章と比較してください。
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