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読者からの質問ものみの塔 1975 | 10月1日
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この聖句は,モーセが妻のチッポラと共にエジプトに戻るときに関する記述の中に出ています。出エジプト記 4章24-26節には,文字どおり次のように書いてあります。『モーセ途にある時エホバ[すなわち,エホバのみ使い]かれの宿所にて彼に遇てころさんとしたまいければ チッポラ利き石をとりてその男子の陽の皮を割りモーセの足下になげうちて[それを彼の足に触れさせて,新]言う 汝はまことにわがためには血の夫なりと ここにおいてエホバ,モーセをゆるしたまう 此時チッポラが血の夫といいしは割礼の故によりてなり』。
これは理解しにくい聖句であり,わたしたちは現在のところその完全な意味を断定できません。しかしほかの聖句が,この点に関してかなりのことを明らかにしているので,参考として次の点を述べましょう。
それより以前にアブラハムに与えられた割礼に関する律法は,このように述べていました。『割礼を受ざる男児すなわちその陽の皮を割ざる者は我契約を破るによりて其人其民の中より絶るべし』(創世 17:14)割礼を受けていなかったのはモーセではなく彼の息子でしたから,エホバのみ使いによって危うくされていたのは明らかに少年の命でした。その上モーセは,イスラエル人をエジプトから導き出すという神からの任務を,エホバのみ使いを通して受けていました。(出エジプト 3:10)従って,その任務を果たしに行く途中で,モーセ自身が神のみ使いによって死にさらされた,と結論するのは,道理にかなっているとは思えません。
割礼の契約に一致して行動しなかったゆえにモーセの息子を殺すよう,神から力を受けたのは,エホバのみ使いでした。それでチッポラが,陽の皮(契約に従ったことの証拠となるもの)をみ使いの足に触れさせ,こうして今や息子が死ぬ理由のないことを示したのは当然のことでした。
チッポラの,『汝はまことにわがためには血の夫なり』という聞き慣れない表現は,明らかに,割礼が契約と関係していたために述べられたものでした。その契約の創始者はエホバ神で,ここではエホバのみ使いによって代表されていました。従って,代表者であるみ使いを通してエホバに「血の夫」と呼びかけた時,チッポラは批判的にそう言ったのではなく,契約の言葉に今や服していることを認めていたのです。彼女はあたかも,エホバを夫として,割礼の契約における妻の立場を受け入れたかのようでした。神の正当な要求に従うこうした行為により,彼女の息子の命は,もはや危険な状態にはありませんでした。
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生活費の高騰に悩まされていますかものみの塔 1975 | 10月1日
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