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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1953
塔53 12/1 429–433ページ

「山へと」急げ!

1 今や,何をするのに絶好の機会ですか? そして我々は何処に於いて天の刑執行者の行う破壊から隠されることが出来ますか?

今や少しもぐずぐずすべき時でありません。正に安全を求めて逃げるべき絶好の機会であります。神の箴言はこう申して居ります ―『わが子よ智慧を得てわが心を悦ばせよ,然らば我を謗る者に我こたうることを得ん。賢者は禍害を見てみずから避け,拙者にすすみて罰をうく。』(箴言 27:11,12)では賢くして慎重なる者は,敵に対する神の御心を遂行する為天の執行者達が行う破壊から何処え逃げ隠れることが出来るのでしよう? 文字通りの山の上にある人里離れた個人の避難農場や道をはずれた場所え逃げるのでありません。神の遣される執行者にとり,遁れ場所などありません。エルサレムの現代の実体的に荒廃をもたらす『憎むべき物』の軍隊から隠れても,王イエスキリストの支配下の神のハルマゲドン軍勢の刑執行から隠れ得る者は一人も居りません。ガルス総督の軍勢を見て,紀元70年のエルサレム滅亡の末だ臨まぬ中に速やかにユダヤから逃げたクリスチャン達が彼らの指導者群のもとに神権制度を存続せしめる場所となつた所は,ペラ附近のギレアデの山でした。彼らは其処に於いて神の御言葉の善い音信を宣教し続け,宿命のエルサレムに対する人人の希望と信頼とを,新しいエルサレム即ち約束された神の国えと向けたのであります。クリスチャン及び逃避してハルマゲドン勃発の時に隠されたいと思う人人にとり,宣告されたユダヤ外の山山は,今日保護されて居る新しい世の神の組織制度を予表したのであります。この制度こそヱホバ神が今の終りの時代に造り給うたものなのであります。その組織制度中にヱホバ神がその新しい世の社会を安全に護る所があるのです。それは新しい世の社会の人人が,彼らの神権的活動を続行し,神の新しい世の御国の宣明しつづけることが出来る為なのであります。

2 キリスト教国内に在る人々は,如何にして其処から逃げることが出来ますか? そして今や誰達と共に安全な避難所があるのですか?

2 実際上キリスト教国内にある我我が,肉体的にそこから脱出することは出来ません。我我が,所謂『異教国』に行つてもハルマゲドンの時には少しも安全とはならないでしよう。其処は全く同様にバビロン的,悪魔的宗教に没頭して居る所であります,然し我我は霊的にキリスト教国から逃げることが出来ます,それは,この世的,非神権的組織制度を棄てて,その危険地帯から脱出することによつてであります。そしてキリスト教国には自らの運命に臨ませ,それと国際連合或はこの古い世の政治的商業的その他の組織との姦淫的な関係には全く加わらないのであります。ただそうする時に於いてのみ,我我はキリスト教国ならびにこのバビロン的世の他の国国に対する我らの神の復讐の日を自由に宣明することが出来るのであります。安全な避難所はただ一つあるのみであります。そして,その避難所はヱホバの新しい神権制度のもと,神の新しい世の社会と共にあるのです。神の観点より見れば,神の新しい世の社会のうちにある人人はもはや呪われた運命の地にあるのでなく,神の善とし給う地に在るのです。神は避難所として『新しい地』を創造し給うたのです!

3 ヱホバ礼拝者達は,今日如何に新しい地にありますか? これは彼らにとり,第一次大戦終結当時の彼らの状態と比較して,如何に完全な変化でありますか?

