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塔53 12/15 443–455ページ

マゴグのゴグによる攻撃

1 サタンの目に見えない制度に関して,聖書は何を暴露していますか? 黙示録に於て,サタンはどのように象徴され,その暴露と一致していますか?

聖書は,霊者達の目に見えない領域について,多くの素晴らしいことを私達に教えて居ります。サタン悪魔は目に見えない悪鬼共の制度を有して居り,その制度の中には,霊者の君がいるということも,聖書は明らかに示して居ります。ダニエルの予言は次のことを示して居ます。すなわちペルシヤ帝国が世界の主権を取つた時に,一人のそのような霊者の君が,人間の目に見えませんでしたが,ペルシヤ帝国を支配しました。そしてまた,一人の霊者の君がギリシヤの勢力を支配しました。そのギリシヤはペルシヤを滅ぼし,ペルシヤの後に世界主権を取る勢力となる筈でありました。(ダニエル 10章)聖書の最後の書物,黙示録によると,次のことがらが判ります。或る時に至るまで七つのそのような世界勢力は存在するでしよう。そしてヱホバの証者達となんらかの関係を有して居ました。それらの世界勢力を勃興から世界支配に至る順序に書きますと,次のようです。(1)エジプト,(2)アッシリヤ,(3)バビロン,(4)メデヤ-ペルシヤ,(5)ギリシヤ,(6)ローマ,そして(7)今日の英米世界勢力です。ダニエルの予言が示すところによりますと,これらの世界勢力は,目には見えませんでしたが,各各一人の霊者の君を有して居りました。黙示録に,それら霊者の君達の支配者であるサタン悪魔は,大きな火のような龍であり,七つの頭と十の角を持ち,頭の上に七つの冠を載いていると述べられて居ます。それですから,サタン悪魔が七つの世界勢力の7人の君達を支配したという事実は,天にいる大いなる龍が七つの冠を戴いた頭を持つているということから判明します。歴史の事実によれば,ゴグの上に立つ支配は龍の七つの頭のどれにも示されていません。

2 龍とその霊者の君達の地位に何時変化が来ましたか? どのようにして?

2 勿論,そのことは,その象徴的な龍が未だ天にいる時のことでした。西暦1914年が来ました。その年は地上に於ける戦争の年ばかりではなく,目に見えざる天に於ける戦争の年でした。というのは,その年にヱホバ神は新しく生まれた御国の王座にその子イエス・キリストを即けられ,そして『天に戦争が起りました。』龍とそれに従う天使共は御国と戦いましたが,天の一隅をも保持する事が出来ませんでした。『原の蛇,悪魔と呼ばれまたはサタンと言われ,全地を惑わすところの大いなる龍は投げ落された。その龍は地に投げ落された。そしてその龍に従う天使達も共に投げ落された。』(黙示 12:7-9,新世)それで,7人の霊者の君達は地に投げ落されました。龍がそれら霊者達の上にあつて,支配したということは,龍に七つの冠を戴いた頭があるということから判ります。

3,4 (イ)サタンの制度はどのように象徴されていますか? 最も最近の世界主権はどのように象徴されていますか?(ロ)国際連盟はどのように説明されていますか? 国際連盟の故に,龍と獣は第8番目の頭を生じますか?

3 龍は目に見える制度を持つています。その制度にあつて,七つの世界勢力は世界主権の成員でした。この目に見える制度全部は獣として表わされて居り,七つの頭をもつていることから,これらの世界主権の勢力とぴつたり符合して居ります。この獣は海から上つて来ました。そのところに,別の獣が表れます。それは地から上つて来ます。その頭は小羊のような二つの角を持つて居ります。大きな徴を行つてから,その獣は,七つの頭を有つ獣の像を作り,人人にそれを崇拝させるようにすすめます。

4 簡単に説明するならば,地から出て来た二つの角を有つ獣は,今日に於いて,一つの言語を用いて居り,二つの成員で成り立つている世界支配を示しています。すなわち英米世界勢力です。この英米世界勢力が先に立つてすすめたところの像は国際聯盟でありました。今日では国際連合です。黙示録の17章には,この国際聯盟,あるいわ国際連合も,緋の衣をつけ,七つの頭を有つ獣として表わされて居り,その獣の上には姦婦大いなるバビロンが乗つていると説明されています。その七つの頭を有つ獣は,たしかに,前に在つた七つの世界勢力からの結果として出来たものですが,実際には第8番目の王または第8番目の世界勢力として活動します。そのことは。このように述べられて居ります。『そして(第二次世界大戦以前に)あつた獣は(第二次世界大戦中は)存在しない。その獣は第八の王であつて,七つのものから出て存在しているのである。しかしその獣は破滅に行く。』(黙示 17:8,11,新世)この第8番目の世界勢力を考えます時に,今次のような質問が生ずるでしよう。海から上つたところの七つの頭を有つた獣に別の頭が生じて八つの頭を有つものとなつたのでしようか? サタン悪魔は第8番の霊者の君を任命して国際聯盟(現在では国際連合)を監督させ,サタンの七つの頭に別の頭をつけ加えたのでしようか? 聖書はそのように述べて居ません。その龍が遂にハルマゲドンの時,底のない坑に投げ込まれ,海から上つた獣が火の池の破滅に投げ込まれる時,龍も獣も夫夫はやはり前と同じ数の頭,すなわち七つの頭を有つていると理解されます。―黙示 19:19,20。

5 第7番目の世界勢力と聯盟の獣との関係に於いて,どんな事実は,第8番目の悪鬼の君の必要をなくしていますか? それで,今でも誰が支配していますか?

5 私達は一つの事実を記憶しなければなりません。聯盟の獣,すなわち第8番目の世界勢力は実際には,第7番目の世界勢力の下にあるということです。というのは英米の結合勢力が聯盟の獣を作り,それに生命の息を吹き込んだからです。それで,この第8番目の世界勢力の獣は,実際には第7番目の世界勢力の上にある霊者の君によつて,目に見えない支配を受けて居ます。この事実によつて,第8番目の悪鬼の君は必要でないということが判ります。聯盟あるいわ連合は存在して居ますが,それにもかかわらず,そしてまたその存在を許しつつ,第7番目の世界勢力とその霊者の君は,悪魔の世に於いて以前と同じ大きな力を振つて居ります。以前とは,大いなる龍が天から追い落され,国際聯盟が設立される時より前のことです。それですから,第7番目の君と争い合うか,或いはその後に従うところの第8番目の君は居ないということになります。仮りにゴグが新しい第8番目の霊者の君であり,ハルマゲドンの戦場でサタンの主要な代表者として活動するために,力を与えらるとしても,前述の事実は変りません。第一次世界大戦以来,英国は弱まりましたが,現在英国の力の角は原子爆弾により補強されました。英国と提携している国アメリカは,世界で最も力ある国となつています。この事実を考える時に,第7番目の世界勢力の君は悪魔サタンの目に見えざる制度に於いて,引き続き支配をするでしよう。

6 蛙の出て来る口は,第8番目の霊者の君の居ないことをどのように示していますか? しかしながらゴクは何処に居るということが判りますか?

