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支部の手紙王国宣教 1979 | 9月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
「生ける希望」地域大会は何という豊かな霊の宴だったのでしょう。そうです,わたしたちの希望は本当に生きており,この堕落した世にあってりっぱに行動し,クリスチャンの業を精力的に行ない続けるようわたしたちを鼓舞する力となっているのです。大会から受けた励ましをいつまでも新鮮に保ち,これからも希望の使者として熱心に働いてまいりましょう。
6月の野外奉仕報告は,わたしたちの希望がまさに生きていることを示す証拠で満ちています。伝道者数は再び上昇し,5万人までにあとわずか121人に迫る4万9,879名の新最高数となりました。これは昨年の平均伝道者数の14%増加にあたります。このすばらしい最高数に加えて,6月中,目を見張らせるような補助開拓者の大群が野外に繰り出したことが報告されました。実に7,751人のみなさんがこの奉仕の分野に参加したのです! この結果,同じく最高数となった正規開拓者の数も含めて,開拓者の合計は1万5,194名となり,日本で初めてのこととして,開拓者の占める割合は全伝道者数の30%に達しました。このほか,時間,再訪問,研究の分野でもすばらしい最高数が得られました。この数々の祝福に対してエホバに感謝をささげましょう。
異常な空つゆも海老名の建設工事にはかえって幸いし,工事がはかどっています。7月下旬に予定していた二回の大規模なコンクリート打ち込みも無事に地域大会の前に終わり,兄弟たちは大会と休暇を楽しむことができました。新奉仕年度からは再び全員そろって元気に働くことができるでしょう。
再び新しい奉仕年度に入ります。みなさんはこれからの一年の間にどのような面で進歩したいと願っておられますか。是非ふさわしい目標を持って励みましょう。そして,エホバのご意志であれば,一年後にエホバのご援助と祝福によりその目標を達成した数々の楽しい思い出をもって振り返ることができるよう,熱心に努めようではありませんか。―フィリピ 3:16。
暖かい愛と共に,日本支部事務所
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圧迫からの解放王国宣教 1979 | 9月
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圧迫からの解放
1 わたしたちのほとんどは,「王国ニュース」のパンフレットの中でこれまで取り上げられてきた様々な主題について話し合ったことがあり,その楽しさや得られた成果についての様々な思い出があります。そして,今回も優れたパンフレットが用意されました。それは,「圧迫からの解放 ― それは可能ですか」というものです。
2 生活への圧迫が日に日に増大していることは周知の事実です。また,わたしたちがこうした圧迫からの解放を必要としているのも明らかなことです。わたしたちには何とすばらしい父親がいるのでしょう。その方は,ご自分を愛する者たちのために今でも解放を備えておられ,同時に全人類に対しても,受け入れさえすればこの腐敗した事物の体制や人間の不完全さによる圧迫からの解放を享受できるように導きを備えておられるのです。神がわたしたちのためにしてくださった事柄に対する感謝と,隣人に対する愛に動かされて,わたしたちは人々に心から話し,彼らを助けるよう努めます。―マタイ 22:37-39。
どのようにそれを行なうか
3 良いたよりを宣べ伝える使命を果たすにあたって融通性を示すのはよいことです。圧迫は広く経験されるところとなっていますから,この主題で人々と話し合うなら,人々に理解や思いやりを示すことになります。主題は人々に関係したものなので,多くの人々は自分の考えを喜んで言い表わすかもしれません。
4 人々にパンフレットを手渡す時,できれば彼らを会話に引き入れるようお勧めしたいと思います。その機会がとても多いことに気付かれるでしょう。例えば,家の人が表紙に目を落としたなら,「人々は圧迫からの解放の道を見つけることができると思われますか」と尋ねてもよいでしょう。人々が述べることに耳を傾けてください。彼らの感じていることに理解を示してください。あなたご自身も以前には同じように感じていたことでしょう。
5 圧迫を引き起こす多くの事柄を説明した2ページを見せる際,家の人に,この近所ではどんな種類の事が圧迫の原因になっていると思うか,尋ねることもできます。次いで,聖書は助けになると思うかどうか,尋ねてみてはいかがですか。この場合でも,その人の言うことを聴いてください。その人の考えを知って初めて,その人を援助できる立場に立てるのです。機会があれば,3ページの幾つかの例を示し,4ページにある聖書からの励ましに注意を向けることができます。また,少しでも可能性があるなら,家庭聖書研究の取決めを説明するようお勧めします。
