-
読者よりの質問ものみの塔 1957 | 6月15日
-
-
読者よりの質問
★ 『新しい天と新しい地』の358頁にある年代表によると,ノアは約40年のあいだ伝道したと示されています。聖書的にどう証明しますか。創世記 6章3節は,120年の期間を述べていませんか。―アメリカの一読者より。
聖書の述べていないことをとりあげたり,または一つの聖句だけにもとづいて結論をつくるようなことがあつてはなりません。私たちは十分の注意を払うべきです。たしかに創世記 6章3節には,人類の歴史上の或る時に神は洪水前の世界に120年の期間を与えたと示されています。しかし,そのときにはノアに告げられず,また方船建造をノアに命じなかつたのです。どうして分りますか。
なぜなら,創世記 5章32節によると,ノアが500歳になつて洪水までの年月が100年以内のときに,彼は初めて『セム,ハム,ヤペテを生めり。』それだけでなく,神が方船建造をノアに命じたときには,この3人の息子はみな成長して結婚していたのです。それで,ノアには3人の義理の娘がいたことになります。(創世 6:18)この3人の息子が大人になつて結婚するまでは,当時の習慣に従えば,約50年から60年の年月が経過したにちがいありません。ノアの伝道は方船を建造した時に始まつたことに,まずちがいありません。そのわけで,彼の伝道の期間は40年から50年までであつて,120年ではないのです。
★ マタイ伝 8章28-32節の記録によると,イエスは悪鬼たちが豚の群の中に入つて,豚を殺すのを許しました。豚はイエスの所有品でなかつたのですから,そのようなことは正しいものでしようか。―アメリカの一読者より。
聖書批評家はこの記録を攻撃して,聖書の真実性を疑う口実にしようと欲します。それで,「解釈者の聖書」は,いろいろの福音書者たちの記したこの出来事について,次のような論評をつけています。『悪鬼の群が豚の中に入る(13節)という考え方は,疑いもなく,一般民間の迷信であつた。しかし,この物語をそのままにして置く方が良いであろう。異教の隣国に良くある民話とすべきだ。』『この物語は伝説である。』『イエスが悪鬼共と取引をして豚を所有せしめたなどと信ずるのはむずかしい。おそらく,この詳細な事柄は物語に加えたものだ。』
しかし,ものみの塔出版物の中で繰り返し述べられているように,聖書の真実性についての絶対たしかな証拠を受け入れる人々は,その記録を歴史的な事柄とたやすく受け入れることができます。神の律法によると,豚は汚れた動物であつて,イスラエル人にはその肉を食べたり,豚を犠牲に捧げることが禁ぜられていました。それだけでなく,豚の死体に触つても,イスラエル人は汚れた者になつたのです。それですから,イスラエル人が豚を飼育するなら,それは神の律法に全く反することでした。商売の為にも豚を飼育してはならなかつたのですから,豚が殺されたのは当然の罰と考えるべきです。そして又,悪鬼共が汚い動物に入つてから何を為すか,についてイエスは先見する必要がありませんでした。更に,ひとりの人は豚の群よりもはるかに価値があるではありませんか。特にユダヤ人の中では豚は商業的な価値はすこしもなかつたのです。それですからイエスが悪鬼共をして豚に入ることを許したことについて,すこしの欠点もないのです。
-
-
真理は反復を必要とするものみの塔 1957 | 6月15日
-
-
真理は反復を必要とする
1828年,有名なドイツの詩人にして小説家ヨハン・ボルフガング・ホン・ゲーテは現在でも通用する真実の言葉を語りました。『真理は絶えず反復されることが必要だ。なぜなら誤りはいつも我々のまわりに宣べ伝えられているからだ。孤立した個人が宣べ伝えるだけでなく,群衆も宣べ伝えている。新聞,百科辞典,学校,大学でいたるところで誤りは大々的に宣べ伝えられ,大多数の者はその誤りを支持している。』
-
-
『ものみの塔』の研究ものみの塔 1957 | 6月15日
-
-
『ものみの塔』の研究
7月14日: 「目をさまし,しつかりと立ち,強くなりなさい」227頁
7月21日: 「奉仕を良く果すように気をつけなさい」232頁
-
-
知識は生命の源ですものみの塔 1957 | 6月15日
-
-
知識は生命の源です
『ものみの塔』誌は正しい知識のみを出版しています。また,叡智の道をも示しています。
24部が郵送される『ものみの塔』の1年の予約は,郵送料こみでわずか400円です。振替口座東京138022番の東京都港区芝三田豊岡町1番地のものみの塔聖書冊子協会に予約の寄附をお送り下さい。今日予約しなさい!
-
-
あなたの記憶調べものみの塔 1957 | 6月15日
-
-
あなたの記憶調べ
この号の『ものみの塔』を読んで,次のことを憶えていますか。
✔ ロシヤで御国の音信の伝道はどのように可能になりましたか。223頁,5節。
✔ ボルクタのロシヤ刑務収容所で,どんな霊的な実は結実していますか。225頁,8節。
✔ ヱホバの証者を「絶滅する」ことはとうていできない,とポーランド人は何から知りましたか。226頁,7節。
✔ 現在,真のキリスト教はどんな活動にふるい起こしますか。228頁,5節。
✔ いま霊的に目ざめた状態にいることはなぜ緊急ですか。229頁,12節。
✔ 神の制度に,どうすればしつかりついていられますか。231頁,21節。
✔ ラクダはどのように仕事に答え応じますか。之はどの例になりますか。233頁,7節。
✔ 会衆内の僕は,どのようにして自分に課せられた厳しい要求に沿うことができますか。235頁,14節。
✔ 今日のキリスト教国は聖書を持つているにもかかわらず,なぜ霊的な飢饉があるのですか。237頁,3節。
✔ 『尊師』という宗教的な称号は,なぜ正しくありませんか。238頁,2節。
✔ クリスチャンは崇拝の補助として,なぜ偶像を用いてはなりませんか。238頁,11節。
-