6 この第7番目の世界勢力は黙示録に書かれてある『偽予言者』になります。(16:13; 19:20; 20:10)蛙が出て,わきめ立て,世界の支配者達をハルマゲドンに追い立てるというのは何でしようか? 蛙が出てくるのは第8番目の世界勢力,すなわち『獣の像』の口からではなく,『偽予言者』の口からと,そしてまた海から上つて来たところの,未だに七つだけの頭を有つている獣の口から出てくるのです。(黙示 16:13-16)聖書の象徴的な説明から,判りましように第8番目の霊者の君はこの地上を支配して居りません。それですから,20年前にゴグが第8番目の悪鬼の君であると考えられたことは,今では何の証拠もないようです。しかしそのように考えられた事は,ゴグが何処に居るかということを知るためには,非常に役立つたものです。ゴグの居る場所は霊的な所であつて,目に見える,地上の人間社会の中ではありません。それですからゴグは,目に見える人間の指導者とか,ロシヤのような国家を代表しませんが,然し未だに一個の霊者を代表して居ます。それではゴグは誰を象徴していますか?

その身元は明かとなる

7 それでは,ゴグは誰を予言的に表わしている者ですか? そして何時,そして何処で?

7 今では,このことは明白です,すなわちゴグは7人の悪鬼の君達の支配者を予言的に表わしている者であるということです。それはサタン悪魔のことです。それで,コグはあの原の蛇,龍を表わしていますが,それは天にいる時の龍ではなく,この地に落されている龍を表わしているのです。それはこういうことです,龍が天から追い落され,その龍の7人の悪鬼の君共とこの地上に束縛されて以来のことなのです。それですからゴグは,天の戦争の終りの時からハルマゲドンの戦闘の間まで,サタンに残された短い期間に於ける,サタン悪鬼を示しています。天から追い落されて以来,サタンである龍は御国を誕生させた神の婦に対して非常に怒つて居ます。それで,神の命令に従い,イエスに就いての聖しの業を行つている『婦の裔の遺残者達』に戦争をしかけに出て行くのは,この龍なのであります。この龍の口から,蛙は出て,世界の支配達をハルマゲドンに集めるのです。ハルマゲドンに於ける最後の攻撃と,その後に来る戦争を支配するのは七つの頭を有つ龍それ自体であります。

8 蛇の頭を砕くのに,ヱホバは誰を用いますか? このことは,サタンもハルマゲドンの時に第8番目の霊者の君を用いるということを示しますか? 何故?

8 確かに,ヱホバ神はイエス・キリストを主たる代表者として用いられ,ハルマゲドンの戦いをさせます。しかし何故そうなのでしようか? 何故ならば,エデンの園で,蛇が私達の最初の両親を惑し,罪に落したために,神の婦の裔はその大いなる蛇の頭を砕くであろうとヱホバ神が予言されたからであります。ハルマゲドンの時に,ヱホバは婦の裔であるイエス・キリストを用いて,打ち砕くでありましよう。(創世 3:15。ロマ 16:20)しかしながら,このことはサタンも神に真似て行い,新しい,未だ使われていない悪鬼の君を任命してサタンの主たる代表者とし,ハルマゲドンで戦わせるということではありません。龍は今までに7人の悪鬼の君達をもはや全部使い果して居ます。それで今は龍自身が戦場でキリストと敵対する状態なのです。キリストは,蛇の頭を砕くよう任命された婦の裔であるということを龍は知つて居ります。それならば,龍は未だ経験の無い霊者の君に信頼して,戦場の戦略を司らすというこの重大な仕事を任せるでしようか? その戦場の戦略は,『原なる蛇』である龍の頭を打ち砕こうとする婦の裔の踵から身を守るためのものなのです。決つして龍はそうしないでしよう! ハルマゲドンは龍の大いなる戦いです。丁度死地に追い込まれた吠え猛る獅子の戦いと同じです。更にエゼキエルの予言の説明によると,この戦いはゴグ,すなわちサタン悪魔に対する戦いであります。ですからこの戦いは真の神と偽りの神との戦いであり,また正義の新しい世の神と『此の世の神』の間の戦いであります。(コリント後 4:4)『主ヱホバかく言いたもう。……ゴグよ,視よ我なんじを罰せん。』― エゼキエル 38:3。

9 エゼキエルの予言に於いて,サタンがゴグのような者によって表わされるとしても,何故それは不思議ではありませんか?

9 ゴグがサタン悪魔を表わすのに用いられているといつても,決つして不思議なことではありません。同じエゼキエル書の中に,ツロの王は,エデンの園の時からの悪魔を表わすのに用いられて居り,悪魔が悪い不正の者となり,神の家族から追放されて,恰もタルタロス(暗い坑)に投げ込まれたということを示しています。しかし今では,ゴグとしてサタンは表わされて居り,サタンが天から地に投げ落され,ハルマゲドンの時までは地上だけに活動は束縛されることが示されて居ます。ハルマゲドンの時に,サタンはこのタルタロス(暗い坑)の状態から底のない坑に移され,千年の間其処に封じ込められます。(黙示 20:1-3,7)これと附随して,最後の攻撃に於いてはゴグの連合国は,ツロの王と多くの交易を行つた国国であります。―エゼキエル 27:2-25; 28:13-18。

10 エゼキエルの『マゴグの地』は何処ですか? そして,その地は黙示録のマゴグとどのように違いますか?

10 ゴグはマゴグの地の者であると言われています。『マゴグ』はヤペテの7人の子の一人の名前でした。それですからマゴグはノアの孫の一人でした。(創世 10:2)マゴグの土地が何処にあつたかははつきり判りませんが,地理上から一般に北東ヨーロツパと中央アジアに在つたと考えられて居ります。その土地は恐ろしいスキタイ人と韃靼人の土地でした。しかしながら,このことによつて,エゼキエルの予言の中の『マゴグの地』は現在のソヴィエット社会民主国連邦の地を意味しているとは言えません。黙示録 20章の8節にゴグとマゴグの言葉が出て居りますが,黙示録ではゴグとマゴグの両方は地上の名前であつて,エゼキエルの予言の中のゴグとマゴグとは,別の場所を指すのです。エゼキエル書では,マゴグは千年統治期以前のことであり,黙示録に於いては,マゴグはイエス・キリスト千年統治の終りの時に,その場所が述べられて居ります。それですから,エゼキエルの予言に於いて,マゴグはその主たる支配者サタン悪魔の領域のことを指して居り,サタンの霊的な領域を表わすのであります。人間にはマゴグの場所がはつきりと決定出来ません。しかしこの事は前述のことと良く一致して居ります。すなわち,マゴグの領域は,人間の限られた知識では測り知ることは出来ないのです。マゴグは地の近辺にある限定された霊的な領域です。というのはマゴグは龍であるサタンの居る場所だからです。そのサタンと彼の悪い天使達は天の戦いの結果のために其の場所に居らねばなりません。その観点から考えますと,マゴグは卑しめられた地です。そして其処で,霊者達はヱホバの怒りを受けなければならず,ヱホバの裁きを受けるために,其の場所に保留されています。

11 ゴグの制度の目に見える部分はどのように表わされていますか? どのような称号の故に,ゴグは従属の君ではありませんか?

