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神はなぜカナン人の絶滅を命じられたかものみの塔 1969 | 1月15日
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なんと卑劣なことでしょう! こうした不道徳で邪悪な人々の絶滅を命じたことで神を正当に非難し得る人がいますか。アンガーの聖書辞典はその912頁でこう述べています。「[ラス・シャムラで発見された]これらの文書は,乱行の伴う自然崇拝を行なうカナン人の宗教,へびの象徴を用いて多産を祈る儀式,官能的な裸体や,みだらな神話をまざまざと示している。人間を堕落させるこの種の宗教の根絶を命じたイスラエルの神を非難することは,批評家にはもはやできない」。
神の正義と愛にかなう
カナン人はイスラエル人の到来をその40年前に予知しており,また,全能の神がイスラエル人とともにおられることを示す強力な証拠をも知っていました。(ヨシュア 2:9-21,24; 9:24-27)しかし,ラハブとその家族およびギベオン人の町々の人を除いて,滅びをこうむった住民は,あわれみを請うことも,のがれる機会をつかむことをもせず,かえって自ら心を固くしてエホバに逆らいました。ですから,このようなかたくなな反対者に対して神が刑の執行を命じたからと言って,それは少しも不公正なことではありません。―ヨシュア 11:19,20。
カナン人の絶滅を図れとの命令は,実際のところエホバ神の愛のあるご命令であり,このご命令を完全に遂行しなかったため,イスラエル民族は大いに苦しみました。イスラエルは,その中に引き続きとゝ゛まったカナン人のために,悪影響をこうむり,時経て,明らかにこの事が災いとなり(犯罪,不道徳,偶像崇拝がもたらされたのは言うに及ばず)多数の人命が失われました。カナン人の根絶を図る命令がもし忠実に遂行されていたなら,それほどの犠牲者を出さずに済んだことでしょう。―民数 33:55,56。詩 106:34-43。
エジプトの軍勢を紅海で滅ぼし,ソドムとゴモラの町々を灰燼に帰せしめ,また,カナンの邪悪な住民の絶滅を命じられたエホバ神は,邪悪な行為をいつまでも許されるかたではないことを明らかにしておられます。ゆえに,神がご自分の主要な刑執行者イエス・キリストを用いて,まもなくこの邪悪な事物の体制を滅ぼし,正義の新秩序をもたらされるのは,なんと幸いなことでしょう!―テサロニケ後 1:6-9。黙示 19:11-21。ペテロ後 3:13。
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クリスチャンには,週毎の安息日を守る義務がありますかものみの塔 1969 | 1月15日
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クリスチャンには,週毎の安息日を守る義務がありますか
神はクリスチャンに週毎の安息日を守ることを要求しておられると,読者は子供の時分から,教会で教えられてきたかもしれません。しかし,聖書のどこを読んでも,クリスチャンにはそうすべき命令が課されていないことをご存じでしたか。
それを守る理由として十戒の第4番目の命令を指摘される人がいるかもしれません。しかし,安息日を神聖な日とし,その日にどんな仕事もしてはならないというその命令は,クリスチャンに与えられたものではありません。
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