18章
王国の勝利!
1 (イ)人類の将来に確信を抱く理由はどこにありますか。(ロ)地を破滅させる者たちにとってハルマゲドンは何を意味しますか。
人類は完全に滅ぼされてこの地球から姿を消すのでしょうか。そうではありません。そうならない理由は王国にあります。王国が『来る』とき,サタンの地的組織とその圧制的な体制を粉砕すべく行動を起こすのは,「王の王また主の主」である,王位についたイエス・キリストだからです。ハルマゲドンでは,地を滅ぼそうとする者たち自身が滅ぼされます。―啓示 11:15,18; 14:19,20; 19:11-16。
2,3 (イ)ゼパニヤの預言は何を警告していますか。(ロ)生き残るためには何が必要ですか。
2 わたしたちの神エホバは,ハルマゲドンでご自身が成し遂げようとしておられることにいつもよく目ざめているよう,わたしたちに警告しておられます。
「『それゆえ,わたしが獲物に向かって立ち上がる日までわたしを待て』と,エホバはお告げになる。『わたしの司法上の決定は,諸国民を集め,わたしがもろもろの王国を寄せ集め,その上にわたしの告発を,わたしの燃える怒りをことごとく注ぐことだからである。わたしの熱心の火によって,全地は焼き尽くされるのである』」。
しかし生き残る者も大勢いることでしょう。同じ預言の続きの言葉から分かる通り,エホバはすでに彼らにその備えをさせておられます。
「そのとき,わたしはもろもろの民に清い言語への変化をもたらす。彼らが皆,エホバの名を呼び,肩を並べて主に仕えるためである」― ゼパニヤ 3:8,9。
3 あなたはその生存者の一人となるでしょうか。もし『エホバの名を呼ぶ』ならそうなります。ではそれはどうすればできるでしょうか。「清い言語」への変化,つまり人の心を清める神の王国の良いたよりを心に取り入れ,それに従って行動することが必要です。(マルコ 13:10)神がキリストを通して設けられた備えに信仰を働かせ,ペテロが19世紀昔に同胞に諭したことをそのまま行なわなければなりません。「ですから,あなたがたの罪を消していただくために,悔い改めて身を転じなさい。さわやかにする時期がエホバのみもとから到来(するように)」― 使徒 3:19。
4,5 (イ)どうすればエホバとの親密な関係を楽しめるようになりますか。(ロ)あなたは「清い言語」に対してどう反応しますか。
4 また,イエスに倣って,自分がサタンの世のものでないことを示さなければなりません。(ヨハネ 17:14,16)キリストを通してエホバに献身し,その象徴として水のバプテスマを受けることにより,エホバ神と非常に親密な関係に入ることができます。(ペテロ第一 3:21)地上の組織されたエホバの民すべてと「肩を並べて」神に奉仕しながら,その親密さを常に養い育てていかなければなりません。機会に応じて,耳を傾ける人すべてに「王国のこの良いたより」を知らせることに,彼らもともに参加しなければなりません。―マタイ 24:14。ローマ 10:10-18。ヘブライ 13:15。
5 あなたは,聖書の真理の「清い言語」にそのような反応を示している人ですか。ではエホバに絶対の信頼を置いてください。「強大な者として主は救ってくださる」でしょう。―ゼパニヤ 3:17。イザヤ 12:2-5。
6 ヨハネはどんな立派な助言を与えましたか。それによってわたしたちは何を行なうように励まされますか。
6 エホバとその義に対する愛を培うには,聖書の原則と一致した生活をすることも必要です。使徒ヨハネは次のような立派な助言を与えています。
「世も世にあるものをも愛していてはなりません。世を愛する者がいれば,父の愛はその者のうちにありません。すべて世にあるもの ― 肉の欲望と目の欲望,そして自分の資力を見せびらかすこと ― は父から出るのではなく,世から出るからです。さらに,世は過ぎ去りつつあり,その欲望も同じです。しかし,神のご意志を行なう者は永久にとどまります」。(ヨハネ第一 2:15-17)
「永久に」です! ですから,サタンの邪悪な体制の終わりの日の間に神のご意志を熱心に行なうのは,価値のあることではありませんか。そのことによってわたしたちは,この「終わりの日」に,「忠実で思慮深い奴隷」が地上で代表するエホバの組織にしっかり従うよう励まされないでしょうか。―マタイ 24:45-47。
記念碑的な業
7 ハルマゲドンの後には何が残りますか。
7 ハルマゲドンの戦いの硝煙が消え去る時にも,エホバの見える組織は依然として地上にあり,エホバが指示されるどんな事にでも用いていただける態勢にあるでしょう。わたしたちは個人としても,そこにいるにふさわしい者とみなしていただけるようでありたいものです。―ゼパニヤ 2:3。詩 25:8,9,20。
8 (イ)その時神の業を成し遂げるには何が必要ですか。(ロ)神の民はどのように備えができていますか。