3 ヱホバ礼拝者としての我我は新しい地にあるのです。この『終りの時』に於いて,新しい地が生れました。しかし,それは,海底地震が新しい島や大陸を突出せしめることによつて造られたのではなく,神の全能の御霊が神の民に地上の新しい立場を与えることによつて造られたのであります。神は,神の民の立場を,世界第一次大戦終結当時のそれと比較して,完全に変えられました。当時,キリスト教国がヱホバの御子の国を斥け,カイザルを友として,キリストの忠実な追従者達を国家の剣によつて倒す為カイザルに渡した結果,ヱホバの証者の油そそがれた遺残者達は,敵の力の捕虜となつてしまいました。屢の間,彼らはヱホバの御恵から追われ,敵の地に閉じこめられ,自由に彼らの神を礼拝し,神の業をする正しい特権を取り除かれました。彼らの状態は,ユダヤの遺残者達が,母国を遠く離れた偶像崇拝の地バビロンに捕われた時の状態によつて予表されたのであります。神はユダヤ人の母国が人も家畜も住まず70年の間荒れ果て,首都もなく,ヱホバの名を負う宮殿もなくなると宣言し給うたのであります彼らは外国の地に散らされて,もはや自国の政府を持つ国民でなくなつたのであります。遠く離れた彼らの母国は,もはや人の住む開拓された土地でなく,恐しい野獣やけがらわしい鳥のはびこるジヤングルの荒野と化したのであります。同様に,1918年,ヱホバの証者の遺残者達は,虐げられた民となり,一つの国民として自分の国を持つことなく,又神から約束の地をも与えられませんでした。では,彼らが今日,一つに調和し組織された民として区別され,神権王国の領土内を自由に往き来して居るということはどの様にでしよう?

4 神は古代の神の民の為になし給いし如く,証者達の為にどんな釈放の約束を成就しましたか?

4 それは,神が嘗て定められた期間バビロンに捕われて居た古代の神の民の為に為し給うた事を霊的にヱホバの証者の為になし給うたからであります。神は予言者を通じて宣言した釈放の約束を成就されたのであります ―『ヱホバに贖い救れしもの,歌うたいつつ帰りてシオンに来り,その首にとこしえの歓喜をいただきて,快楽と喜びとをえん。しかして悲しみと歓きとはにげさるべし………われは海をふるわせ波を鳴りどよめかする汝の神ヱホバなり,その御名を万軍のヱホバという,われわが言葉を汝の口におき,我が手の蔭にて汝をおおえり,かくて我天をうえ,地の基をすえ,シオンにむかいて汝はわが民なりと言わん。』(イザヤ 51:11-16)かくて西暦前537年,1世紀の約4分の3を過ぎた後,全能の神が己の民を力ある世界的強国バビロンから贖い給うた時,それは古代の世を騒がせたのであります。現代に於いても亦,そうなのであります。

5 油そそがれた遺残者達の釈放は何時始りましたか? 彼らが今日自由な組織された状態にあるのは,何時に誰によつてですか?

5 1918年,第一次世界大戦が終つた時,キリスト教国は,戦後の世界の安全を求めて国際聯盟に頼りました。ヱホバの証者の遺残者達は,新しい世の正統な政府として,キリストによるヱホバの御国に頼りました。そして,彼らが若し敵の恐しい,力より釈放されるならば,ヱホバの御国を勇敢に全人類に宣べ伝えると誓つたのであります。それ故,1919年,彼らは敵の力より釈放され始めました。それは,ただ王キリストを通じてのヱホバの御力によつてのみ実現されたのであります。彼らが今日神の御名によつて称えられる民であり得るのは,ひとえに神の御力によるのであります。それは神が『我……シオンに向いて汝は我が民なりと言わん』と予言された通りであります。御霊の原動力と解明された真理の御言葉の釈放力とによつて,人の恐怖の枷と,宗教的偽りの人間伝説と非神権的組織と習慣の枷を打ち砕いた者こそ,実に神御自身なのであります。神は,再び彼らを組織して神の油そそぎ給うた王に従がわせたのであります。神は彼等の生活を神権的にし,彼らに生活の目的,すなわち,御名による栄光ある奉仕任務を与えたのであります。

6 かくして,新しい地は如何に誕生しましたか? その首都は何ですか?