11 ですから,マゴグの地は,1918年以来,サタンの世の目に見えない卑しい領域を表わして居ります。しかし,ゴグは,その世界の制度については,未だに目に見える部分を持つて居ります。ゴグは未だ地上の連合国とその民を有して居り,そのことはエゼキエルの予言に示されています。その予言はゴグのことを『メセクおよびトバルの大いなる君たるゴグ』と申しています。(エゼキエル 38:3; 39:1,ア訳)或る翻訳者はこの節をこう翻訳して居ります。『ロシ(このロシという名前は,メセクとトバルのように一国の名前であつて,一個人の名前ではありません。ビザンチンとアラビアの歴史家達は野蛮人ロスと呼ばれる人々のことを述べています。それらの野蛮人はタウラス山脈の北ヴォルガ河の堤の上に生存して居ました。),メセクおよびトバルの君ゴグ」(ア標,モハット,ヤング,ロザハム,七十人訳)『ロシ』という名前はロシヤを意味するのではなくて,実際には『頭『を意味して居ります。それで嘗つては,ロシは『頭』であるサタンを意味し,ゴグはサタン悪魔であつて,人の君,すなわち『主だつた君』と考えられたこともありました。(欽定訳,欄外)しかし,若しこのように考えますと,ゴグは単にサタン悪魔の君ばかりではなく,メセクとトバルの君を意味し,これら三つの者に従属することを意味します。しかしそれは正しいことではありません。他の翻訳者達は,従属の君の代りに,ゴグのことを『主なる君』すなわち長であると示して居ります。(改正標準訳,ソンシノ・ヘントン)。或る人はゴグの事を『大いなる君』と呼んで居ります。(ア訳,ボバーカンテラ)他の人はゴグの事を『主権の君』と言つて居ります。(リエナルト,クランポン,マレドソウ)ヘブル語聖書を翻訳する際に,ゴグの事をこのように高い資格の名前で呼ぶということは,ゴグは『悪鬼共の支配者』であるサタンであることをはつきりと強く示すものです。ゴグは戦場の場所で,サタンを代表して,サタンの代りに出発する第8番目の従属の君ではありません。ゴグ,すなわち,サタン悪魔はマゴグの地の後ろの方に引籠つていて,神の火が自分の身に降りかかつてくるのを待つような事をしません。サタンは利己的になつて,攻撃者の大軍を指揮監督し,神の婦の裔の遺残者達に攻撃を加えるのです。

12 他のどんな地がゴグの目に見える制度を表わしますか? そしてどんな交易のために,メセクとトバルは著名でしたか?

12 メセクとトバルはサタンの目に見える制度を表わしています。ゴグはメセクとトバルを支配する君です。ペルシヤ・クシ(エテオピヤ)・フテ(リビヤ)・ゴメルそしてトガルマの族も同じくサタンの目に見える制度を表わします。それらの国国の大軍はゴグの最後の攻撃軍隊の一部となり,象徴的な蛙,すなわち,龍の口から出る『霊を吹き込まれた表現』に欺れ,破滅の戦いに巻き込まれるのです。古代のメセクとトバルは共にヤペテ人でありました。マゴグのように,メセクとトバルの名前はヤペテの子達から出来ました。しかし聖書によると,メセクとトバルはツロの王の市場で,人間の奴隷や,真鋳の品物について多くの交易をすると書かれてあります。ツロの王はまたサタン悪魔を予言的に示している者であります。メセクとトバルはパレスチナの北にある場所です。メセクとトバルは経済上の利益のためにサタン悪魔と交易をする者達を表わしています。ゴグの攻撃が加えられる時までには,昔しに第4の世界勢力であつたペルシヤの力はすつかり衰えていて,その軍隊はゴグの連合軍隊の少しの部分を形成します。それですから,ゴグの攻撃は,キリスト前7世紀前,ペルシヤが世界主権の勢力であつた時代の昔しに行われたのではありません。バビロンの捕われ人であつたイスラエル人を聖地に帰らせたのはペルシヤでありました。それで,ペルシヤはイスラエルの遺残者達が約束の地に復帰することを知つて居りました。現在でも,神の御国の良い音信は或る程度まで,近代のペルシヤの地,すなわちイランに伝道されて居ます。

13 どれ程の範囲の所から,ゴグの目に見える軍勢はくり出されますか? そして何について,これは新しい世の社会への警告ですか?

13 クシ(又はエテオピヤ)とクテの軍隊はハム人でありました。フテはアフリカ,クシの南東にあり,ソマリランドと交通をして居りました。このことから,ゴグの勢力が南のどれ程遠くまで達して居り,ゴグの,軍勢を集める召に対しては,どのように遠い場所からも応ぜられているということが判ります。ペルシヤの男子だけでなく,フテの男子も曾つては,兵士としてツロの軍隊に奉仕しました。それですから,彼等はサタン悪魔の側にあつて戦うには経験を積んで居りました。ゴメルとトガルマの軍勢はヤペテ人でした。彼等の名前も又ヤペテの子等から来ています。ゴメルの子孫達は遠く西ヨーロツパにまで拡がり,トガルマの族は現在のアルメニヤの所を得ました。その場所は「北の極」にあると言われていました。(エゼキエル 38:6)それですから,彼等が攻撃を加える土地を見てみますと,ゴグの攻撃軍勢は北の極や南の極から繰り出され,被害者を中に取り囲んで仕舞いながら,彼等は『多くの国民』の結合した軍隊を作り上げるのです。この事実は警告であつて,ヱホバの新しい世の社会が,主権の君ゴグの目に見える車勢と目に見えぬ軍勢によつて非常な圧迫を受けるということを示しています。そのことは,新しい世の社会が世界の国民に憎まれるという予言と一致しています。

攻撃の時

14 その攻撃が間近かに起るに違いないというを,私達はどのようにして知りますか?

14 ヱホバは,御自分の名を持つている民を正しく守られる方であります。そして常に注意を払つて居られ,決して眠るような方ではありません。キリストの使徒の時代より18世紀後の今日でも,ヱホバは眠つては居りません。ヱホバは常に目を覚まして居られます,というのは現在は彼の日,すなわち『ヱホバの日』であり,また結合した敵に対して,ヱホバの力が,恐ろしい状態の中に示される時が近づいたからです。その間に,ヱホバは彼の忠実な証者達を立て,彼等に何が起るかということを知らせ,警戒させて居ります。ヱホバは彼等の理解を開き,真のゴグは誰であるかを知らせ,そしてこの恐ろしい敵の加える攻撃が間もなく起るということを認識させます。この敵は北の極から来ます。神の解明された言から,時が近づいているということを私達は知ります。ヱホバ神自身もゴグの攻撃の時を知つて居られる,というのはヱホバ神がゴグに語つた時に,それは多くの日の後のことであり。未の年であろうと述べて居ます。ヱホバの証者達はこのことをゴグに向つて言うであろう,とヱホバは申して居ますので,ヱホバの証者達はこのことを前もつて知らねばなりません。そしてヱホバの証者達は知つて居ります。次のことは,彼等が真のゴグに向つて語る言葉であり,神より霊感を受けているものです。

15 神より霊感されたどんな発表を,私達は今真のゴグに告げることが出来ますか?

15 『汝準備をなせ,汝と汝にあつまれるところの軍隊皆備えをせよ。而して汝かれらの保護となれ。多くの日の後,汝罰せられん。末の年に汝かの剣をのがれてかえり,多くの民の中より集り来れる者の地にいたり,久しく荒たるイスラエルの山山にいたらん。是は国国より導きいだされて,皆やすらかに住うなり。汝その諸の軍隊,及び多くの民をひきいて上り,暴風のごとく至り,雲のごとく地を覆わん。』(エゼキエル 38:7-9)この予言の成就と直面するためには,ヱホバの証者達は非常な信仰を持たねばなりません。この予言によると,主権の君ゴグの支配下にあつて,攻撃者の恐ろしい軍隊が暴風のように襲いかかるのです。

16 何時そのような予言は適用されねばなりませんか? そして何故に私達は今防備する必要がありますか?

