聖書は,終わりの時代の「しるし」となる複数の出来事について予告しています。(ルカ 21:7)その幾つかを見てみましょう。
大規模な戦争。イエスは「国民は国民に,王国は王国に敵対して立ち上が[る]」と予告しました。(マタイ 24:7)啓示 6章4節には,戦争を表す騎手が「地上から平和を取り去」ることも予告されています。
飢饉。イエスは「食糧不足……があります」と予告しました。(マタイ 24:7)「啓示」の書には,大規模な飢饉を表す別の騎手が乗り進むことも予告されています。(啓示 6:5,6)
大地震。イエスは「あちらこちらで……地震があります」と予告しました。(マタイ 24:7。ルカ 21:11)世界中で地震が起きて,前例のない規模で被害が生じ,大勢の人が亡くなります。
病気。イエスは「流行病があります」と言いました。(ルカ 21:11)
犯罪。これまでも犯罪は起きてきましたが,終わりの時代には「不法なことが増える」とイエスは予告しました。(マタイ 24:12)
地球環境の破壊。啓示 11章18節には,人類が「地を損な[う]」ことが予告されています。人々は堕落して暴力的になるだけでなく,地球環境を破壊するようなこともします。
モラルの低下。テモテ第二 3章1-4節によると,終わりの時代に「人々は……感謝せず,不忠実になります。……全く人に同意しようとせず,中傷し,自制心がなく,乱暴で,善いことを愛しません。人を裏切り,強情で,思い上がり[ます]」。ここに出てくるような言動が広く見られるため,終わりの時代は「困難で危機的な時」になります。
家族の絆が弱まる。テモテ第二 3章2,3節によると,家族は互いに対して「自然な愛情を持たず」,子供は「親に従わ」なくなります。
神への愛が薄れる。イエスは「大半の人の愛が冷えます」と予告しました。(マタイ 24:12)ここでイエスは人々の神への愛が冷えることを述べていました。テモテ第二 3章4節にも,終わりの時代に人々が「神ではなく快楽を愛[する]」ようになると予告されていました。
宗教の偽善。テモテ第二 3章5節によると,信心深く見えても実際には神の基準に従わない人たちが多くなります。
聖書預言についての理解が進む。ダニエル書によると,「終わりの時」に多くの人たちが,聖書の預言を含め聖書の真理を正確に理解するようになります。(ダニエル 12:4,脚注)
世界的な伝道活動。イエスは「王国の良い知らせは……世界中で伝えられます」と予告しました。(マタイ 24:14)
無関心やばかにする態度。イエスの予告によると,終わりが近いという証拠がたくさんあっても,人々は気に留めません。(マタイ 24:37-39)ペテロ第二 3章3,4節によると,終わりなんて来るはずがないとばかにする人たちもいます。
全ての預言が実現する。イエスによると,終わりの時代にはこうした預言の一部や大半ではなく全てが同時に実現します。(マタイ 24:33)