8 神の民は,清められた地を美化し,この地球をほんとうの「神の園」に変える記念碑的な業を成し遂げるために,王国政府の下でいつもよく組織されていることが必要でしょう。(エゼキエル 31:8と比較。)あなたもその業にあずかりたいと思いますか。その仕事をするには,積極的な精神と神から与えられるエネルギー ―『王国のこの良いたよりを全地に宣べ伝える』ためにエホバの証人が今示しているような熱意が必要でしょう。すべての人が王の模範に倣ってほんとうに良い働き手となる必要があるでしょう。王は,「わたしの父はずっと今まで働いてこられました。ですからわたしも働きつづけるのです」と言われました。―ヨハネ 5:17; 4:34。
9 (イ)どんな仕事があるでしょうか。(ロ)それが骨の折れるいやな仕事でないことは何から分かりますか。
9 世界中で住宅の建築が盛んに行なわれることは間違いありません。といっても,アパートのぎっしりつまった見苦しい市街を造るのではなく,パラダイスの環境に似つかわしい,家族向きの美しい住宅を建てるのです。なすべき仕事はたくさんあっても,それらは楽しくて興味深い,報いのある仕事でしょう。ソロモン王が,「人は皆食べて,まさしく飲み,そのすべての骨折りによって良いことを見る」以上に「良いものは何もない」と言ったのはそのような仕事です。―伝道 3:12,13。イザヤ 65:17,21-25と比較。
10 その時の状態について啓示 21章1-4節はどのように示していますか。
10 主の「ほかの羊」はどんな状態の下でその仕事をするのでしょうか。(ヨハネ 10:16)啓示 21章は,わたしたちが何を期待できるか教えてくれます。その章は「新しい天と新しい地」のことを述べています。「以前の天と以前の地」は過ぎ去っているので,腐敗した人間の政治体制が社会を支配することはもはやありません。また悪魔とそのひそかな影響力も取り除かれています。不敬虔な事柄を追い求めて動揺する,混乱した人間の「海」ももはやありません。その代わりに安定した人間社会,すなわち「新しい地」が,神のご意志を行なうための固い基礎となります。その時人々は,王とその14万4,000人の成員の花嫁から成る「新しい天」が指示することを徹底的に行なえます。この忠節な「花嫁」は,「聖なる都市,新しいエルサレム」としての資格で『天から下り』ます。それは,地上でなされる建設の業に注意を向けるという点で『天から下る』のです。その結果はほんとうに喜ばしいものです。このことについてヨハネは次のように述べています。
「見よ! 神の天幕が人とともにあり,神は彼らとともに住み,彼らはその民となるであろう。そして神みずから彼らとともにおられるであろう。また神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死もなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」― 啓示 21:1-4。
11 (イ)幾百万もの生存者にはどんなすばらしい見込みが待ち受けていますか。(ロ)神はどのように地球に人を住まわせますか。
11 「もはや死もなく」なるというすばらしい見込みがこの約束に含まれていることに注目してください。幾百万もの人々が救われて「大患難」を通過し,「新しい地」の祝福に入ることが期待されています。(啓示 7:9,14)しかし究極的には何十億もの人々が王国の支配下のこの地上で生活を楽しむことになるでしょう。なぜ「何十億」と言えるでしょうか。ノアの日の大洪水のあと,エホバは生き残った正しい者たちに,「子を生んで,多くなって,地に満ちよ」という命令をお与えになりました。このことは,ハルマゲドン後少なくとも一時の間,人間が結婚し,正しい状態の下で子供を生むという喜ばしい見込みのあることを示唆しています。(創世 9:1,7; 10:1-32。マタイ 24:37)しかし,その時生きている人間で『地を満たす』のは神がお用いになるおもな方法ではありません。では神は,どのようにしてこの地球に人を住まわせ,ご自身の最初の目的を成し遂げられるのでしょうか。(創世 1:28。イザヤ 45:18)それは,復活という偉大な奇跡を幾十億回もくり返すことによってなされるでしょう。
「生きている者の神」
12 群衆はイエスのどの教えに驚きましたか。
12 ある時イエスは,反対者たちに答えてこう言われました。
「死者の復活については,神によってあなたがたに語られた事がらを読まなかったのですか。こう言われました。『わたしはアブラハムの神,イサクの神,ヤコブの神である』。彼は死んだ者の神ではなく,生きている者の神なのです」。
神の見地からすれば,それら忠実な人々は生きているのも同然です。ですから復活を受けます。群衆はその教えに驚きました。―マタイ 22:31-33。ルカ 20:37,38。