16 予言はこの『末の時』,特に1919年以降に適用しているに違いありません。1919年以来,ヱホバは彼の油注がれた証者達,すなわち彼の霊的イスラエルの遺残者をこのバビロンの世の力から救助し始めました。そして第一次世界大戦中,敵が証者達を迫害し,荒らして仕舞つた地に,ヱホバは証者達を復帰させました。それですから1919年に,一つの国民は直ぐに導き出され,一つの地は一日の中に,『ヱホバの日』に生まれました。(イザヤ 66:7,8)それから後に,可成りの年月が与えられ,その間に,復帰した遺残者達はその地にやすらかに定住し,ヱホバの保護を信頼しつつ安全のうちに生活するのを学びます。そしてまた,ヱホバは新しい世の社会の状態を,非常な霊的繁栄のある状態としますので,この古い世,すなわち主権の君ゴグの制度の注意を惹くようになります。それですから,攻撃が加えられる時は『終りの時』の年の末であろうと,ヱホバ神は申しました。『終りの時』とは,ハルマゲドン,すなわち『全能の神の大いなる日の戦い』が始まる事を予定される時です。『終りの時』は神のメシヤによる御国が1914年に誕生した時に始まりました。それで私達は君であるゴグの支配する世の制度の『終りの日』に生活していることを充分に認識することが出来ます。間もなく降りかかろうとしている攻撃に対して,私達が警戒し,防備をすることはなんと必要なことでしよう! 私達がヱホバ神に従う時に,私達はその攻撃について広く宣べ伝えるよう,現在命令されているのです! エゼキエル 38:1-3; 39:1-3。

攻撃を加える理由

17 どんな事を知るならば,攻撃が何故来なければならぬかということについてもっと認識を深めることが出来ますか?

17 新しい世の社会に属する人人は,攻撃が必ず来ることを知つて居ります,というのは彼等が宣べ伝える予言は,攻撃の来ることを告げて居り,その予言は必ず成就されるに違いないからです。予言の成就はヱホバの言が間違いないことをはつきりと宣明するものです。しかし,若し新しい世の社会が,攻撃の加えられる理由を知るならば,何故攻撃が来るのかということについての彼等の認識は深まりましよう。そして将来についての見通しを立てる時に,その攻撃を省略する事は出来ないということを彼等は良く認識するでしよう。攻撃を加えるのには,主権の君ゴグに何か利己的な理由があることは当然です。この利己的な理由はゴグに衝動的な強い力を及ぼしますので,ゴグは彼の目に見えない悪鬼の軍勢と,目に見える地上の連合国を動員し,新しい世の社会に対して攻撃を仕掛けるのです全能の神は次のような予言の言葉を述べられ,ゴグの背後にあるところの,この利己的なそして貪慾と悪慾の衝動的な力について私達の注意を向けさせて居ります。

18 どんな予言の言葉の中で,マゴグのゴグの背後にある衝動的な力について,神は注意を促されていますか?

18 『主ヱホバかく言い給う,其日に汝の心に思想おこり,悪しき謀計をくわだてて言わん。我平原の邑邑にのぼり穏にして安然に住める者等にいたらん。是みな石垣なくして居り,関も門もあらざる者なりと。斯して汝物を奪い,物を掠め,汝の手をかえして彼の人の住むにいたれる墟址を攻め,またかの国国より集まり来りて地の墺区にすみて群と財宝をもつところの民をせめんとす。シバ・デダン・タルシシの商賈およびその諸の小獅子汝に言ん,「汝物を奪んとて来れるや,汝物を掠めんために軍隊をあつめしや,金銀をもち去り,群と財宝を取り多くの物を奪わんとするや」と。是の故に,人の子よ,汝予言してゴグに言え,主ヱホバかく言いたもう。其の日に汝わが民イスラエルの安然に住むを知らざらんや。汝すなわち北の極なる汝の処より来らん,多くの民汝とともにあり。皆馬に乗る,其の軍隊は大いにしてその軍勢はおびただし。而して汝わが民イスラエルに攻めきたり,雲のごとくに地を覆わん。ゴグよ末の日にこのことあらん,すなわち,我汝を我が地に攻めきたらしめ,汝をもて我の聖き事を国国の民の目のまえにあらわして彼らに我をしらしむべし。』― エゼキエル 38:10-16。

19 何故に,ゴグの心の中で貧慾は燃えさかつていますか? そして,その結果として,ゴグの決心は何ですか?

19 エデンの園でサタン悪魔を生じさせた貪慾と同じあの貪慾が,今はこの主権の君ゴグの心の中に燃えさかつて居り,ゴグの全身隈なく泌み渡つているのです。特にこの『末の日』に於いてはそうです,というのは,ヱホバが復帰させた遣残者,及び彼等に交わる善意者の状態と,ゴグの古い,破減される世の状態とを,ゴグは対照することが出来るからです。怒りの目を以つて,ゴグはヱホバの遣残者の霊的繁栄を見ます。この繁栄している楽園の状態に対して,ゴグは非常な不満を感じています。その楽園の状態の中に,遺残者の神権的社会があり,ヱホバを崇拝しています。そして特に,ゴグが自分の世に属する国家の苦しみを見て,そして壮大な外観,力,人工的な繁栄も,ほんの『短い期間』の間だけ続き,それらはゴグと,またその裔の頭が,ハルマゲドンの戦いで打ち砕かれるまでしか,存在しないということを知る時に,ゴグは非常な不満を感じています。若しもゴグに属する制度が繁栄せず。そして宗教的にも,経済的にも,そして国家的にも永続する繁栄を持つことが出来なければ,他の如何なる制度であつても繁栄を持つてはならない!というのがゴグの嫉妬に満ちた決心であります。

20,21 (イ)新しい世の社会が持つている楽園の繁栄とは何ですか?(ロ)家畜,持物,銀,そして金と匹敵するものに新しい世の社会は何を持つていますか?

