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すべての民の従うべき彼を預言するものみの塔 1962 | 9月1日
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これはユダの支族に対して言われた言葉であり,この国民の従うべき支配者がユダから出るという預言でした。
58 後になって歴代志略上 5章2節(新口)はこの事を次のようによく述べています,「またユダは兄弟たちにまさる者となり,その中から君たる者がでたが長子の権はヨセフのものとなったのである」。ヨセフの死後,エジプトの奴隷となったイスラエルの12支族をエホバ神が救われたとき,荒野を旅してカナンの約束の地にはいる行進の先頭に立ったのは,この聖句の通りユダの支族でした。(民数 2:3; 10:12-14)約束の地をうかがって報告をもたらすため,まず12人の間者が遣わされたとき,生き延びて約束の地に再びはいることのできた二人の忠実な間者の一人カレブは,ユダの生み出した者でした。このカレブは,ユダの支族に割り当てられた土地を平定するのにあずかって力がありました。(民数 13:6,30; 14:6-10,38。ヨシュア 15:13-20; 14:6-14)征服した地を分けて人々が土地を得たとき,ユダは最初に与えられました。(ヨシュア 15:1)土地を征服してそれを得るにあたり,エホバ神はユダの支族が先に立って攻めるべきことを定めました。(士師 1:1-8)当時ユダの支族のつかさはサルマでした。この人はダビデの曾祖父の父になった人です。(歴代上 2:10,11。ルツ 4:20-22。マタイ 1:5,6)約束の地においてユダの領地は,死海の西岸の全域に及び,西にのびて地中海に達していました。
59 ユダの支族は,どのようにししの子のようでしたか。
59 それでユダの族は,森の獣の中のししにも似ていました。(ミカ 5:8)「ユダは,ししの子」と言った族長ヤコブの言葉は,全く適切でした。イスラエルの国民の永遠の王統すなわち王の家族は,ユダの支族から出ました。ダビデはこの王統のかしらとなりました。エホバ神はダビデと契約を結び,永遠の王権がダビデの家に属することをお定めになったからです。はじめベニヤミンの支族から出たサウロ王がイスラエル全部を治めたとき,そして巨人を殺したダビデがサウロ王の軍隊の一人の将であったとき,ユダの支族はししの子のようであったかも知れません。しかしサウロが意識的に不従順となったので,神はイスラエルを治める王がもはやサウロの家から出ないことを定め,従って西暦前1070年,サウロの子イシボセテ王の死後,イスラエルの12支族は,ユダの族のダビデを王にしました。
60,61 (イ)ダビデはどのようにその支族の名にふさわしく振舞いましたか。ダビデはイエス・キリストとどんな関係にありましたか。(ロ)私たち読者は,ヤコブの預言のこれ以上の説明を何にまたなければなりませんか。
60 このようにして,ユダの兄弟たちがユダをたたえ,その前に身をかがめるというヤコブの預言は,大規模に成就しました。(サムエル後 4:5–5:5)ユダの支族から出たこの国の指導者ダビデは,まず大抵の場合ほめられるべき振舞をしました。ダビデは,すべての国民が一致して従うとヤコブが預言した,来るべき王を預言的に表わす人となりました。事実,ダビデはこの預言された者,イエス・キリストの有名な先祖となり,イエス・キリストはイスラエルの支配者となる権をダビデ王から受け継いだのです。―ルカ 1:26-33。
61 しかし,すべての民の従うべきものに関して,ヤコブの預言した事柄を更にしらべることは,「『ユダの族のしし』と共に治める者たち」と題する記事の出版にまたなければなりません。
(1962年9月15日号「ものみの塔」をごらん下さい)
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カトリック教会は聖書を憎むものみの塔 1962 | 9月1日
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カトリック教会は聖書を憎む
メキシコのカトリック教会は聖書の知識を憎み,聖書を伝道する人に対しては力ずくでも伝道をやめさせようとする態度を,今もって変えていません。エフトラ・オアクサカで,牧師にそそのかされた暴徒が,御国会館としても使われている会衆の僕の家を襲って,何冊もの聖書を持ち出し,広場でそれを焼いてしまいました。土地の新聞によると,彼らは「『信仰の行い』をしているかのように振舞った」ということです。兄弟であるその家の者はのがれて,生命は無事でしたが,またもカトリック教会は聖書を憎んでいることを表わしました。―1962年エホバの証者の年鑑(英文)より
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