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気まぐれな天候 ― なんとかできますか目ざめよ! 1975 | 6月22日
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天候を制御しており,したがって洪水,干ばつその他類似の災害は神のなせるわざと言えますか。
そうではありません。人間はエデンの園で神に反逆したゆえに神の恵みを失いました。それで神の直接の介入によって自然の災害を避けられるというようなことはありません。諸国家は神の導きを退け,それぞれ自分勝手に物事を行なっています。神は一定の期間そのことを許しています。神のご意志を行なおうと努めている人々であっても,そのことの影響はまぬかれません。それで神は,少なくとも生活必需品を得るための彼らの努力を祝福し,また霊的な面で確かにそのような人々を保護されています。
しかし不順な天候という災害を避けるには,人間と自然界との協働を可能にする,神からの導きが必要です。将来,神が全人類のために行なわれる事のひな型として,何世紀も昔に神がイスラエル国民に告げたのは,神の律法に対する従順が祝福をもたらすということでした。
『汝らもし我今日なんぢらに命ずるわが命令をよく守りて汝らの神エホバを愛し心をつくし精神をつくしてこれにつかへなば我なんぢらの地の雨を秋の雨 春の雨ともに時にしたがひて降し汝らをしてその穀物をとり入れしめ かつ酒と油を獲せしめ また汝の家畜のために野に草を生ぜしむべし汝は食ひて飽かん」― 申命 11:13-15。
しかし人々が従わなければどうなりますか。彼らが神の律法を破ることを始めるならば,どうなりますか。その場合について神は言われました。
『汝ら自ら慎むべし心迷ひ ひるがへりて他の神々につかへ これを拝むなかれ恐らくはエホバ汝らにむかひて怒りを発して天を閉じたまひ雨ふらず地物を生ぜずなりて汝らそのエホバに賜われる美地より速やかに滅びうせるに至らん』― 申命 11:16,17。
このあとのほうの事が起きました。その理由で,かつてのパレスチナとして知られた土地の大部分は,何世紀ものあいだ荒れはてているのです。
今日,政治国家はひとつとして,神のことばに記録されている神のご意志を行なっていません。ゆえに神の導きと祝福は諸国家に与えられていないのです。しかしながら聖書の預言は,まもなく神が人間の事柄に介入し,今日の人間のあらゆる組織から権力を取り去ることを明らかにしています。(ダニエル 2:44)その後につづく神の支配の下で,創造者は自然を正しく用いる方法をその従順な民に教え,その結果,人々は自分たちに祝福となる天候に恵まれるでしょう。聖書の約束によれば,その新しい秩序においては「荒野と,かわいた地」でさえ花咲くことでしょう。―イザヤ 35:1,6,7。
それで今日,気象の専門家は気象に関して暗い将来を予測していますが,神のことばは,良いほうへの変化が間近いことを告げています。しかしその時までは移り変わる気象のパターンがつづき,人間には神なしに自分たちの事柄を首尾よく治める能力のないことがそれによっても示されるでしょう。
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アジアの地震予知目ざめよ! 1975 | 6月22日
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アジアの地震予知
◆ 去る2月,激しい地震が中国北東部の人工の密集した地域を襲った。傍受された同地方のニュース放送の主張するところによると,「我が国の地震測候所や測候地によって発せられた地震の予報や告知に基づいて」当局者が「大衆を動員」したため損害は「最小限」に食い止められた,と言われている。もし真実であるとすれば,それは「大地震が予告され,予防手段を講じるのに間に合うよう人々が警告を受けた初めの事例となる」とタイム誌は断言している。
今や,日本の地震予知連絡会は,「今から数年以内に京浜地区に大地震が起こることを予告した」と最近のデーリー・ヨミウリ紙の社説は警告している。同社説はまた,気象庁が「噴火の危険性はないと保証していたにもかかわらず,悲惨な結果をもたらした1914年の九州,桜島の噴火」に注目し,「……しかし,予報技術が著しく進歩したこの時代に,警告を無視するなら,言いわけが立たないであろう」と述べている。
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