13 忠実な「ほかの羊」で死んだ人については何が期待できますか。
13 「さらに勝った復活を得よう」として迫害に耐えたそのような忠実な人々や,忠誠を保つ「ほかの羊」でハルマゲドン前の今死ぬ人々が,「新しい地」で早く復活して来ることを期待するのは道理にかなったことと思われます。もしかしたらあなたご自身,愛する人を亡くしておられるかもしれません。その中には神の忠実な僕であった人もあるかもしれません。死人の中から戻って来るそれらの人を迎え,そしてエホバの偉大な立証のみ業を彼らに話して聞かせるのは,どんなにうれしいことでしょう!―ヘブライ 11:35。
14 ヨハネ 5章28,29節と啓示 20章11-13節にはどんなすばらしい希望が述べられていますか。
14 しかし,6,000年に近い歴史を通じて死んでいったほかの人々はどうなりますか。イエスは言われました。「このことを驚き怪しんではなりません。記念の墓の中にいる者がみな,彼の声を聞いて出て来る時が来ようとしているのです」。(ヨハネ 5:28,29)「死んだ者たちが,大なる者も小なる者も」墓から出て来て神の裁きの座の前に立つのです。―啓示 20:11-13。
15 裁きの時は恐ろしい時ではありませんが,それはなぜですか。
15 復活した人々にとってそれは恐ろしい時となるのでしょうか。最後の審判の宗教画は恐ろしいものとして描かれているにもかかわらず,それは非常に喜ばしい時です。復活した人々は,以前の間違った行ないに従って裁かれるのではなく,むしろ,神の王国の領域内で生きるための正しい要求に進んで従うかどうかによって裁かれます。(ローマ 6:7と比較。)そして神との完全な和解に至るまで彼らを援助すべく,あらゆる努力が払われます。王国の組織の下では,かつてなかった最大規模の教育計画が実施されるでしょう。
16 (イ)「数々の巻き物」は何ですか。(ロ)「新しい地」における教育はなぜはるかに優れたものになりますか。
16 「数々の巻き物」が開かれます。それらの巻き物は,永遠の命を受ける資格を得させるそれらの「行ない」をするよう,復活した人間を助けるために出される指示でしょう。(啓示 20:12)「新しい地」における教育施設や計画は,エホバおよびエホバが任命されたメシアなる王によって管理されるので,かつてサタンの世が提供したどんなものと比較しても,はるかに進んでいます。
「大群衆」が受ける祝福
17 その「新しい地」に生き残ったなら何をする必要がありますか。
17 しかし,もしあなたがハルマゲドン生存者の「大群衆」の一人となるなら,そのような状況の中でのあなたの立場はどんなものでしょうか。使徒パウロは,「アダムにあってすべての人が死んでゆくのと同じように,キリストにあってすべての人が生かされるのです」と述べています。(コリント第一 15:22)あなたにもキリストの贖いの益が必要です。キリストは人類を完全な域に向上させるため千年統治期間中その贖いの益をお用いになるのです。あなたも千年王国の「数々の巻き物」にある教育を受ける必要があります。それはその「行ない」を忠節な態度でなし,あなたの名前が「命の書」に書き込まれるようにするためです。
18 王国のどんな計画は特別の喜びをもたらしますか。
18 現在のところ,不完全な人間の頭脳が吸収し記憶できる量は,その全潜在能力に比較するとごくわずかです。あなたも,『記憶することさえできたらなあ』と嘆息したことがあるかもしれません。キリストの犠牲にはほんとうに感謝すべきです。人類を向上させるための王国の計画の一環として,体のうずきや痛みが取り除かれるだけでなく,驚くべき創造物である人間の頭も完全にされるので,物事を徹底的に研究して知識を蓄え,それに基づいて推論し,なかんずく,わたしたちの神エホバの偉大な属性を認識して,崇敬の念を一層深めることができるようになるのです。バベルの塔で言葉が乱された結果生じた言語の障壁も取り除かれ,ゼパニヤ書 3章9節にある通り,全人類は一致してともにエホバを崇拝するように一つの言語を教えられるでしょう。
19 王国の臣民はどんな喜びにあずかりますか。
19 また完全な人間の心は,神と隣人への愛を動機として働くようになるでしょう。主権者なる主エホバが,感謝の念を抱くご自身の民に次のように語られたのも不思議ではありません。
「今わたしは新しい天と新しい地を創造しようとしているからである。以前のことは思い出されることもなく,心の中に上ることもない。しかし,あなた方はわたしが創造しようとしていることに永久に歓喜し,喜びあふれよ。今わたしは[新しい]エルサレムを喜びのいわれ,その民を歓喜のいわれとして創造しようとしているからである。そして,わたしはエルサレムを喜び楽しみ,わたしのために歓喜する。その中で泣き声や悲しげな叫び声が聞かれることはもはやない」。(イザヤ 65:17-19)
