家族のために | 若い人
仲間の圧力に負けないために
現実の問題
知っておきたいこと
良い人でも,仲間の圧力を受けると,悪いことをしてしまう。
「悪い交わりは有益な習慣を損なう」。―コリント第一 15:33。
「良くないと分かっていても,その場の空気にのみ込まれて,みんなが喜ぶならそうしようという気持ちになってしまいます」。―デーナ。
仲間の圧力とは言っても,仲間が直接加えてくるものだけではない。
「自分では正しいことをしたいと願うのに,悪が自分にある」。―ローマ 7:21。
「圧力と感じるものは大抵,自分自身から生じています。本当のところ,仲間が話していることがとても面白そうに思えてそれをしたいと思うのは,自分なんです」。―ダイアナ。
仲間の圧力に立ち向かうなら,自分自身のことが誇らしく思える。
「正しい良心を保ちなさい」。―ペテロ第一 3:16。
「仲間の圧力に立ち向かうのが非常に難しい時もありました。でも,今では,ほかの子たちと異なっていても平気です。自分の決意を貫いています。良心が痛んで眠れない,ということはありません」。―カーラ。
どうすればよいか
良くないことを行なわせようとする仲間の圧力に直面したら,次のようにしてみましょう。
どんな結果になるか考える。こう自問してみてください。『圧力に屈したら,自分は自分のことをどう思うだろうか。見つかったら親はどう思うだろうか』。―聖書の原則: ガラテア 6:7。
「両親から,『圧力に負けたら,どうなると思う?』と聞かれ,仲間の圧力に屈したら道を踏み外すことになるのがよく分かりました」。―オリビア。
信念を抱く。こう自問してみてください。『これをしてしまったら,それは自分自身にとっても他の人たちにとっても害になる,と言えるのはなぜだろう』。―聖書の原則: ヘブライ 5:14。
「幼かった頃のわたしは,しないと言うだけか簡単な返事しかしませんでしたが,今では,なぜするのか,なぜしないのかをはっきり説明することができます。正邪に関して固い信念を持っています。ほかの人に聞くのではなく,自分で考えて答えることができます」。―アニータ。
“自分”について考える。『自分はどんな人になりたいのだろうか』と自問してください。それから,いま受けている圧力について考え,『そのような人なら,この状況でどうするだろうか』と自問してみてください。―聖書の原則: コリント第二 13:5。
「わたしは,自分に満足しているので,他の人からどう思われるかをあまり気にしません。それに,大抵どの人も,ありのままのわたしと一緒にいることを好みます」。―アリーシャ。
先のことも考える。在学中なら,いま自分が受け入れてもらおうとしている仲間たちは,あと数年 ― あるいは数か月 ― 後にはもう,自分とのかかわりがなくなっているかもしれません。
「卒業写真を見ても,同級生の幾人かの名前さえ,もう思い出せません。でも,学生の頃は,自分の信念を貫くより,みんなの意見に合わせるほうが重要でした。なんてばかだったのでしょう」。―ドン,現在22歳。
備えをする。「一人一人にどのように答えるべきかが分かるようになりなさい」と聖書は述べています。―コロサイ 4:6。
「両親はわたしと妹を,ありがちな場面について考えるよう助けてくれます。そして,実際にそのような状況に直面したらどうすべきかが分かるよう,家族でその場面を演じます」。―クリスティーン。
a この記事に出てくる一部の名前は変えてあります。