20 しかしながら,ヱホバの新しい世の社会は,忠実なクリスチャン達で形成されて居ります。彼等は世界のいたる所で迫害を受けて居ます。この世の物質という点から見れば,彼等は貧しい者です。それでは,忠実なクリスチャン達が今持つて居り,そして主権の君ゴグが切望している楽園の状態とは何でしようか? それは次のことです。すなわち,忠実なクリスチャン達は尊い神の名を持つて居り,その神の名によつて彼等が呼ばれていることであります。少くとも16世紀の間,サタン悪魔は,真の神の尊い名前を人人に知らせない事に成功して来ました。人人は真の神を崇拝していると主張して居ました。しかし,1914年以来,現在に於いて,サタンである龍は,天から卑しい『マゴグの地』に追い落され,非常な屈辱を受けています。それに,サタンの憎んでいる『ヱホバ』の御名は再び現われ,全能の神の大いなる日の戦いの時に,その栄光の最絶頂に達することは間違いないことであります。

21 そのことだけに限らず,またヱホバの遺残者達は,このバビロンの世の束縛する力から解放されることによつて,遺残者達は一つの国家的性格を形成しました。彼等は,この地上の如何なる他の国民とも異つて居り,一つの神権社会に組織されて居ります。その神権社会はヱホバの新しい世に於いて,最も重要な地位を常に持つのであります。それに加えて,地上の如何なる音信の中でも,最も力強い音信を彼等は持つて居ります。すなわち,それは御国の良い音信です。その音信の拡大していく力に対して,サタンの阻止しようとする力も全くの無力です。その音信を止めることは出来ません。キリストの命令に従い,全国民えの証しのためにその音信は地の隅隅まで拡まりましよう。御自分の民に注がれるヱホバの聖霊の力には何ものも反抗出来ません。(エゼキエル 39:29)『人中で,また家毎に』その音信を拡める方法は,最も多くの効果を得るものです。(マタイ 24:14。使行 20:20)その方法によつてのみ,幸福を求める人人の欲求を満足させることが出来ます。その人人は,強く認識している霊的な必要物を得て,満足することが出来ます。それですから,何千,何万というこれらの人人は,再興された遺残者の地に群つて集まり,真のそして永続する霊的な繁栄を楽しんで居ります。遺残者達にとつて,これらの人人は,彼等の所有となる羊の群の如きものであります。また,再び回復した古い真理や,そして新しい世に関して,新しく啓示された真理は,文字通りの銀や金よりももつと貴重なものです。マゴグのゴグの持つているもので,この霊的な富と比較出来るようなものは何もありません。私達の持つているもので,この古い世の宣伝と繁栄計画に調和するものは一つもありません。私達はヱホバに従い神権的に活動します,そしてゴグの古い世に対抗して活動を行います,といつて私達は古い世に指示を与えたり古い世に謀反を企てたり,または古い世に対して軍隊を計画して,古い世と干渉を持つのではありません。

22 再興した遺残者達は,どのように『地の中心』に生みますか?

22 ヱホバ神が申して居ますように,新しい世の社会の再興された遺残者達は『地の中心』すなわち,地の中央部に居住します。遺残者達は,伝道の活動に於いて,全地に散在して居りますが,神権制度内の再興された遺残者達は中核を形造ります。この中核から地上の新しい世の社会は拡張し,遂には,全地球に至るのです。新しい世の神権的な人間社会は遺残者達を中心にして活動します。そして,新しい世の創造者であるヱホバ神が不思議なバビロンより遺残者達を解放し,再興した時に,『新しい地』の基いは,置かれました。(イザヤ 51:16)地上に於ては,遺残者達に対して,神は最も深い関心を持つて居られます,そして神は彼等に注意を払われて居られます。それですから,またマゴグのゴグも悪意を以つて,彼等に注意を払つて居ります。ゴグは永久の新しい世に於ける『新しい地』の考えを非常に嫌つて居ます。

23 (イ)メセク,トバル,ペルシヤ,クシ,ゴモラ,そしてトガルマは,ゴグがそれについて感ずるのと同じように感ずるということをどのように示しますか?(ロ)シバ,デダン,そしてタルシシの支配者達の言つたことは何を示していますか?

23 ゴグが彼の軍隊に召集した者達も,それに就いてはゴグと同じように感じます。彼等は聖書に於いてメセク,トバル,ペルシヤ,クシ(エテオピヤ),ゴメル,トガルマとして説明されています。彼等は蛇の活潑な裔であり,蛇の利己的な,貪慾な,慾深い心持ちを持つて居ります。そして蛇と同じ動機で働きます。彼等は蛇の攻撃軍隊に直ぐに参加し,邪悪な仕事をする際によろこんで奉仕します。また,ゴグの攻撃計画を利己的な利害心から見ている他の者達も居ります。聖書にそれらは,シバ,デダン,タルシシの力ある支配者達によつて説明されています。古代に於いて,これらは大きな商業的な国民であつて,ツロと定期的に交易を行つていました。ツロの王は象徴的に用いられ,商業的な事に関心を持つサタンを表わしていました。(エゼキエル 27:12,15,20,22)それらは,その当時に人の住んでいると知られていた地球に於いて極にありました。タルシシは地中海の西部,今のスペインにあり,シバは,イエスの言いましたように,『地のはて』にありました。―マタイ 12:42。

24 シバ,デダン,そしてタルシシのそのような利己的な関心は何を示しますか?

24 このことは私達の時代に於いて次のことを表わしています。すなわち,全地にあるすべての国民は,新しい世の社会に対するゴグの計画した攻撃を知るでしよう。そして,たとえ彼等はその攻撃に積極的に,また活潑に参加しなくても,彼等はその攻撃に関心を有して居ます,というのは彼等はその攻撃から利己的な利益を得んと望んでいるからです。すべては同じく,攻撃が成功し,その攻撃の後に,勝者とうまい仕事をしようと望んでいるのです。彼等は霊的イスラエルの遺残者達が無一物になり,貧乏な状態になることを欲しています。その理由は,彼等が霊的イスラエルの遺残者達と商業的な競争をしているからではなく,遺残者達が此の世の商業を代表せず,またこの世の商業に就いて良い見透しを語らないからです。それどころか遺残者達はこの世の商業は減びるだろうと警告しているからです。彼等にとつては,マゴグのゴグの世界制度が破減し,マモンの神とまた彼の組織制度と結ぶ彼等の交際が消減するというのを聞くことは快いことではありません。彼等はそのような利己的な気持からゴグの攻撃の政策に同情し,キリストの兄弟である小さな遺残者の生命の福祉に反対していますので,彼等は『山羊』です。そして,彼等は悪魔と悪魔の天使達と共に,彼等のために貯えられている永遠の火の中に減びるでしよう。―マタイ 25:31-46。

25 どんな源よりゴグの計画は起りますか? ヱホバの聖所に関して,ゴグは何をしたいと欲しますか?

25 このようにして,マゴグのゴグと,彼の軍勢と,利己的な支持者達は,悪い心を持つていることが曝露されています。この悪い心からは何一つ良いものは出て来ません。(マタイ 12:34,35)その悪い心から,自らゴグは,害を加えぬ,平和な,神を畏れる人人に『邪悪な計画を立て』ます。それはヱホバにゴグの怒りを表わすためです。そのようにして,ゴグは自己減亡の途を選びます。約束によれば,ヱホバは,彼の聖所,彼の幕屋を彼の再興した遺残者達の中に立てました。そのことは,キリストの使徒時代のように,遣残者達にヱホバの清い,神権的な崇拝を再興させることによつてなされました。(エゼキエル 37:25-28)マゴグのゴグはこの聖殿の中にあつて,ヱホバに捧げられている富を,奪い取つて仕舞うと欲して居り,この聖殿の崇拝を無くしようと欲して居ます。しかし,現在ではすべての国家,すべての国民から来る善意者の『大群集』でさえもその聖殿の崇拝をしています。

26 それで,ゴグの攻撃はどのように描写されますか? そして新しい世の社会は何を忘れてはなりませんか?

