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高ぶりは倒れに先だつものみの塔 1965 | 1月15日
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より,バビロン王を安心させるという政治的な意図から出た訪問であったに違いありません。当時バビロン市の総督は,ネブカデネザルがその気に入りの娘ニトクリスをとつがせようとしていたナボナイダスという者であったようです。c エレミヤはゼデキヤのバビロン訪問の機会に乗じ,バビロンの滅びに関する預言の巻物をセラヤに持たせ,バビロンにおいてそれを大声に読ませました。
だれによって,またどんな言葉と行いによって,エレミヤはエホバの怒りの象徴的な杯をバビロンに与えましたか。
「エレミヤ,バビロンにのぞまんとするすべての災を書にしるせり……エレミヤセラヤにいひけるは汝バビロンに往しとき慎みてこの諸の言を読め,而して汝いふべしエホバよ汝はこの処を滅し人と畜をいはず凡て此処に住む者なからしめてかぎりなくこれを荒地となさんと此処にむかひていひたまへり,汝この書を読みをはりしとき之に石をむすびつけてユフラテの中に投げいれよ,而していふべしバビロンは我これに災をくだすによりて是しづみて後おこらざるべし彼らは絶はてん」― エレミヤ 51:59-64,文語。
いま学んだ事柄から,私たちはコリント前書 10章12節にあるどんな真理を学びますか。
ダビデの家系の王がエルサレムのエホバの位にすわったユダの国も終末に近づいたとき,その国に起きた出来事は私たちに教訓を与えています。「だから,立っていると思う者は,倒れないように気をつけるがよい」。(コリント前 10:12)エホバの豊かな祝福と保護を受け,姉妹国の都サマリヤが滅びてのち何年もつづいた大王の都エルサレムは,文字にしるされたエホバのことばをもやすことさえして,誇りと高ぶりの最高潮に達しました。こののち国は急速におとろえ始め,自由を失って異教の王に従属するようになり,滅びと荒廃を目前にすることになりました。その事は本誌の後の号に採りあげます。
とくにエホヤキムとその焚書に関して,この記録から今のエホバの民はどんな慰めを得ますか。
神のことば聖書をもやし,抹殺しようとする国あるいは聖書を禁止し,聖書を持つ人を逮捕し,また聖書を信じてその音信を伝道する人を迫害する者は,倒れるでしょう。そしてエホバの前に誇り高ぶったゆえに間もなく滅ぼされ,倒されて再び起きられません。
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助けられた日曜学校の先生たちものみの塔 1965 | 1月15日
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助けられた日曜学校の先生たち
アメリカ,カンサス州で開かれた大会に出席したエホバの証者は,一人の婦人に「ものみの塔」と「目ざめよ!」誌を頒布しました。この婦人は日曜学校の先生でした。婦人は,これらの雑誌が自分の仕事に役立つ事を知り,二つの雑誌の購読を申し込みました。雑誌が到着するにつれ,婦人は「新世界訳聖書」のあることを知り,協会に手紙を書いて,自分の日曜学校用に「新世界訳聖書」10冊を注文しました。間もなく注文の聖書が届きましたが,聖書の発行元を知れば,自分の教会の牧師がその使用を許さないのではないかと考えた彼女は,その聖書から発行者を表示する頁をはぎとりました。毎号の雑誌が届くにつれ,婦人の興味は次第に高まってゆきました。
1年ほどして,婦人は別のエホバの証者の訪問を受けました。証者はすぐに招き入れられました。「どなたか,あなたの組織の方が訪ねて下さる事を以前からお待ちしておりました」と,証者に語る婦人の様子には,自分の学んだ事に対する熱意が感ぜられました。その場ですぐに,「神を真とすべし」の本を使う聖書研究が始まりました。婦人は集会に出席し,家から家の宣教奉仕に参加するようになりました。その後婦人が,自分の所属していた教会を離れた時,彼女のあとをついだ日曜学校の新しい先生は,理解しやすい緑色表紙の聖書(新世界訳聖書)をさらに求め,それをどこから得たのか彼女にたずねました。その結果,この新しい伝道者は証言する機会を得,新しい日曜学校の先生もエホバの証者と勉強するようになりました。
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