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心がやさしくて平和な人は全く幸福である!ものみの塔 1960 | 5月15日
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16 迫害をうける証者たちは,この道を歩み従うことにより,天的な御父のみこころを行なつています。御父の書かれた御言葉に,こう記録されているとおりです,『つかさたる者があなたに向かつて立腹しても,あなたの所を離れてはならない。温順は大いなるとがを和らげるからである。』牢獄,拷問室,あるいは収容所の内にいても,いなくても,これら幸福な証者たちは,接し合うすべての人々に対して同じ温和さを示します。『あなたがたのうちにある望みについて説明を求める人には,いつでも弁明のできる用意をしていなさい。しかし,やさしく,慎み深く,明らかな良心をもつて,弁明しなさい。』― 伝道の書 10:4。ペテロ前 3:15,新口。
17 今日,地で最も幸福な人々は誰ですか。そしてなぜ?
17 ここに述べられているごとくクリスチャンのこらしめという細くて狭い道を歩むときにどんな利益が得られますか。よろこびにあふれて笑つている人が,同時にたいへん怒つている,などということはありません。その理由は,幸福と怒りが融和しない,つまりいつしよにはうまく行かない,ということです。一方が来れば,他方はすぐに去ります。いまヱホバの証者は,他のすべての人以上に祝福されています。なぜなら,彼らは地上で最も幸福な人,最も平和にみちた人,そして満足している人々だからです。しかし,そのような直接の利益は,心のやさしいこれらの人々に与えられる最終的な祝福,そしてはるかに大きい祝福にくらべるなら,第二次的な重要性しかないのです。
18,19 真実に心のやさしい人および平和な人には,どんな貴重な祝福が約束されていますか。
18 イエスの有名な『山上の垂訓』を紹介する際に,偉大な師は『自分の霊的な必要物を意識している者は,ほんとうに幸福である。』『平和な人はほんとうに幸福である。』『心のやさしい人は,ほんとうに幸福である。』と言つただけではありません。たしかに,その霊的な必要物がみたされる人,心のやさしい人,そして平和な人は,ある程度の幸福を得ます。しかし,それらはキリストが約束した大きい祝福でなく,すばらしい祝福ではありません。イエスが地上に来られた目的は,ヱホバの栄光の御国について真実のあかしをすることでした。そして,この特定な場合でも,彼はその目的を達成しています。なぜなら,イエスは実際に次のように言われたからです,『自分の霊的な必要物を意識している者は,ほんとうに幸福である。天の御国はそれらの者に属する。』『平和な人は,ほんとうに幸福である。彼らは「神の子」ととなえられるであろう。』『心のやさしい人は,ほんとうに幸福である。彼らは地を相続するであろう。』― マタイ 5:3,9,5,新世。
19 このことから,ヱホバの忠実な証者たちの持つ,言葉に言い表わせぬよろこびと幸福について,いつそう深い理解と認識を得ることができます。まず第1に,ヱホバの怒りにあふれた異常なハルマゲドンの戦いを実際に目撃することです。そのとき,ヱホバはその強力な栄光と力のうちに,悪い者たちを永久に根だやして,滅ぼしてしまいます。次に,『神の子』として,御国の平和な支配下にわりあてられた奉仕の立場をいただき,そしてその立場を永遠に所有して相続することです。このすべてのことは,ヱホバの御言葉と御名をなんとすばらしく立証することでしよう! これは,心のやさしい人々にとつて,もつともすばらしい祝福であり,心をふるい起す特権であります。彼らは,苦しい叫びをあげる現在の病気の世界の動揺や悲しみをうけず,自由を楽しんでいます。しかし,その祝福と特権はその自由よりもはるかにすぐれたものです!
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温和と節制は平和の実を産み出すものみの塔 1960 | 5月15日
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温和と節制は平和の実を産み出す
『あなたがたのうちで,知恵があり物わかりのよい人は,だれであるか。その人は,知恵にかなう柔和な行いをしていることを,よい生活によつて示すがよい。義の実は,平和をつくり出す人たちによつて,平和のうちにまかれるものである。』― ヤコブ 3:13,18,新口。
1 (イ)神の御霊の平和な実は,何で構成されていますか。(ロ)そのような実をたくさん収穫するためには,どんな注意を払わねばなりませんか。
ヱホバの幸福な証者たちが,霊的な実をたくさんむすびつづけることはヱホバのみこころです。神の御霊のむすぶものは,善,信仰,よろこび,愛そして親切だけでなく,平和,温和,寛容,節制もあります。さて,そのような美味の実を結ぶためには,正しい状態の下に種子を播くだけでなく,正しい種類の種子をまくことも,等しく重要なものです。ヱホバの昔の律法は,イスラエル人がまざ
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