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ヱホバの異常な業のむかしの型ものみの塔 1959 | 6月15日
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クリスチャン使徒パウロは,イザヤ書から引用して次のように語ることにより,パウロの時代よりも将来になつて滅びの大規模な成就が来ると示しています,『また,イザヤはイスラエルについて叫んでいる,「たとい,イスラエルの子らの数は,浜の砂のようであつても,救われるのは,残された者だけであろう。ヱホバは地にてさばきをなし,それを全うして短くせられる……今の時にも残れる者は(ヱホバ神の)過分の御親切により,(ヱホバ神による)選びによつて存在している。』― ロマ 9:27,28; 11:5,新世。
9 第2番目の滅びは,何時でしたか。そして,私たちの時代には何がありますか。
9 ヱホバはその『地にてのさばき』を,ユダの地とエルサレムについておこない,(西暦)70年にローマの兵士たちはユダヤ人たちを滅ぼしたのです。そして,私たちの時代中に最終の滅びがあるでしょう。
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ヱホバの異常な業の警告ものみの塔 1959 | 6月15日
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ヱホバの異常な業の警告
1,2 (イ)キリスト教国とユダおよびエルサレムは,来るべき滅びについてどのような警告のいましめを持つていましたか。(ロ)イザヤは,どのように警告を発しましたか。
今日のキリスト教国は,ユダとエルサレムに生じた事柄を,自分の上に降りかかる事柄の警告のいましめにするべきです。また,昔のユダとエルサレムは,イスラエルの10の支族になされた滅びを,自分たちの上に来る滅びについての警告の見せしめとするべきでした。イスラエルの10の支族の中,主要な支族はエフライムでその首都はサマリヤでした。エフライムという名前は,実際のところイスラエルの10の支族の全部の国を表わし示すために用いられました。エフライムとその首都サマリヤに対する滅びは,キリスト前740年の予言者イザヤの時代に起つたのです。その滅びが来る前に,神はイザヤを用いて次の警告を発しました。
2 『酔える者なるエフライム人よ,なんじらの誇の冠はわざわいなるかな。酒におぼるる者よ,肥えたる谷の頭にあるしぼまんとする花のうるわしき飾はわざわいなるかな。見よ,主はひとりの力ある強き者をもち給えり。それは雹をまじえたる暴風のごとくやぶり,そこなう狂風のごとく,大水のあぶれ漲るごとく烈しく彼を地になげうつべし。酔える者なるエフライム人のほこりの冠は,足にてふみにじられん。肥えたる谷のかしらにあるしぼまんとする花のうるわしきかざりは,夏こぬに熟したる初結の無花果のごとし。見る者これを見て,取る手おそしと呑みいるるなり。』― イザヤ 28:1-4。
3 (イ)サマリアが国家の首都にされたとき,イスラエルの宗教的な状態はどんなでしたか。(ロ)酔つぱらい共は,何を飲んで酔いましたか。彼らはどんな種類の飾りを身につけていましたか。
3 肥えた谷の西の端に向つて,急な山腹を持つ高さ300フィートの丘があります。それはサマリア又は『見張の山』と呼ばれました。サマリアの町がそこに建てられました。その位置は,非常に美しく魅惑的なものでした。そして昔の戦争の仕方によると,それは戦術的な軍事要塞であつてその地を攻めくづす手段は飢餓だけでした。サマリアの町が,イスラエルの10の支族の首都になつた時までには,その国民はすでにヱホバから離れそむき,ユダとエルサレムの敵になりました。ユダにあるヱホバの国に敵対するため,サマリアはユダヤ人ではないシリアと同盟さえむすびました。イスラエルとユダのあいだには,戦争が絶えず行われていたのです。バアル崇拝の中心地,首都サマリアは,酔払いで一杯でした。特に,政治的な酔払いで一杯でした。彼らは実際の酒で酔払らつただけでなく,政治的な酒で酔つたのです。この後者の酒は,ユダからの政治的な独立の酒であり,またシリアとかユダにあつたヱホバの国に対する他の敵共と政治的な同盟という酒でした。酒に浮かれたその宴会のとき,彼らは花でつくられた冠で頭を美しく飾りました。それは美しい飾りでしたが,しぼんでしまう花でつくられたものです。酒に酔いしれた酔つぱらい共は,そのようなしぼんでしまう冠をつけていたのです。首都サマリア全部は,政治同盟の後押しを受けて,独立の政治力という楽しみで酔いしれているあいだ,そのようなしぼんでしまう冠を着けていました。
4 それらの酔つぱらい共の朽ちゆく冠は,どうしてわざわいのものとなりましたか。ヱホバが神の怒りを執行する際に用いた『力ある強き者』とは何でしたか。
4 そのようなしぼんでしまう冠は,わざわいである! とヱホバ神はイザヤを通して述べました。それは地にふみつけられてしまうからです。国であるという栄光は,汚されます。一国が気ままに酒に酔うという状態は,突然に中断されます。力のある一世界強国によつてくつがえされ,従属せしめられるという酔をさます経験は,サマリアとエフライムを正気に復せしめ,厳粛な事実を今更に認識
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