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事物の体制聖書に対する洞察,第1巻
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この世のアイオーンつまり事物の体制は,律法契約が導入される前から存在していました。その事物の体制は,その契約のアイオーンと時代を同じくして存続し,律法契約によって始まったアイオーン,つまり物事の状態の終わった後も続きました。この世のアイオーンは大洪水後のある時,罪および神とそのご意志に対する反逆を特徴とする不義の生き方が進展した時に始まったものと思われます。それでパウロは,不信者の思いをくらましている「この事物の体制の神」について述べることもできました。その神とは明らかに悪魔サタンのことです。(コリ二 4:4。ヨハ 12:31と比較。)まず第一に,サタンの支配と影響は世のアイオーンを形作り,そのアイオーンに他と異なる特色と霊を与えてきました。(エフェ 2:1,2と比較。)「解説者のギリシャ語新約聖書」(第2巻,688ページ)はローマ 12章2節について注解し,「そのような霊によって支配されている体制に外見上,あるいは表面的に合わせることもそうだが,ましてその体制の方法に実際に順応してしまうことは,クリスチャンの生活にとって致命的であろう」と述べています。そのような世のアイオーンは,使徒パウロの時代の後も長く続くことになっていました。
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世,世界聖書に対する洞察,第2巻
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コスモスは同様の仕方で,しかも非常に頻繁に,人種のいかんを問わずクリスチャンではない人間の社会全体を表わすのに用いられています。これこそイエスとその追随者たちを憎んだ世です。世が彼らを憎んだのは,イエスや追随者たちが世の不義に関して証しをし,世から離れていたからです。その世は彼らを憎むことによってエホバ神ご自身に対する憎しみを示し,神を知るようにはなりませんでした。(ヨハ 7:7; 15:17-25; 16:19,20; 17:14,25; ヨハ一 3:1,13)神の敵対者,悪魔サタンは,この不義の人間社会という世とそのもろもろの王国の上に支配権を行使しており,事実,自分をそのような世の「神」としています。(マタ 4:8,9; ヨハ 12:31; 14:30; 16:11。コリ二 4:4と比較。)そのような不義の世を生み出したのは神ではありません。それが発達してきたのは神の主要な反対者によるもので,『全世界は[その者の配下に]あります』。(ヨハ一 4:4,5; 5:18,19)サタンとその「天の場所にある邪悪な霊の勢力」は,神から疎外された世に対して目に見えない「世の支配者たち[または,世の力ある者たち; ギ語,コスモクラトラス]」として行動しています。―エフェ 6:11,12。
そのような聖句では,単にイエスの弟子たちが一部となっていた人類社会のことではなく,真のクリスチャン会衆の外に存在する,組織された人間社会全体のことが言われています。そうでなければ,クリスチャンは死んで,肉体で生きるのをやめない限り,「世のもの」であるのをやめることはできないでしょう。(ヨハ 17:6; 15:19)淫行,偶像礼拝,強奪,およびそれに類する行ないに携わる人々も含まれる世の人々の社会のただ中でやむを得ず暮らしてはいますが(コリ一 5:9-13),そのような立場にあるクリスチャンは,世と共に罪に定められることのないよう,世との友好的な関係に入らないようにして,自分を世の腐敗や汚れによる汚点のない清い状態に保たなければなりません。(コリ一 11:32; ヤコ 1:27; 4:4; ペテ二 1:4; 2:20。ペテ一 4:3-6と比較。)また,神の目に愚かなものである世の知恵を導きとすることはできず,「世の霊」つまりその利己的で罪深い促進力を“吸う”こともできません。(コリ一 1:21; 2:12; 3:19; コリ二 1:12; テト 2:12。ヨハ 14:16,17; エフェ 2:1,2; ヨハ一 2:15-17と比較。「霊」[人を促す働きをする精神的傾向]を参照。)こうして,彼らは神のみ子が行なわれたのと同じように,信仰によって不義の人間社会という『世を征服する』のです。(ヨハ 16:33; ヨハ一 4:4; 5:4,5)その不義の人間社会は神から滅ぼされることによって過ぎ去ることになっています。(ヨハ一 2:17)それは大洪水以前の不敬虔な世が滅びたのと同じです。―ペテ二 3:6。
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