26 それですから,ゴグの攻撃は,ヱホバ神に対する卑しい,浅はかな憤怒以外の何物でもありません。ゴグの攻撃は,ヱホバの御名に対する不敬の暴力の表われであり,またその聖なる御名を持ち,その御名に適しい生活をしようとする人人に対する嘲笑的侮辱の暴力の表われであります。ゴグの攻撃は,ヱホバ神に対する怖れを少しも表わすものではありません。その攻撃によつて,ゴグは自分自らを試験にかけるのです。ゴグに対してはもはやこれ以上の寛容は許されないでしよう。ゴグは次のような事件を思い出しているかも知れません,すなわちキリスト前7世紀にバビロンの王ネブカデネザルは北から来て,エルサレムを攻撃し,聖殿を掠奪し,そして聖殿を破壊したことです。また第1世紀に於いて,ローマの軍隊がこれと同じことを繰り返し,エルサレムを減ぼしたことです。実際には,ヱホバはそれらを用いて,イスラエルの国に審判を示されたのです。それでゴグは現在でも,またエルサレムを滅ぼせるだろうと考えています。ゴグの攻撃は,霊的イスラエルの再興した遺残者達に対する神の審判として役立つものであると,ゴグは信じたく思つています。何故ならば,ゴグは北から,『北の極』より来るからです。ヱホバの民に対する神の審判が来るのに,北は正しい方角ではありませんか? それで,最後の,全力を注ぎ込めた攻撃のために,ゴグは計画を立て,準備を進めます。ヱホバの新しい世の社会のあなた方は,この『終りの時』の残れる期間中,決して気を緩めず,次のことを忘れてはなりません。それは,すなわち,マゴグのゴグはあなた方の霊的な繁栄を非常に口憎しがつて居り,新しい世に対するあなた方の勢力の富を切望しているのです。次の事に確信を持ちなさい。1953年,ニュー・ヨーク市,ヤンキースタデイアムでヱホバの証者の新世社会の大会によつて,ゴグの貪慾はますます鋭くなるでしよう。ですから,今こそ,緊張を解かず,常に警戒しなければなりません。

27 ヱホバはゴグを操られますか? ヱホバはゴグの攻撃を怖れていないということを,ヱホバはどのようにゴグに告げていますか?

27 ゴグはヱホバの神権制度に,一か八かの最後の決死の攻撃を計画します。天から永久に追放されている現在,ゴグの攻撃が出来るのは,ただヱホバの神権制度の部分だけです。ゴグ自身の自ら考えた動機にもかかわらず,ヱホバ神はヱホバ神自身の高い目的を有して居られ,ゴグの攻撃を許して居ります。ヱホバ神はゴグ自身の考え出す計画に干渉はいたしません。しかしヱホバ神はゴグの計画を良く熟知して居られ,ゴグを行使し,その攻撃をさせます。ヱホバ神はこの攻撃を全然恐れて居りません。むしろ,この攻撃を歓迎しています。そのことをマゴグのゴグに告げるために,ヱホバ神は彼の証者に次のような予言を述べさせました。『言うべし主ヱホバかく言いたもう。ロシ,メセク,トバルの君ゴグよ,視よ我なんじを罰せん。我汝をひきもどし,汝の腮に鉤をほどこして,汝および汝の諸の軍勢と馬とその騎者を曳いだすべし。是みな其服粧に美を極め,大楯小楯をもち,凡て剣を執る者にして大軍なり。ペルシヤ,エテオピヤおよびフテこれとともにあり,皆楯と盔とをもつ。ゴメルとその諸の軍隊北の極のトガルマの族とその諸の軍隊など多くの民汝とともにあり。汝準備をなせ,汝と汝にあつまれるところの軍隊皆備えをせよ。而して汝かれらの保護となれ。多くの日の後汝罰せられん。』― エゼキエル 38:3-8; 39:1,2。

28 蛇に対する憎しみを表明するのに,ヱホバは6000年前何と言いましたか? パロのした行為の何が,ヱホバがゴグの顎に鉤をかけて曳き出すということを説明していますか?

28 ヱホバは貪慾な龍,原の蛇を憎み嫌つています。6000年前と同じく現在でもヱホバは憎んで居ります。エデンの園で,大いなる蛇であるサタンはエバとアダムを誘惑し,ヱホバに反逆しました。そのサタンの反逆の後に,ヱホバはサタンに対する憎しみを表わされました。またヱホバは彼の婦と蛇の間に怨恨を置き,そして婦の裔と蛇の裔の間に怨恨を置くと申されました。そしてまた,蛇は婦の踵を砕くであろうが,婦の裔は蛇の頭を砕くであろうと述べられました。(創世 3:15)さて,今や,『多くの日の後に』そして『末の年に』に,現在はゴグとして知られている原の蛇が,その裔のすべてと共に頭を打ち砕かれる予定の時が来ました。ここで,ヱホバはマゴグのゴグの腮(顎)に鉤をかけるようにして,ゴグを引き出し,滅ぼすのであります。どのようにしてヱホバは滅ぼすのでしようか? それは,ヱホバに対するゴグの心を固くさせることに依つてです。丁度,ヱホバが10番目の,そして最後の災害をエジプトに為した後に,古代エジプトの王<パロ>が心を固くしたのと同じです。幾日か経つて,モーセの指揮下にいたイスラエル人は明らかに何の武装もないままに,荒野に迷い込んで居り,それに紅海はイスラエル人の脱出路を遮つているということを王<パロ>は知りました。王<パロ>はその十の災害から学んだところの教訓を忘れて仕舞い,機動の軍勢を集めてイスラエル人を追跡し,再び彼等を奴隷の境遇に引き戻そうとしました。王<パロ>の騎兵や戦車に対して,イスラエル人は軍事的には無力でした。この事実によつて,次のことが判ります。すなわち,ヱホバはパロを惑わし,王<パロ>を操つたのであります。それはヱホバが王<パロ>に不正のことをしたというのではありません。そのことにより,王<パロ>の心は固くなり,ヱホバの民に死に物狂いの攻撃をするようになつたのです。王<パロ>は絶対に変える事のない程の悪い心を持つていましたので,滅びを受けるべき人間であるということをヱホバは知つて居りました。それでヱホバは王<パロ>を,急速度の中に滅びに導かれたのであります。―出エジプト 14:3,4,28-31。

29,30 どんな惑しでもつて,ゴグとその軍勢は攻撃に導かれますか?

29 マゴグのゴグもまた,これと同じです。ヱホバは惑いを以つてゴグを破滅へと導きます。ゴグが破滅を受けるのは当然であり,6000年前にその破滅の宣告はされていたのです。ゴグにとつては,再興した遺残者及び善意者達の新しい世の社会は,武器で以つて武装もして居らず,またすべての国民から憎まれているので,攻撃し易い状態にあるものと見えます。それで新しい世の社会を侵略し,征服し,駄目にして仕舞うことは容易なことであり,何の罰を受けることなしにすることが出来るというふうに見えます。地上にあるゴグの目に見える連合国は,御自分の霊的イスラエルを保護するというヱホバの目的に信仰を持つていません。それですから,彼等はよろこんで,ゴグに今一度だけ試験を試みさせます。しかしこの度は,ヱホバを験すのに余りに度を過ごして居り,ヱホバは古代になしたように,彼等を妨げて驚かすということを彼等は認識して居りません。

30 彼等の目に見えない主権の君,マゴグのゴグに関して言うならば,ゴグは自分の時が短いことを知つて居ります。ゴグはそれで苦痛を感じています。しかしゴグは決心の中に,次のように考えています。若し,ゴグが滅ぼされねばならないならば,その滅びの前に,ゴグの最後の行いとして,神の婦の裔の遺残者達を滅ぼして仕舞えば,ヱホバの名誉に大きな打撃を与えることになるであろう! それはゴグに誉れと面目を与え,ヱホバに永遠の非難をもたらすでありましよう。底の無い坑に行く時に,ゴグは満足を感ずるでしよう。ゴグは遺残者を滅ぼし,彼等をハルマゲドンの戦いに生き残らせないことによつて,ゴグは遺残者の踵を砕くでしよう。このことは当然に,遣残者に従う善意者達が生残らないことを意味します。ヱホバはハルマゲドンの時に彼等を保護されると約束しましたが,ゴグはその約束を無にすることが出来るかも知れません。若しも,天にあるものでも,また地にあるすべてのゴグの所有物が滅ぼされるならば,ゴグは地上の目に見えるあらゆるものを滅ぼし,それを荒廃の状態といたすでしよう。ノアが生き残つたというようなことを決して繰り返してはならない!とゴグは悪意を以つて決定します。

31 このように,ゴグに鉤をかけ,ゴグを導くのに,何故ヱホバはゴグに不正をしないのですか?