6 この聖なる行為によつて一つの国民が誕生したのであります。一つの新しい土地が生れました。しかし,それは第一次世界大戦後,地球上の地図を分割して,ポーランドやチェコスロヴァキヤ等の人人に,彼ら自身の地球を与えたあのヴェルサィユ平和会議によつて誕生したのではありません。そうでなく天と地の創造主が釈放した地上の証者達に,他の如何なる者も占めることの出来ない立場を与えることによつて誕生したのであります。それは復興され受け容れられて神権的領土内で生活し働く神の民の立場なのであります。それは明白な境界線を有して居ります。神の民達はこの世と妥協し提携する為にその境界線を越える様なことは決してしません。それは首都国際連合の対岸ブルックリンにあるのでありません。それは首都として地的な都市を有して居りません。何故ならそれは新しきエルサレム天に神聖な首都を有する宇宙的な社会であるからです。

7,8 第一時世界大戦中のシオンの艱難は,如何に空しくありませんでしたか? かくして,世界は予言の成就に如何に驚きましたか?

7 第一次世界大戦中,神の宇宙制度シオンが体験した艱難は,空しいものでありませんでした。反つてその夫ヱホバ神の御力によつて,シオンは地上の見ゆる子らとして,懲らし清めた神権的な民を生んだのであります。かくして,すべての人人を驚かし,一つの国民が生れました。若し,原子時代第11年目の今日ヤンキー,スタヂァムに於けるこの巨大な国際大会が,ニューヨーク市を驚かせたにしても,それは新しい地の突然な誕生と,神の婦シオンが2700年前の神の予言を実現して一つの国民を生んだ事に対する全世界の驚きのほんの一部にすぎないのです。―

8 『シオンは産のなやみを知らざるさきに生み,そのくるしみきたらざる先に男子をうみいだせり,誰がかかる事をききしや,誰がかかる類を見しや,一つの国はだた一日の苦しみにて成るべけんや,一つの国民は一時に生るべけんや,然どシオンは苦しむ間もなく直にその子らをうめり,ヱホバ言い給わく,われ産にのぞましめしに何でうまざらしめんや,汝の神言い給わく,我はうましむる者なるにいかで胎をとざさんや。』― イザヤ 66:7-9,ア標。

9 それら驚くべき事柄は,どんな日に生じましたか? 神はシオンの胎を如何に開きましたか? 神は今や何故それを閉ざすことが出来ませんか

9 ヱホバの御言葉を立証し,それから新しい驚くべき事が唯一日の中に生じたのであります。これはヱホバの神権政府があらわれるヱホバの日なのであります。非神権的異教国民が世界を支配した2520年は遂に終つたのであります。異邦人の時が1914年に終つた時,ヱホバの日が全宇宙に始り,神によつて油そそがれた王イエスキリストが運営される神の政府は,天の制度シオンより生れたのであります。男子によつて象徴されたメシヤ王国を誕生さす為,神はその制度シオンの胎を開かれたのであります。神は今やその胎を閉ざして更に産むことを止めることが出来ません。特に神が,シオンに地上の御国宣明者の迫害による痛ましい苦みの期間を体験させてからそうであります。彼らは敵に捕われ,敵の国え追われることにより,埋められて見えなくされてしまつたのであります。彼らは,天のシオンの代表者として識別されなかつたのです。彼らの受けたその迫害は神の御力によつて征服されなければならず,何らかの結果をもたらされなければなりません。地上にあるヱホバの民の者は,天の御国の勝利の誕生に適わしくならなければなりませんでした。事実,そうなつたのであります。どの様にしてでしよう?

10 シオンによつて一国民が如何に生れましたか? そしてヱホバの僕を通じて一つの地が如何に生れましたか? その地は,今や何の為に開放されて居ますか?

