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エホバはご自分の民の偉大な牧者また監督者ものみの塔 1969 | 10月1日
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られながらきわめて放縦になった人々に対してこう言われました。「ああわが養ふ群を滅し散す牧者はわざはひなるかな ゆえにイスエルの神エホバわが民を養ふ牧者につきてかくいふ なんぢらはわが群れを散しこれをおひはなち顧みざりき みよわれなんぢらの悪しき行によりてなんぢらに報ゆべしとエホバいふ」― エレミヤ 23:1,2。
20,21 イスラエルの多くの者がエホバにそむいたにもかかわらず,エホバがいつくしみとあわれみを示し続けたのはなぜですか。エホバは何を約束されましたか。
20 彼らはエホバが深い関心をいだかれた人人を世話するにあたって偉大な牧者エホバのすぐれた資質に少しも見ならいませんでした。それでエホバは彼らをほんとうに責め,きたらんとする滅びを警告されました。しかしエホバは,ご自分の民の中に,正しい事柄を行ない,エホバの注意ぶかい世話の下にとどまって,清い心でエホバに仕えようとする者のいることをよく知っておられました。エホバはそうした者たちを忘れませんでした。それでこう言われました。「われわが群ののこりたる者をそのおひ放ちたるすべての地より集め,再びこれをそのおりに帰さん 彼らは子をうみて多くなるべし 我これを養ふ牧者をその上に立ん 彼らはふたたびおののかずおそれずまた失じとエホバいひたまふ」。(エレミヤ 23:3,4)そして,遠い将来を見通してエホバはさらに言われました。「みよわがダビデに一つのただしき枝を起す日きたらん,彼王となりて世を治め栄え公道と公義を世に行ふべし」― エレミヤ 23:5。
21 エホバに選ばれながら偉大な牧者のことばに従わなかったイスラエル国民は,紀元前607年に悲惨な終わりを見ました。しかしエホバはその中にいた正しい者たちを心にとめておられました。そして,その者たちがいつか正しい牧者の下に置かれることを約束されたのです。その牧者はエホバがなされたとおり,正義をもって人々を扱うでしょう。
22,23 エホバはご自分のよい牧者としてだれを選ばれましたか。このよい牧者はエホバの羊を正しく世話するために何を行ないましたか。
22 主イエスがメシヤとして到来したことは,エホバがご自分の民の牧者を立てられたことでもありました。聖書はそのことを明らかにしています。イエスは自分が「義き牧者」であることを自ら語られました。3年半にわたる地上での宣教のあいだに,イエスは自分がエホバのよい牧者としての資格を十分に備え,また必要な能力を持ち,神を恐れ,信頼でき,不正な利得を求めない者たちを人類の中から選び出す力のあることを示しはじめられました。そうした者たちの最初の者はイエスがご自分の弟子の中から選ばれた使徒たちであり,彼らはクリスチャン会衆の礎石となりました。イエスが選んだ者たちは下位の牧者として忠実な者であることを確かに示し,よい牧者であられる主イエスおよび首位の牧者また偉大な牧者であられる御父エホバと全く一致して働きました。
23 こうした使徒たちは,手をゆだねられた牧者として自分が大きな責任をになっていることを悟りました。次の記事の中でその点を理解することに努めましょう。
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『なんという矛盾』ものみの塔 1969 | 10月1日
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『なんという矛盾』
● 今日教えられている進化論は,有機体の遺伝的要素内で起こるわずかな突然変異や変化が,原始時代のどろどろしたスープ状のものにある単純な微分子から出発して,生物の全世界を造りあげたという考えに基づいています。しかし,53か国から2000名の科学者が出席して東京で開催された第12回国際遺伝学会議に臨んだ遺伝学の一権威者の発表を,1968年9月21日付「サイエンス・ニュース」は次のように報告しています。「人類の将来の遺伝学の重要な課題は,人間の遺伝を自然,化学あるいは放射線による突然変異から保護することである。」
もし突然変異が本当に地上の驚くほど複雑で感嘆せんばかりの生物をことごとく造りあげたのであるならば,なぜ突然変異からの保護を求める代わりに,もっと突然変異を起こさせるようにしないのでしょうか。なぜかと云うと,事実は本来突然変異が後退を促進させるもので,進化に寄与しないからです。それにもかかわらず,突然変異は現代学説の礎石とも云うべき進化の立て役者のように考えられています。詩扁記者の次の言葉はとても適切です。「愚なるものは心のうちに神なしといへり」。―詩 14:1。
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