31 それですから,ヱホバが彼の民を石垣や,関や,門や,また他の軍事の防禦力をも持たせずに,安然に住ましめるという惑いの鉤を出す時に,ゴグはその顎を広く大きく開け,それからその鉤をきつく噛みしめ,よろこび勇んで導かれるのに従います。ゴグの軍隊も,馬も,騎兵も武装を十二分にして新しい世の社会の攻撃に加わります。それはヱホバの民を滅ぼすことによつて,ゴグ自身が富まんためなのです。この惑しでゴグに鉤をかけ,ゴグを操つて攻撃させるといつても,ヱホバはゴグに悪をするのではありません。その攻撃の時にゴグの頭は当然に打ち砕かれるでしよう。ゴグは己に犯罪者であり,滅びの宣告は,長く延びていましたがゴグに執行さるべきです。ヱホバ神がこの長い間,罪を宣告されていた犯罪者を鉤でもつて,マゴグの地より導き出し,正しく宣告されている刑を執行されても,ヱホバ神はゴグに不正をするのではありません。

32 少くとも,どれ程昔に,ゴグの攻撃は予言されましたか? ヱホバがゴグに『我がために,汝は汝の身を保留せよ』と言われた事は,どのように適当でありましたか?

32 この刑執行は昔しに予言されました。ですから,その刑は長い間,執行猶予でありました。このことは次の聖句から判ります『主ヱホバかく言いたもう。我の昔日わが僕なるイスラエルの予言者等をもつて語りし者は汝ならずや,即ち彼ら其頃年ひさしく予言して我汝を彼らに攻めきたらしめんと言えり。』(エゼキエル 38:17)このことはまた,原の予言を述べたエゼキエルでさえも,その刑執行よりもずつと以前,25世紀前に話したということを示して居ります。そしてまた別のイスラエルの予言者ヨエルもこの最後の攻撃を語つていたようです。(ヨエル 3:9-17)ヱホバが,実際にはサタン悪魔であるゴグを呼びかけるのに,次のように言うことは何と適当なことでしよう。『我がために,汝は汝の身を保留せよ!』(エゼキエル 38:7,ア訳)『我がために,汝は汝の身の保留を保て!』(モハット訳)『我が思うままに汝自身を保て』(マレドソスリエナルト)『汝,我が命ずる如くなれ』(レコール,ビブリケ)戦争が天で戦われ,大いなる龍が地に落された後でも,ハルマゲドンの為に,ヱホバがマゴグのゴグを保留されていることは明らかです,というのは西暦1918年に第一次世界大戦が終つて以来,もはやすでに35年経つて居ります。1918年サタンとその悪鬼共や,サタンの地上の制度を滅ぼす代りに,ヱホバは艱難の日を短くし,マゴグのゴグを,ハルマゲドンで最終的に滅ぼすまで保留します。このことは第六の災害の後に,エジプトの王<パロ>に向つてヱホバが話した言葉と一致しています。『この理由のために,私はお前を存在させて来た,それはお前に私の力を見せ,そして私の名を全地に知らしめるためである。』― 出エジプト 9:16,新世。ロマ書 9:17,18。マタイ 24:21,22。

33 ゴグをもて,ヱホバは国々の民の目の前に何を表わしますか?

33 マゴグのゴグにとつて,此の『末の時』の此等の年月は,短い期間のように見えます。そしてゴグは今や,新しい世の社会に最後の攻撃を始めんと焦つているところなのであります。ゴグに思う通りのことをさせなさい,というのはその宣告された犯罪者の刑を執行されるヱホバの時が来たからです。『汝をもて我の聖き事を国国の民の目の前にあらわして,彼等に我を知らしむべし。』(エゼキエル 38:16)このようにして,ヱホバはその聖きことを立証し,ヱホバを軽んじてはならないことを全宇宙に教えます。また,ヱホバに属するものを決して濫用したり,誤用したり,または間違つて取扱つてはならないことを教えます。それですから,ヱホバの名を負う新しい世の社会に干渉してはなりません。

襲撃

34 どの場所に,ヱホバはゴグとその軍勢を導きますか? そして何時ハルマゲドンは始まりますか?

34 刑の執行をする時が来ます! ゴグの顎にかけた鉤でもつて,全能者であるヱホバはゴグとゴグに従う群集を導き,北からギレアデを通り,ヨルダン河の東の堤に沿い,死海の東の海岸にあるモアブの高地に連れ出します。そのことはエゼキエルの予言の象徴的な言葉によつて判明します。ゴグは今や攻撃をしようと身を構えています! ゴグの悪の行為は明白に表われました! 今や全能の神はゴグを取押えて居ります。その現行の場所で神はゴグを捕えました。今や,ヱホバ神は彼の婦の大いなる裔,すなわちイエス・キリストによつてゴグを砕きます。全能の神の大いなる日の戦いが始まります。その戦いの説明は昔に書かれましたが,次のようです。

35 昔に書かれたその戦いの説明はどのようですか?

35 『主ヱホバ言いたもう。其日すなわちゴグがイスラエルの地に攻め来らん日にわが怒り面にあらわるべし。我嫉妬と燃えたつ怒をもて言う。其日には必ずイスラエルの地に大いなる震動あらん。海の魚,空の鳥,野の獣,凡て地に匍うところの昆虫凡て地にある人わが前に震えん。又山山崩れ,嶄厳たおれ,石垣みな地に仆れん。主ヱホバ言いたもう。我剣をわが諸の山に召来りて彼をせめしめん。人人の剣その兄弟を撃つべし。我疫病と血をもて彼の罪をたださん。我漲る雨と雹と火と硫黄を彼とその軍勢および彼とともなる多くの民の上に降らすべし。而して我わが大いなることと聖きことを明らかにし多くの国民の目の前に我を示さん彼ら即ち我のヱホバなることを知るべし。』― エゼキエル 38:18-23。

36 その前以つて書かれた戦いの説明に,どんな破滅的恐怖が書かれていますか? そして,何故に一人の敵すら逃げることが出来ませんか?

