15. エホバの愛あいについて聖せい書しょに何なんと書かかれていますか。その表ひょう現げんが特とく別べつだと言いえるのはどうしてですか。（脚きゃく注ちゅうも参さん照しょう。）

¹⁵ エホバの4つの主おもな性せい質しつである力ちから，公こう正せい，知ち恵え，愛あいの中なかでも，愛あいは特とく別べつです。聖せい書しょには，神かみは力ちから，神かみは公こう正せい，神かみは知ち恵えとは書かかれていません。神かみはその3つの性せい質しつを持もっていて，それらの究きゅう極きょくの源みなもとであり，ほかの誰だれよりもそれらをよく表あらわしています。でも4つ目めの愛あいについては意い味み深ぶかくも，「神かみは愛あい」だと書かかれています。b （ヨハネ第だい一いち 4:8）これはどういうことなのでしょうか。

16-18. （ア）聖せい書しょによると「神かみは愛あい」です。これはどういうことですか。（イ）地ち球きゅう上じょうの生いき物ものの中なかで，人にん間げんがエホバの愛あいの象しょう徴ちょうにふさわしいのはどうしてですか。

¹⁶ 「神かみは愛あい」とは，単たんに“神かみイコール愛あい”ということではありません。前ぜん後ごを入いれ替かえて「愛あいは神かみ」と言いうことはできません。神かみは単たんなる抽ちゅう象しょう的てきな概がい念ねんではなく，意い思しや感かん情じょうを持もつ方かたで，愛あい以い外がいにも魅み力りょく的てきなところがたくさんあります。では，なぜ「神かみは愛あい」かというと，愛あいがエホバの根こん幹かんだからです。ある聖せい書しょ辞じ典てんにはこの聖せい句くについて，「神かみの真しん髄ずいあるいは本ほん質しつは愛あいである」と説せつ明めいされています。次つぎのように考かんがえることができるでしょう。エホバは，力ちからがあるので行こう動どうできます。公こう正せいで知ち恵えがあるので，正ただしくて良よい行こう動どうができます。それに対たいし，愛あいはあらゆる行こう動どうのベースになっているのです。力ちからや公こう正せいさや知ち恵えを表あらわす時ときにも，常つねに愛あいが根こん底ていにあります。

¹⁷ エホバはまさしく愛あいを体たい現げんしています。ですから，正ただしさの基き準じゅんに沿そった愛あいとはどういうものかを学まなぶには，エホバについて学まなぶ必ひつ要ようがあります。では，そもそも人にん間げんがそのような愛あいを表あらわせるのはどうしてでしょうか。エホバは地ち球きゅうを創そう造ぞうした時とき，独ひとり子ごにこう言いいました。「私わたしたちに似にた者ものとして人ひとを造つくろう」。（創そう世せい記き 1:26）地ち球きゅう上じょうの生いき物ものの中なかで，人にん間げんだけが天てんの父ちちに倣ならって意い識しき的てきに愛あいを表あらわせます。エホバは自じ分ぶんの主おもな性せい質しつを象しょう徴ちょうする動どう物ぶつを選えらびましたが，特とくに大だい事じな愛あいの象しょう徴ちょうとして選えらんだのは，地ち球きゅうで最さい高こうの創そう造ぞう物ぶつである人にん間げんでした。（エゼキエル 1:10）