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地質学上の仮説目ざめよ! 1970 | 12月22日
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が,それは明らかに,「現在位置より900ないし1,200メートル低い」出所から運ばれたものとみられています。
創世記と地質学との一致点
しかしながら,聖書研究生は,学問上の種々の理論では未解決のままにされている問題に対し,聖書が納得のゆく答えを与えていることに再三気づいてきました。創世記 6章から8章には,邪悪な一時代に終わりをもたらした,全地をおおった大洪水のことがしるされています。それにしても,そうした洪水は,地表の各地に見いだされる巨大な“捨て子石”を切り出して移動させるほどの大仕事をなしえたのでしょうか。また,それは大小を問わず,無数の生物体を滅ぼして,突如,岩石質のものをもって包み,化石を包蔵した岩石を形成させたのでしょうか。
前述のヘンリー・ハワース卿は,シベリア全域にわたって,なんらかの原因で,あらゆる種類の生物体が同時にぬぐい去られたことを指摘しています。同卿は,その原因がなんであると考えたでしょうか。
その問題の答えをさがし求めた同卿は,「マンモスと大洪水」と題する本の中で,こう述べています。「動物を殺しても,その死体をばらばらにするとか,手足をもぎ取ることさえせず,…動物を殺すとともに,それをうずめてしまい,…大きさや種類のさまざまな動物を無差別に殺して,樹木その他の植物とごったまぜにするような原因をわれわれは求めている。そのようなことを十分に成しうる原因で,われわれの知っているものといえば,大規模な激しい流水以外に何がありえようか。……水……それこそ,シベリアに見られるほどの規模の結果に匹敵する仕事をなしうる原因でわたしが知りうる唯一のものである」。
このことばは,霊感のもとにしるされた,エホバ神のことばと,なんとよく合致するのでしょう! 次のことを述べた聖書は確かに正確であると言わねばなりません。「しかして水はびこりて大に地に増しぬ……水はなはだ大に地にはびこりければ 天下の高山みなおほはれたり」― 創世 7:18,19。
当て推量ではなく,事実に基づく地質学は,聖書の記録を支持しています。そのような地質学は,大洪水前の地上に豊かに繁殖していた動植物が突如として水により滅ぼされたことを示す明白な証拠を提供しています。
しかし,地質学の教科書が,自然作用斉一説および進化論に基づく仮空の年代表に類するものを突きつける場合,諸事実は,そうした憶測を支持してはいないことを思い起こしてください。それどころか,「岩石の記録」には巨大な断絶があり,地層には「さかさまになった」状態が見られ,「大規模な突然の激しい転位の生じたことを示す証拠」があり,本来の出所からはるか遠いところに巨大な“捨て子石”が散在しているのです。こうした事がらすべてを総合すると,年代値を付した“地質時代区分表”なるものは,仮説以外の何物でもないことが明らかになります。それは真理を述べるものではありません。
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恐れる理由はない目ざめよ! 1970 | 12月22日
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恐れる理由はない
◆ 反対を恐れる理由はなにもありません。次のような結果の得られることがよくあるからです。ポルトガルでのこと,関心のある一婦人が自宅でエホバの証人とともに聖書研究をしていたところ,警官がやってきて,その建物に住むある借家人から,その婦人のへやでエホバの証人の集会が開かれているとの電話連絡があった旨,述べました。しかし警官が見たのは,集会ではなく,ふたりの女性が聖書研究をしているところでした。ふたりは警察に連行され,エホバの証人とともに集まってはならない,と申し渡されました。後に,関心のあるその婦人が結社を禁じられた宗教団体と関係して聖書研究をしている,という非難の手紙が,そのアパートの所有者に送られました。その婦人の夫は聖書研究をしていませんでしたが,エホバの証人がこのように非難されていることに不審をいだき,エホバの証人のどこがそんなに悪いのかを調べてみることにしました。そして,妻の聖書研究に参加した夫は,以前,疑問に思っていた多くの問題の答えが得られることに気づいたのです。うれしいことに,そのふたりは今では,定期的にエホバの証人の会衆の集会に出席しています。
― エホバの証人の1970年度年鑑より
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