キリストの王国でキリストとともに支配する14万4,000人の明るい喜びと歓喜は,人間としての完全さに向かって進歩を続ける,地上にいる幾十億という王国の臣民に反映するでしょう。
エホバのみ名は永遠に神聖なものとされる
20 (イ)1,000年がすぐに過ぎ去るのはなぜですか。(ロ)ダビデはどのようにエホバをたたえましたか。(ハ)あなたは同じような賛美をささげたいという気持ちになりますか。
20 そして1,000年が経過します。エホバの見地からすればそれは1日のようでしょう。建設的な仕事に忙しく携わる人類にとってもそれはやはり短い期間に思われるでしょう。(ペテロ第二 3:8)また楽しい交わりや健康的な運動をしてくつろぐ時や,音楽その他の価値ある芸術を楽しむ時,そしてわたしたちの偉大な創造者を崇拝するための取決めも常にあることを期待できます。ダビデが神殿での崇拝の取決めを作る際に次のように述べてエホバをたたえたように,すべての人はエホバをたたえるでしょう。
「エホバよ,偉大さと力強さと麗しさと卓越性と尊厳とは,あなたのものです。天と地にあるものは皆あなたのものだからです。すべてのものの頭として自らを高めておられる方,エホバよ,王国もあなたのものです。富と栄光はあなたによるものです。あなたはすべてのものを支配しておられます。あなたのみ手には力と力強さがあります。あなたのみ手にはすべてのものを大いなるものとし,強さを付与する能力があります。それで今,わたくしたちの神よ,わたくしたちはあなたに感謝し,あなたの麗しいみ名をたたえております」― 歴代上 29:11-13。
21 (イ)キリストはどのように千年統治を終了されますか。(ロ)王国は何を成し遂げますか。
21 この崇高な賛美の言葉にふさわしく,ダビデより偉大な方であるキリスト・イエスは,使徒パウロが予告した次の事柄を行なうことによって平和と再建の千年統治を終了されるでしょう。
「ついで終わりとなります。その時,彼は王国を自分の神また父に渡します。その時,彼は[敵対する]あらゆる統治,またあらゆる権威と力を無に帰せしめています」。
その時には,神の支配こそ正しい種類の統治であり,エホバの崇拝者に永遠の益をもたらすに十分の力を有する統治であることが最終的に証明されているでしょう。王国のあわれみ深い支配の下でアダムに起因する死は除かれ,全人類は「キリストにあって」生かされているでしょう。こうしてその時地上に住む幾十億もの人々は,「腐朽への奴隷状態から自由にされ,神の子どもの栄光ある自由を持つようになること」でしょう。―ローマ 8:21。コリント第一 15:22-28。
22 (イ)次いでどんな短い試みの時がありますか。(ロ)イエスはどんな最後の立証の業を行なわれますか。
22 しばらくの間サタンは底知れぬ深みから解き放たれます。それはエホバの王権に対する忠節に関して,完全にされた人類の世を試すためです。不定の数の人々は悪魔に従うことを選ぶかもしれません。しかし彼らには裁きが速やかに執行されます。神の「女」の「胤」であるキリスト・イエスは初めからのへびの頭を砕き,サタンとその子孫を,「昼も夜もかぎりなく永久に」燃え続ける火で滅ぼすかのように完全に滅ぼすことによって,最後の立証の業を行なわれます。被造物に対するエホバの正当な主権をめぐってエデンで生じた大論争は審理され,永久に解決されることになるでしょう。―啓示 20:7-10。創世 3:15。
23 (イ)神の約束を思い巡らすときにわたしたちは何を行なうはずですか。(ロ)わたしたちはなぜ『神の王国が来る』のを見たいと思いますか。
23 「とこしえの王」であるわたしたちの偉大な創造者,主権者なる主エホバのすばらしい約束を考えるとき,わたしたちは感謝の念に動かされてそのみ名を賛美しないでしょうか。ペンテコステの日にある人々がしたように,わたしたちも「神の壮大な事がら」について,「王の王」とメシア王国について語るよう心を動かされないでしょうか。(使徒 2:11。啓示 15:3; 19:16)わたしたちの天の父に対して,「あなたの王国が来ますように」と祈るよう心を動かされないでしょうか。(マタイ 6:9,10)そうです,王国が『来て』,サタンの業と組織が地から一掃されますように! 王国が『来て』,全人類のために正しい種類の統治が行なわれますように! 王国が『来て』輝かしい千年統治を招来し,パラダイスが回復され,死者が復活し,進んで事を行なう人類すべてが向上して完全な人間となりますように! そうです,王国が『来て』比類のないエホバのみ名がとこしえに神聖なものとされますように!
[180,181ページの図版]
新しい地の正しい状態の中で生を受ける子供たちは,今日多くの家族を悩ましているような災いを経験することはない