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「良いたより」― だれがそれを必要としますか目ざめよ! 1978 | 10月8日
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ですから,エホバはご自分が希望を与える神であることを証明してこられました。そして,ヨベルの律法が適用されていた間は,家族には常に希望の光がありました。
その同じ神が,今日,希望を差し伸べておられます。さらに,神の霊感によるみ言葉,聖書は,自分たちの生活環境を改善するような仕方で現在生活する方法を人々に教えています。興味深いことに,世界監視協会と国連環境計画は,最近,環境が人間の健康に及ぼす影響について世界的な規模の調査を実施しました。エリック・P・エックホルムの記したその調査報告の中には,「健康増進を阻む真の障害物は……政治上の失敗である」と述べられています。すなわち,健康を脅かす環境上の問題を最小限に食い止めるために物事を組織する点で,諸国が失敗しているということです。デトロイト・フリー・プレス紙によると,これには「自らの墓穴を掘るような生活様式を避けることに各個人が失敗している」ことも関係しています。環境に関するこの報告は,豊かな国々において,「健康を大いに増進させるには,習慣を打破することが必ず関係してくる」と述べています。つまり,喫煙,暴飲暴食などの習慣を絶つことが関係しているのです。
しかし,「幸福な神」エホバの「良いたより」に感謝の念を抱いて応じる人々は,神のみ言葉の諭しからすでに益を受けています。(テモテ第一 1:11)そうした人々は次の勧告に従います。「酒にふけり,肉をたしなむ者と交わってはならない。酒にふける者と,肉をたしなむ者とは貧しくなり,眠りをむさぼる者はぼろを身にまとうようになる」。(箴 23:20,21,口)また,「良いたより」に従う人々は,喫煙のような有害な習慣を避けることにより,自分たちの享受しているある程度の健康を維持します。―コリント第二 7:1。
では,だれが良いたよりを望みますか。なるほど,すべての人が良いたよりを望んでいるわけではありません。しかし,もしあなたが今日広まっている悪いニュースのかわりに良いたよりを望まれるなら,聖書の音信に耳を傾ける機会を活用してください。この良いたよりは,「希望を与えてくださる神」でありあなたにとって最善のたよりを持っておられる神であるエホバのクリスチャン証人があなたのお宅へ携えてゆきます。
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それを見いだした人目ざめよ! 1978 | 10月8日
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それを見いだした人
ビルマの「目ざめよ!」通信員に語られた経験
私は非常に敬虔なローマ・カトリック教徒の家に生まれました。事実,私のおじたちのうち二人はローマ・カトリック兄弟会の教職修道会に入っていました。私自身は生後三週間目にバプテスマを受けました。ローマ・カトリック教徒は,子供がバプテスマを受けないうちに死ぬと,天国でも,地獄でもない,“リンボ”と呼ばれる場所へ行くと信じています。
ビルマのラングーン市にある,聖パウロ高等学校在学中に,私は,カトリック教が唯一の真の宗教であると教えたローマ・カトリック兄弟会によって,カトリシズムを頭の中へたたき込まれました。感受性の強い若者だった私は,カトリック教徒であることを非常に誇りに思っていました。一方,カトリック教徒になれるほどの幸運に恵まれなかった,と私には思えた,級友の幾人かのことはとても気の毒に思いました。唯一の真の宗教に加入していられるのは名誉なことだ,と度々教えられました。教会で行なわれる宗教的な虚飾や儀式をわたしはすばらしいと思いました。
しかし,こうした態度も長続きはしませんでした。20代の半ばになって,ローマ・カトリックの崇拝方式に少しずつ幻滅を感じてきました。一時は私に大きな感銘を与えたミサも,やがては空虚
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