10 艱難の頂点に於いて,しかもその誕生の為に神が定めた予定の時に於いて,ヱホバは神の新しく生れた御国の一つの国民として,天のシオンに地上の霊的子らの遺残者を生ませたのであります。遙か前のこと,神はその偉大なる僕,王イエスキリストにこう申しました ―『われ汝をまもりて民の契約とし,国を起し,荒すたれる地をまた産業としてかれらにつがしめん。われ縛められたる者に出でよといい,暗に居るものに顕れよといわん。』(イザヤ 49:8,9)今や,ヱホバは,その僕にして新しく生れた国の王なるものにより,新しい地をたてたのであります。それは,神の油そそがれた証者達に,以前荒れ果てて居た嗣業を受けつがしめ,このバビロン的世界の束縛から出でて,もはやバビロンの暗に居ることなく,ヱホバの日の光の中に来なさいと告げることによつてであります。かくして,神は彼らを再び恵の中に入れて,神権的支配の下に住ましめ,御国の敵の束縛から解放して,彼らの為新しい地を誕生せしめたのであります。今日のこの新しく生れた土地はもはや神の禁止命令下にありません。それはエルサレムとユダヤの地の70年の荒廃期後に於けるイスラエル民族の場合と同じであります。それと同様,その70年間の制限が取り消され,その地は広く開放されたのであります。今や,ヱホバの民がすべて新しく生れた神権的な地に群をなして入り,各各その中で自分の使命に就くべき時であります。善意ある人人は悉くこの地に入りましよう!

11 ヱホバは何時,如何にして天をうえ,地の基をすえましたか? その地は,憎むべき物に関するイエスの予言中の何に相当しますか?

11 これは新しい地の創造を意味して居ります。創造主は,既に1914年,メシヤ王国の誕生によつて,新しき世の新しい天を植えました。何故なら,御国は,正義の新しい世の天の支配力から来るのです。創造主が新しい地の基礎をすえることは,1919年,遺残者達をバビロンの束縛から贖い,再び彼らを神聖な恵みと奉仕と礼拝に戻すことによつて始められたのです。この地上に新世社会の誕生は,真に新しい地の建設であります。何故なら,霊的な遺残者達はハルマゲドン中も護られ,彼らの地上制度は,ただ地上の善意者によつてのみ住まれる新しい世の新しい永遠の地に融合されるからであります。現在新しく生れたシオンの霊的子らの住む,誕生したばかりのこの地は,安全な場所であります。これはイエスが追従者達に示した山に相当するのです。即ち,荒らす憎むべき物を見た時,特にその荒らす軍隊が,人に破壊されない聖なる物と自称するキリスト教国を取り囲む様を見た時,追従者達は山え逃げなさいと言つたその山に相当するのです。―ルカ 21:20,21,新世。

12 ヱホバは,復興された遺残者達の口に何をおきましたか? それはどの様な目的の為ですか?

12 霊的遣残者達及びその統治機関が,キリスト教国の危険地帯から遠く離れたこの誕生したばかりの地え逃避するだけで,事が終るのでありません。彼らの安全は,これらヱホバの日に於ける神の憐みと救の力を完全に認識することだけでありません。彼は復興された地で,復興された遺残者を保護する目的を次の様に示しました ―『われわが言葉を汝の口におき,我が手のかげにて汝をおおえり,かくて我天をうえ,地の基をすえ……ん。』(イザヤ 51:16)遺残者達の口におかれたそれらの言葉は,遺残者達が自ら独占めにする為のものではなく,永遠に『新しい地』に住む若い世代の人人に伝えられなければならないのです。『汝の上にあるわが霊なんじの口におきたる我が言葉は,今より後,とこしえに汝の口よりなんじの裔の口より,汝の裔の裔の口よりはなれざるべし,わがかれらにたつる契約はこれなりと此はヱホバのみことばなり。』― イザヤ 59:21。

13 ヱホバの御言葉が彼らの口から決してはなれないのはどの様にですか?

13 神の民の口におかれたヱホバの御言葉は,彼らが勇敢に権威もて語るべきものなのであります。神の御言葉が彼らの口から決してはなれないという事は,彼らがもろもろの国民えの証言として,御国の福音を全世界に宣教し,神の代弁者として仕えることを決して止めないという事を意味して居ります。若し進んで自分の口を使つて証言するならば,神は常に語るべき音信を供給して下さいます。この事は,ただに本人の救をもたらすばかりでなく,他の多くの人人の救をももたらすのであります。

14 既に『山』へ逃げた人々が,自分の救だけでなく,それ以上のものに携わらなければならないのはどうしてですか? 彼らは如何にして『合図をかかげますか?