6 前回の「王国ニュース」配布の後,ある兄弟は協会に手紙を寄せて,「パンフレットを用いた会話的な近付き方は大変優れていて,聖書的な話し合いへと道が開けることが多く,また通常の提供物を用いて働いている時と比べて出版物を配布することもずっと容易でした」と述べました。パンフレットの使用により聖書研究を始めるための道が開かれることに気付いた人たちもいます。そして,それこそ今月のわたしたちの目標であることを銘記してください。別の人はこう言いました。「この近づき方は,普通には話し合う機会の得られない人たちと会話することを可能にしてくれました。これによって奉仕が一層興味深いものになりました。また,相手の家の人々も,わたしたちが彼ら一人一人に一層関心を払うため,わたしたちに対してずっと気持ちを和らげるように思われます」。
7 聖書を研究する方法を実際にして見せる機会を求めてください。「良いたより」の1章には,住宅問題,食糧不足,人種差別,犯罪や暴力,さらには病気と死の圧迫からも解放される希望が聖書の中でどのように述べられているかが説明されていますから,そこを用いることもできるでしょう。(望むなら,本のどの章でも用いることができます。)聖書そのものや,望むなら他の出版物を用いて,研究を実際にして見せます。関心が見いだされ,それを世話していく上でまたは研究を始める点でほかの伝道者からの助けが必要であると感じるなら,援助を求めるのをためらう必要はありません。
8 9月中,みなさんは普段行なうよりももっと多く働くことができるでしょうか。できる時にはぜひ家族でこの業に参加なさってください。そしてその際,他の家族と研究を始めることを目ざしてみてください。同時に,新しい方々と共にできるだけひんぱんに奉仕するよう計画を立てることをお勧めします。一緒に働くことをあなたの方から申し出てみてください。新しい人がパンフレットをごく簡潔に紹介したいと望んでいるなら,そうするよう励ましてください。今月,もし野外奉仕に参加するようほかのだれかを援助できるとしたら,それはすばらしいことです。わたしたちはエホバの業に忙しいですが,「それを行なうことによって幸福」であるのはエホバのご意志であることを忘れないようにしましょう。―ヤコブ 1:25。
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りっぱなことを行なう点であきらめない王国宣教 1979 | 9月
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りっぱなことを行なう点であきらめない
1 ネヘミヤの時代に,神の民がエルサレムの城壁を再建しようと骨折っていた時のこと,敵勢は互いに提携して混乱を引き起こそうとたくらみました。彼らは言いました。「我々は彼らのただ中に入り,必ず彼らを殺して,その工事をやめさせることにする」。(ネヘミヤ 4:7-11,新)確かに圧迫が加わっていました! イスラエル人はエホバが望んでおられた建設の業をやめましたか。
2 決してそのようなことはありませんでした! 神のしもべたちは片手に剣を持って敵の攻撃に備えながら,もう一方の手で働き続けたのです。(ネヘミヤ 4:17,18)エホバがお与えになった立派な業をあきらめないという点で,何という勇気を示したのでしょう。
圧迫が加わっている!
3 ネヘミヤの時代と同じく,サタンはエホバが行なわせておられる業を『やめさせ』ようとやっきになっています。サタンは人類世界全体に圧迫をもたらしていますが,特にその攻撃の的となっているのは神の民です。確かに圧迫が加わっています!
4 兄弟たちの中には,絶え間なく上がる生活費の重圧の下で苦闘している人たちがいるのではありませんか。身体に病気を持つ人もいれば,重病の家族をかかえている人もいます。聖書からの助言に素直に応じてこない子供を扱うこともまぎれもない圧迫になることがあります。自分自身の弱さでさえ,時にわたしたちを苦しめるものとなります。また,多くの責任や会衆内の問題を顧みているある長老たちにのしかかる圧迫は,昔ネヘミヤの時代に「夜は見張りとなり,昼は働き人とな」った勇敢な人々の直面した事柄を思い起こさせます。(ネヘミヤ 4:22,新)そこで次の質問が生じます。わたしたちは,りっぱなことを行なう点であきらめるでしょうか。
5 わたしたちは一つの組織として,声を大にして,いいえ! と答えることができます。わたしたちの霊的パラダイスはあたかも城壁がその周囲に築かれたかのように強化されており,敵は決してそれを破壊できないでしょう。しかし,わたしたちひとりひとりはどうですか。記録の示すところによれば,一部の人々は,ちょうど一方の手で働き,他方の手に剣を携えたネヘミヤの時代のイスラエル
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