「知識」の本を用いる
1 以下の提案の中で使いやすいものを選び,区域の人々にあった言い回しに調整して用いてください。
2 聖書の預言と希望となる音信を示すことができます。
■ 「長引く不況のせいか,犯罪が増加したり街角でも落書きやごみが増えたりして,社会の道徳が低下していると感じておられる方が多いようです。これも時代の流れで仕方がないとあきらめていると言う方もおられますが,どう思われますか。聖書はこの時代の意味と将来の展望をはっきりと告げています。[テモテ第二 3:1を読み,「知識」の本,98ページ,1節を示します]」。
■ 「戦争が終わって55年以上たち,日本は比較的平穏で物も豊かですが,いまだに内戦で苦しんでいる人々がいることを知ると,心が痛みますね。[それから上記と同じ聖句と資料を用います]」。
3 聖書そのものの価値を強調することもできます。
■ 「よい本との出会いが人生に影響を与えたと言う方は少なくありません。一生に一度は聖書を読むようにと学生に勧める先生もおられますが,これまで聖書に接する機会はおありでしたか。[「知識」の本,16ページ,13節の教育者の言葉を読む]」。
■ 「体調を崩している方が少なくないようです。体が疲れたときに栄養剤などを補給する方が増えていますが,ストレスにさらされることの多い心にも,うるおいを与えてくれる情報があるといいと思われませんか。多くの考え深い人々は,ベストセラーである聖書の中にそのような情報を見いだせることに気づいています。[「知識」の本,16ページ,11節のガンジーの言葉に注目する]」。
どちらの場合も,引用文に言及してから,家の人に役立つ聖句を読みます。
4 夫婦や家族に関する事柄を取り上げるのも効果的です。
■ 「若者の犯罪が増えていますね。子どもは十代になれば反抗期に入るので,親や先生に反抗するのは当たり前と言われる方も多いですが,どう思われますか。[エフェソス 6:4を読み,「知識」の本,136ページ,17節の最初の3行を読む]」。
■ 「学級崩壊や不登校といった子どもたちの問題で騒がれていますが,それに心を痛めておられる親御さんは少なくないようです。何事も予防が肝心と言われますが,もしこうしたことを予防するとしたら,何をすべきだと思われますか。[コリント第一 8:1を読み,「知識」の本,146ページ,18節を示す]」。
5 知人や隣人に次のように証言できるかもしれません。
■ 「幸せな人間関係を築くには,良い意思の疎通が欠かせませんね。わたしは家族や身近な人に対して親切に話すことを努力したいと思っていますが,意思の疎通の秘訣は,口ではなく心にあるとこの本に書かれているのを読んでとても考えさせられました。[「知識」の本,143ページ,9節を示す。] 気持ちは,言葉に出さなくても伝わるものなので,忙しい時でも家族や身近な人に対してできるだけ思いやりのある態度を示すよう励まされました。とても良い本なのでぜひ紹介したいと思います」。
6 家から家の奉仕だけでなく,再訪問や雑誌経路となっている人にも「知識」の本を配布し,聖書研究を勧めてみるのはいかがですか。親族や友人を訪問し配布することもできます。3月中,家庭聖書研究を取り決める活動に熱心にあずかりましょう。