14 既に,新しい世の社会と共に安全な山え遁れた人人は,自分の救だけでなく,それ以上の事に無私的に携わらなければなりません。他の無数の人人が,ハルマゲドンの破滅におびえて居るのです。その破滅は,古い世の宗教の破滅によつて始まるのです。我我,理解力をもつて予言を読む者は,荒らす軍隊が,現代の,不忠なエルサレムを包囲して居る様を眼前に見て居ります。我我は事態の不吉な意味を読みとります。その徴は,神の子の名を用いながら,それを冒瀆し,ヱホバの御名に非難をあびて来た古い世の宗教制度が,いよいよその荒廃に近づき,従つて『全能の神の大いなる日の戦』の開始も間近に迫つて居るということを示して居ります。それはヱホバと,そのメシヤ王国を立証するる為の復讐の日となりましよう。(黙示 16:14,16。ルカ 19:22)守望者として行動し,すべての国民の善意者達に山えのがれよと警告することは,遣残者達に与えられた命令であります。若し彼らがキリスト教国にあるならば,彼らはそこから逃げ出さなければなりません。若し彼らがその外にあり異教国に在るならば,其処に入つてその一部とならないようにしなければなりません。西欧陣営の国民は,キリスト教国が何か神聖な,世界安全の根源でもあるかの様に考えて,それを保護しようと夢中になつて居ります。けれども神の御言葉は,それを否定して居ります。既に新しい世の社会と共にこの新しく生れた地に逃げた人人は,自分の口にヱホバの御言葉を有して居ります。彼らは,ヱホバの御国こそ,全地のもろもろの家族に消えぬ祝福をもたらす唯一の政府であるという事を,到る処で宣明しなければなりません。かくして彼らは『人人の前に合図をかかげ』,人人が神の御手のかげに護られる為何処え逃げ何処え集るべきかを知り得るようにするのであります。―イザヤ 62:10,アメリカ訳。

15 前述のことは,我々がもはやキリスト教国の領土内で宣教しないでよいという意味になりますか? 我々はどの位の間宣教すべきですか?

15 エルサレムの現代の実体物が今や荒らす軍隊に包囲されつつあるのが見えます。そして,その運命の制度内にある者が,若しキリストの追従者となることを望むならば,其処から逃げ出しなさいと命ぜられて居るのです。だが,この事は,我我がキリスト教国内での宣教を止めなければならないという意味でありません。御国に敵対するこの世と連合して居るキリスト教国の制度から逃げなければならないというのです。だがそれは,我我が宣教し続けなければならないキリスト教国の領土内にあるのです。どの位の間宣教しつづけなければならないのでしよう? 若し我我が『我ここにあり,我をつかわし給え』と言つたとすれば,我我はどの位の間宣教すべきかを示すものとして,宮殿のヱホバがイザヤに答え給うたことを考えなければなりませせん。ヱホバのお答えはこうです ―『邑はあれすたれて住むものなく家に人なく邦ことごとく荒土となり,人人ヱホバに遠方までうつされ廃りたるところ国中におおくならん時までかくあるべし。』(イザヤ 6:8-12)即ち,キリスト教国と荒らす憎むべき物の連合が砕けて,獣の如き物の角がキリスト教国に向けられ,それを荒らしてしまうまで続けるのであります。それは,ハルマゲドンの戦が始り,サタンなる悪魔が神として支配するこの古い世の完全な破滅が始められるまで続けられるという意味です。その時までは,絶対に停止してはなりません。我我は,遺残者達と善意ある若い世代の口におかれた神の御言葉を宣明しなければなりません。我我は,御国の善い音信を,もろもろの国民えの証言として宣教しなければなりません。この事は必然的に,我らの神の復讐の日を宣明することにもなるのです。―イザヤ 61:2。

16 我々は,逃避者を新世社会の地に歓迎することを如何に表明しますか? その地の人口を,現在よりも遥に多くする為に,我々は何をしなければなりませんか?

