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今日ヨブの忍耐を持ちなさいものみの塔 1962 | 11月15日
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記録をつづけて読むとわかる通り,エホバはヨブの忍耐に報いました。ヤコブもそのことを述べています。こうしてヨブは35世紀前の人であっても,今日,義を愛するすべての人,とくに同様な苦しみにあう,このような人々にとって良い手本となっています。持ち物,愛する者,健康,友人を失うことは,今なおだれにでもあることです。―ヨブ 42:10-17。
このような災にあっても,怒ったり,心を苦くしたり,落胆しないで忍耐するためには,どうしますか。神とその約束に信仰を持つことです。大きな苦しみを受けながらも,「すべてこの事においてヨブは罪を犯さず,また神に向かって愚かなことを言わなかった」のです。『たとえ神が命をとっても』,ヨブは神により頼みました。信仰があれば,人は忍耐し,「見えないかたを見ているようにして,忍びとお」すことができます。そのうえ,神は御自身の定めのときに,すべての苦しみ,悲しみ,痛みと死がなくなることを約束されているではありませんか。しかもその時は間近いのです。神のこの約束に信仰を持つとき,希望を抱くことができ,希望は忍耐を生み出します。―ヨブ 1:22; 13:15。ヘブル 11:27,新口。黙示 21:4。
祈りも,忍耐するための大きな助けです。ヨブは,その言葉からわかる通り,祈りの態度で神に願い,訴えました。ゆえに何かの不利な事態に直面するなら,必要とするものを祈り求めることができます。病気に苦しんでいますか。自分を苦しめているものに立ち向かう知恵と,忍耐する力を与えられるように祈ることができます。迫害にあっていますか。耐え忍ぶ力と共に迫害する者のために祈ることができます。イエスもそのことを命じました,「迫害する者のために祈れ」。また御自分でもそのことをなさいました,「父よ,彼らをおゆるしください。彼らは何をしているか,わからずにいるのです」。―マタイ 5:44。ルカ 23:34,新口
神の御目的を知り,また理解することは,忍耐するための別の助けです。ヨブは,神が苦しみを許した理由を知りませんでしたが,今日の私たちはヨブに関する記録を読み,神からの光によってそれを理解するとき,神が正しい者の苦しむのを許した理由を納得できます。それはたとえどんな事があっても,神に忠実を守る者がいることを,全宇宙そして悪魔に証明するためです。ヨブはこの理由を知らなくても,忠実を守りました。この理由を知るならばなおのこと,正義を愛する人々は忍耐できるはずです。―ヨブ 1:7-2; 2:2-8。
また愛は何にもまさって忍耐するための助けです。神を愛するならば,神の許し給うた事を甘んじて受け,反逆したり,不平をこぼしたりしません。神を愛する人は,ヨブと同じく神に信頼をおき,常に神に従います。「神を愛するとは,すなわち,その戒めを守ることである」。
また隣人愛があれば,近所の人でも,自分の家族の者でも,会衆の人でも,職場の同僚でも,人々に対して忍耐を示すことができます。本当に隣人を愛する人は,自分が忍耐し,また忍耐するように他の人を助けて良い手本となるように努めます。「愛は寛容であり,愛は情深い。……すべてを忍び,すべてを信じ,すべてを望み,すべてを耐える」。―ヨハネ第一 5:3。コリント前 13:4,7,新口。
信仰,祈り,知識と理解,そして愛は,その他多くのものの中でも特に忍耐するための助けです。忍耐することは知恵の道です。そうすることが正しいゆえに,苦しみに会っても耐え,忍耐していることを知るとき,平和,慰め,心の底からの喜びを得ます。このような忍耐には,将来のたしかな報いがあります,「最後まで耐え忍ぶ者は救われる」。―マタイ 24:13。ロマ 5:3,4,新口。
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必要の大きなところでものみの塔 1962 | 11月15日
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必要の大きなところで
フィリピンの一人のエホバの証者は長い旅をしてボホル市にやって来た。そこは神の御国の良いたよりを宣べ伝える必要の大きい所だった。ところが間もなくして彼女はホームシックになった。両親は,これを聞いて帰って来るようにと勧めた ― これはありがた迷惑なことだった。しかし彼女は両親からの強い勧めにも屈することなく,自分に割り当てられた奉仕の任命を守ろうと決意した。その結果6ヵ月のうちに17人の新しいクリスチャン証者が生み出された。その中には,土地の警察署長と彼の妻や娘もはいっている。―エホバの証者の年鑑より
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