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「神の家」における拡張ものみの塔 1982 | 5月1日
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いたこれらの部門を一つの屋根の下にまとめ,各部門の利用するコンピューターの近くに集めることにより,時間が節約され,能率も上がります。
1982年の1月号から,英文の「ものみの塔」および「目ざめよ!」の両誌は全面的にコンピューターによる写真植字を採用しています。工場の監督は,「コンピューター化によって私たちはすでに時間を節約しています。例えば,校正のために要する時間は半分になりました」と伝えています。協会の執筆者のうち,原稿を直接コンピューターの端末に入れる人が多くなれば,秘書的な仕事に費やされていた時間が節約されるでしょう。また,編集の仕事に携わる人々は,コンピューターを利用したページの割付けシステムのおかげで,これまで以上に融通の効く仕事ができるようになりました。協会のコンピューター設備のなかには,注文製,つまりものみの塔農場で働くエホバの証人により設計され,組み立てられたものがあります。エホバの証人の製作したこれらの端末の最初のものが数か月前に試用のためにブルックリンに到着しました。
ものみの塔協会は世界各地のエホバの証人から寄せられた寛大なご寄付に心から感謝しています。こうした寄付はこの建築工事を可能にするのに役立ちました。この資金の運用にあたってはできる限りの節約が心掛けられています。毎年幾千ドルもの光熱費を節約するよう設計された新しい事務所の建設がその良い例です。ブルックリン・ベテルに備えられたこの新しい施設は,そこで働く大きな“家族”が世界中のエホバの民に霊的食物と指導を与えるという極めて重要な業を行なう面で役立っています。そこで働く人々,およびこの「終わりの日」にあって魂をこめて神に仕えるその民すべての努力の上に,引き続きエホバの祝福がありますように。―マタイ 22:36-38。テモテ第二 3:1。
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幼児の成長を促す“特効薬”― 愛ものみの塔 1982 | 5月1日
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幼児の成長を促す“特効薬”― 愛
米国フィラデルフィア市の聖クリストファー小児科病院には,体の小さい幼児が引きも切らずに“発育不全”で入院してきます。そうした子供たちの体は普通,平均よりも小さくて,体重も軽く,ひどい下痢をしており,脱水状態に陥っています。そして,抱いてもらおうとして絶え間なく泣き続けます。病院に入れられた時,生後6か月の一人の男の子の後頭部にははげがありました。それは,その子の親がほとんどといってよいほど抱き上げてやらなかったことを示しています。
そのような子供たちの成育が阻害されているのは,脳下垂体が成長ホルモンを作り出さないからであるというのが長年にわたって定説となってきました。しかし,聖クリストファー病院の医師と看護婦たちは,「その子の心理面での発達に必要とされる刺激や愛のある環境の欠如が大抵の場合に見られる」と信じています。ボストン小児科病院の一医師はこう伝えています。「悲しみに沈んだ,病気の赤子だったのが,幸福で反応を示す子供になった時に,その子は成長を始める」。
聖書が述べるように,子供たちは「エホバからの相続物」であるという見方を親が持つなら,「愛のある環境の欠乏」は存在しません。(詩篇 127:3,新)確かに,どんなものであれ相続物を世話し,そのような財産を増やしていくには,時間と労力が求められます。幼児の成長において成長ホルモンがどのような役割を果たしているかはまだ分かっていません。しかし,お子さんが健康で正常な人間へと成長してゆくのを助けるものとなり,副作用の心配なく使える“特効薬”が一つあります。それは愛です。
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