16 危険にさらされて居る隣人の同僚に対し愛を表明する為,我我はその業を為し,出来る限り多くの人人が後れることなくこの運命の悪魔の世界から逃げることが出来る様に援助してあげましよう。我我は人人のもとえ行かなければなりません。そして,ロトとその娘たちに警告し,生命を護る為その地域から山の地方え逃げなさいと勧めた天使の様に,我我も亦人人の手をとり,速やかに逃げるよう促さなければなりません。(創世 19:15-17。ルカ 17:28-30)我我は,イエスの予言の光に照らして見ることを慎重にあつかわなければなりません。そして,正義の新しい世に於ける幸福な生命なる物を望むすべての善意者達の為に,機敏に行動しなければなりません。この様に努力することによつて,我我は人人を新しい世の社会の祝福された地に歓迎し,其処で神の御慈愛による楽しみを味わい,神の翼のかげに安全を得るようにするのであります。其処では,神の民すべての者の頭に永しえの歓びが宿るのであります。新しく生れた地に於いて,新しい世の社会と共に証者として仕えて居る者が既に50万人以上居ると報告されて居ります。ヱホバ神が神権的地上で祝福される人人の数を何百万にも増大して下さる時まで私たちは働きたいと願つて居るでしようか? それらの人人はその神権の地に逃げ,忠実に其処で生活して居る時,ハルマゲドンを切り抜け,新しい地の面から決して死に失せないで済むのでしようか? 若し我我が進んで働きつづけたいと思うならば,御国に関する神の福音と,御国の敵に対する神の復讐の警告とをハルマゲドンの時まで宣明しつづけなければなりません。そして,サタンの古い世が完全に荒らされ,天も地も清められるまで,我らの口からそれら神の御言葉をはなしてはなりません。その最も重大な事件が誠に近づいて居るのです。

17 我々は何の戸口にありますか? 我々はその為にどんな準備をしなければなりませんか?

17 今や我我は新しい世の戸口にあるのです。その新しい世は決して滅びず,又決して古くならず,創造主が次の様に申して居るものです ―『ヱホバ言い給う,わがつくらんとする新しき天と新しき地と,わが前にながくとどまるごとく,汝の裔と汝の名はながくとどまらん。』(イザヤ 66:22)現在新しい世の社会と共に安全な地に住み,何物も我我を害することも恐れさすこともない,あの静かな敬虔な満足のいく世界の為に準備する仕事に加ることは,何と素晴しい特権なのでしよう! 王イエスキリストによつて正義の新しい世界を建設する者は,ヱホバ神であります。それ故,それに対する我我の準備は,新しい世の社会として我我自身に関するもので,愛のうちに如何にして一緒に働くかを学び,神権的に組織されそれをつづけることです。ハルマゲドン期間中の破壊に於いて,我我の色色な物質的財産や家屋や御国会館やその他の所有物が破壊されるかも知れません。然し,我我は天の保護のもとヱホバの刑執行軍勢から護られ,我らの必要とするもの,主にヱホバとその御国に対する忠節を堅く保つ上に必要な神の承認を与えられて,それを切り抜けられるのです。

18 我々は現在新しい世の社会として,どんな期待をもつて如何に行動すべきでしようか? これと一致して,ヱホバは新しい世の社会を通じて何を備えて下さいましたか?

18 ハルマゲドンの後,共に限りなく生きながらえることを待望み,現在大切なことは,如何にして一緒に住み,如何にして一致して神に仕え得るかを知ることであります。我らのうちにヱホバの御霊が何ら妨げられず自由に働き得る様にしましよう。それは我我が人間の理想や計画に従つて形づくられることなく,神が我我を永しえに使用する為に形づくつて下さる様にする為です。古い世の社会が泣き叫び,宗教的に餓え渇き,火の破滅えと急いで居る時,我我は歓び歌いつづけ,霊的に共に食卓について,常にペテロの言葉を銘記して居りましよう ―『しかし私たちは正義の宿る新しい天と新しい地とを神の約束に従つて,待ち望んで居る。』(ペテロ後 3:13,口語)我我の期待と全く一致して,我我が今後とも共に食卓に集い,新しい世の社会として共に働く為に,幸福の神ヱホバは,新しい世の社会を通じて,この度我我に『新しい天と新しい地』と題する英文の384頁の書籍を備えて下さいました。

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