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人間の支配に関する教訓目ざめよ! 1977 | 1月22日
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タイムズ紙は米国について次のように述べていました。「政治に対する大衆の冷笑はこの国では昔からのことである。しかし今年はこの気持ちが特に強いように思われる。予備選挙の行なわれる州で見込みのある有権者に電話をかけた世論調査員は再三再四この種の反応に直面した。『政治家のことについてわたしに聞かないでください。彼らは皆同じですよ』」。
国民が政治に参加する支配形態は益をもたらしたとはいえ,人類の必要に正しくこたえるにはこれまた欠けるところが大きいと言わねばなりません。私利私欲は個人支配の場合と同様,集団支配体制にも生じます。この点で英国の歴史家アレキサンダー・タイラーの論評は興味深いものです。
「民主主義政体は政治形態として永続し得るものではない。それは,有権者が投票権の行使によって自分たちのために国庫から支出させ得ることを発見するまで続くに過ぎない。その事を発見するやいなや大多数の人は,国庫から最大の支出を自分たちのために約束する候補者にいつでも投票する。その結果,民主政体はいつも放縦な財政政策のために崩壊する」。
真に満足すべき施政
それゆえに人間はその必要を真に満たす支配をどの方面に求めるべきですか。聖書の預言は,間もなく神が地上の政治体制すべてを除き去り,神ご自身の天の王国政府をそれに代えることを示しています。あなたはそのことをご存じでしたか。―ダニエル 2:34,44; 7:13,14,22,27。
この天の政府の王は権力に飢えた政治家ではありません。この王は人間の弱さを持たないイエス・キリストです。その支配について次のように記されています。「彼は…その目の見るところによって,さばきをなさず,その耳の聞くところによって,定めをなさず,正義をもって貧しい者をさばき,公平をもって国のうちの柔和な者のために定めをな(す)」。(イザヤ 11:3,4,口)この敬虔な体制の支配する地に住むことは,なんと喜ばしいことでしょう。
しかしいつ,またどのように神の王国は現在の諸政府を取り除き,代わって全地の事柄すべてを治めるのですか。神の政府の民として資格を得るには,何をしなければなりませんか。聖書はこれらの質問に満足すべき答えを与えています。人間の政治に関して厳正中立の立場をとるエホバの証人は,あなたの家または都合のよい他の場所で無料の聖書研究を司会することにより,その答えを見いだすように喜んであなたをご援助します。
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アブラハムの恐れは根拠のあるものでしたか目ざめよ! 1977 | 1月22日
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アブラハムの恐れは根拠のあるものでしたか
● カナンの地を襲った飢きんのためエジプトに入ろうとしていた時,アブラハムは妻にこう言いました,「わたしはあなたが美しい女であるのを知っています。それでエジプトびとがあなたを見る時,これは彼の妻であると言ってわたしを殺し,あなたを生かしておくでしょう。どうかあなたは,わたしの妹だと言ってください」― 創世 12:11-13,口。
アブラハムの恐れが根拠のあるものであったことを示す明白な証拠があります。古代の一パピルス紙写本は,武装した部下に命じて美しい女を捕え,その夫を殺したパロのことを述べています。ゆえにアブラハムは最も安全と思われた方法に従って行動し,妻を自分の妹であると言わせました。事実,彼女はアブラハムの異母姉妹でした。―創世 20:12。
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