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世界展望目ざめよ! 1980 | 7月8日
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が「正常な濃度の赤血球が運ぶよりも多くの酸素」を運ぶことを可能にしていると同誌に述べられている。日本のこの処方に従って作られたものには,従来の他の同様な過フルオロ化合物を用いた代用血液の場合とは異なり,高度に乳化された液中の,えり抜きの過フルオロ化合物なので,体内に蓄積しないという利点があると言われている。
節約家のブタ
◆ イリノイ大学の動物学実験室は,実験用の豚が,機会を与えられるならエネルギーを節約する,と報告している。豚小屋の壁にはスイッチが取りつけられており,それを押すと,3分間,赤外線の熱が放出される。スタンレー・カーチス博士によれば,好奇心の強いこの動物はたいてい10分以内にスイッチを見つける。そしてスイッチを押す場合には,自分の脂肪を使いつくさなくても暖かく過ごせる程度に温度を保ち,それ以上に温度を上げることはない。
ヨガは宗教
◆ ミシガン州控訴院は,ヨガを宗教ではないとしたミシガン税務裁判所の結論とは反対にヨガは宗教であり,免税の対象になるとの判決を下した。「ヨガは宗教であることを示す,あまたの証拠が法廷において提出された」と判決文に述べられている。
恐怖の反動
◆ ブラジル・ヘラルド紙は,社説の中で,怒りに燃えた群衆が強盗の容疑者二人をリオデジャネイロの郊外で殺害した事件について論評した。その社説はこう告げていた。こうした地域共同体は「恐怖と不安にむしばまれると怪物と化してしまう。現在のブラジルは神経過敏の状態にある。市民は,路上にいる時はもとより,家の中にいてさえ安心していられないからである。殺人の恐怖が絶えずつきまとっている」。
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聖書理解の助け ― 骨目ざめよ! 1980 | 7月8日
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聖書理解の助け ― 骨
「知恵は主要なものである。知恵を得よ。自分の得るすべてのものをもって,悟りを得よ」― 箴 4:7,新。
骨。生きた組織でできている骨は,せきつい動物の体の強力な骨組みを構成しています。余りにも複雑に組み立てられているので科学者も十分に理解できませんが,人間は二百以上の骨で成る骨格と,骨に連なるけんで「編み合わせられ」ています。(ヨブ 10:11,新。伝道 11:5)骨は同じ重量の鋼鉄よりも強く,その構造は鉄筋コンクリートに匹敵します。
この事実に照らして見れば,エホバがヨブに向かって「ベヘモト」(文語聖書では「河馬」)を描写して,「その骨は銅の管であり,その強い骨は打って作った鉄の棒のようである」と言われた言葉は,科学的にも正確です。(ヨブ 40:18,新)これは,カバを実によく描写した言葉です。その短くて強力な脚と,がっしりとした造りの腰の骨は,2,200㌔ないし3,600㌔もの大変な重量を支えているのです。
骨の内部には,結合組織でできていて,「骨髄」と呼ばれる網状組織があります。大人では,偏平骨の骨髄は赤色ですが,丸みのある長骨のそれは黄色です。特に,頭がい骨や,ろっ骨,胸骨,骨盤などの偏平骨の中の赤色骨髄では,赤血球が造られます。最近の研究によれば,骨髄はまた,病気の感染と闘う白血球はもとより,凝血を起こす主要な役割を持っている血小板を造るのにも貢献していると言われています。骨はまた,必要に応じてカルシウムや燐をいつでも血流中に供給できる貯蔵所です。骨の中では絶えず再生が行なわれており,古い細胞や物質は新しいもので置き換えられています。幼い時には骨は大変柔軟ですが,成熟するにつれて固くなり,年を取ると,ついには大変もろくなります。
最初の女エバは,アダムから取られたろっ骨から形造られました。これは,骨が体の土台で,すべて生きた細胞でできており,血球類を造るものであるという事実から見て適切なことです。アダムは確かにエバについて,「これこそついにわたしの骨の骨,わたしの肉の肉」と言うことができました。エバはアダムの考え得る最近親者でした。(創世 2:22,23,新)聖書では血族関係を指すのに同様の表現が数回使われています。―創世 29:14。士師 9:2。サムエル後 5:1; 19:12。歴代上 11:1。
信仰を強める証言
ヨセフは,神がイスラエルをエジプトから導き上り,カナンに落ち着かせるまでに多少の時間がかかることを知っていました。彼は信仰を抱いて,イスラエルに対する証言として,その骨を,イスラエルが出て行くとき携え上るように命じました。(創世 50:25。ヘブライ 11:22)イスラエルはこのことを銘記し,モーセはイスラエルをエジプトから導き上るとき,その命令を果たしました。(出エジプト 13:19)ついにヨセフの骨は,ヤコブが買っておいたシケムの土地に葬られました。「エフライムの山地」のヨセフの子らの相続地にあったシケムは,逃れの町の一つとなりました。―ヨシュア 24:32,新; 20:7。
エリシャに関連して(その死後に)起きた奇跡では,ある人の死体がエリシャの埋葬所に投げ込まれ,その骨に触れると,その人はすぐ生き返りました。これは,エリシャの行なった奇跡がエリシャ自身の力ではなく,神の力によるものだったことの証拠でしたし,彼が正真正銘神の忠実な預言者であったこと
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