36 非常な驚愕,恐怖,恐れ,政府と行政の崩壊,恐慌,全くの無政府,兄弟同志が殺し合う戦争,地の非常な震動,崖くずれ,石垣や保護すべき場所はたおれ,豪雨,物凄い閃光,火と硫黄の雨,空中や,地上や,海中に於ける恐れが,皆その前以つての戦いの説明の中に書かれて居り,ゴグの攻撃に必ず起ることなのです。平常の場合でも,太陽と大気が暴風を生ずる時に,物凄い力を発生します。その力は近代科学が何百という原子爆弾を一時に爆発させて得る力よりも何百万倍も多い力です。国家の持つているすべての原子爆弾と水素爆弾を一時に爆発させなさい。サタンの世に属する国家を襲う暴風はその爆発よりももつとひどいものです。全地球に,全能の創造者が引き起す地殻の大震動は何百万の原子爆弾よりも,もつと力のあるものでしよう。創造者はその地殻の震動を起すのに,火成岩を爆発させるには及ばないのです。また,生き残ろうとして戦う,気の狂つた,利己的な,無益な戦いも恐しい,非常な恐怖に満ちたものでしよう。この世に属している人人は,自分の身を救わうと,気も狂わんばかりに互いに戦い合うのです。そしてどの人も隣り人の敵となるのです。しかし,すべてのことは無益です! 生き残るための戦いで,仲間の者を倒して勝つたと思う者も,最後には滅ぼされるでしよう。その滅びは,王の王であり,神の婦の裔であるイエス・キリストの軍勢による超自然の手段でなされるのです。(テサロニケ前 5:3)この世の国国に,生きている真の神の御名はヱホバであると知らせるには,実に多くのことがなされねばなりません!

37 サタンの目に見えない領域は,ヱホバの燃えるような憤怒を避けるでしようか? そのことについて,予言はどう示していますか?

37 地の国国は,自ら好んで欺かれています。サタンの制度に属する目に見えない悪い霊者の軍勢は,国国の背後にあつて災難を引き起しています。ヱホバの燃え立つ憤怒が表われる時に,彼等はその滅びを避けるでしようか? いいえ! この事を知らせるために,ヱホバは,マゴグの卑しめられた悪鬼の領域にいるゴグに,次の事を言つています。『我マゴグと島島に安然に住める者とに火をおくり,彼らをして我のヱホバなるを知しめん我わが聖き名をわが民イスラエルの中に知しめ,重ねてわが聖き名を汚さしめじ。国国の民すなわち我がヱホバにしてイスラエルにありて聖者なることを知るに至らん。主ヱホバいい給う。視よ是は来れり,成れり,是れ我が言える日なり』(エゼキエル 39:6-8)ヱホバの婦の裔であるイエス・キリストが戦い,大いなる蛇と蛇の裔である悪鬼達を打ち砕く時に,マゴグは恰も火でもつて焼き尽くされたように,すつかり無くなつて仕舞います。イエス・キリストは大いなる蛇と悪鬼達を底の無い坑に,鎖で繋ぎ,イエスの一千年の統治の間,その坑の上に封印をします。―ロマ 16:20。エペン 6:12。黙示 20:1-3。

38 島々や,海辺の地に住んでいる者達に火を送ることは,何を意味しますか?

38 目に見えない領域のマゴグばかりでなく,戦いの時には遠い海岸の土地や,島島であつても,破滅の火を感じるでしよう。このことは次のことを意味します,すなわち,ゴグの攻撃軍勢にあつて軍隊の戦う第一線にいる者ばかりでなく,また,家に在つて,ゴグの軍隊を支持する民間の戦線を作り上げている者達も,高い所から来るところの破滅的な力を避けることは出来ない,ということです。彼等が安全に,容易に,そして無関心な態度をもつて住んでいようと,そんなことは遠慮仮借なく打ち壊わされて仕舞います。民間にあつて,ゴグの攻撃を支持するそのような者達は,戦線にいて彼等を代表する軍隊に対して,共同社会の責任を負わねばなりません。彼等はゴグの攻撃に反対し,異議を申し立てますか? いいえ,彼等はしません。彼等は心と霊魂に於いてサタンの世の制度の一部ですから,罰せられるのです。ヱホバは火の破滅を彼等にも正しく送ります。このようにして,見えるものも見えないものも,サタンのすべての裔は朽ち滅びます。

勝利に分け与る者達

39 ゴグがその軍隊を集め,攻撃にかかる時に,新しい世の社会に属している人達は,ヱホバの勝利の表われを目撃するため,何をするべきですか?

39 マゴグのゴグがその軍隊を集めるのを見る時に,新しい世の社会に属する人人は大急ぎで逃げねばなりませんか? 生きている悪鬼達や,人間の軍隊が咆哮を立てて,空を真黒にする暴風の雲のように,攻撃にかかるのを見るならば,すくなくとも其の時に新しい世の社会の人人は逃げなければなりませんか? いいえ,どのような事があつても,忠実な遺残者とまた遺残者に交る善意者達は新しく生まれた新しい世の社会の地を決して棄てるべきではありません。これは予言に言われているベウラの地です。この地に遺残者達は結婚していますので,どんなに危急な場合でも,その結婚の絆を破るべきではありません。そして遺残者達と交る忠実な善意者達も遺残者達と共に居るでしよう。(イザヤ 62:4,5)彼等はその地に踏み止まり,この神権の地に居住し続けます。そして彼等は安全ということに就いてはヱホバ神に信頼して居り,肉の武器や,妥協する為の急ぎの逃走に信頼しません。動揺せずに,しつかりと踏み止まつている中に,彼等はヱホバ神の力の勝利の表われを目撃するでしよう。その力の表われは,ヱホバに対抗する結合した古い世の敵達,すなわちヱホバの聖名を瀆す者達になされるのです。イエス・キリストによる神の勝利に,彼等は大いに喜ぶのです。

40 鳥や獣はヱホバの勝利をどのように分け与りますか? それは何に対する代償ですか?

40 一度は脅かされた鳥や,野の獣でさえも,ヱホバ神の勝利の恩恵に与り加わるでしよう。ヱホバはその予言者に命じて,長い間虐待されていた鳥や獣を招き,ヱホバの大いない犠牲,すなわちヱホバのすべての敵共の殺戮を御馳走として喰べさせるようにして居ります。ヱホバの敵の死体は,地の上に肥料の様に散在して横たわるでしよう。それらは,生き残る新しい世の社会によつて悲しまれず,埋められず,そして忌み嫌われます。鳥や獣をして,これらの白くて汚れのない骸骨を啄ばせない。ゴグの古い世は,ノアの洪水以来過去4000年の間,鳥や獣を勝手に殺して来ましたが,今や,そのことに対して,鳥や獣界に仕返しをさせなさい。―エゼキエル 39:1-5,17-20。黙示 19:17-21。

41 其の時の殺戮は物凄いものであると,何が示していますか? そして,何処に骨は埋められますか? そしてどんな理由で?

41 その日の大殺戮は物凄いものでしよう,というのはその戦いでゴグの側につく軍隊は非常に多いからです。その戦いは本当に地球全体に亙る戦いでありましよう。地上のどのような場所であろうと,その破滅を避けることは出来ません。予言によつて,私達は次のことを知ります,すなわち,ゴグの群集が用いた,殺人武器の木の部分は,沢山残されるので生き残るイスラエル人達がそれらを集め,薪として用いるのに7年かかるということです。(エゼキエル 39:9,10)しかし,ゴグに従つて殺された軍隊の骨はどうでしようか? それらは残されたままで,『新しい地』を汚すのでしようか? いいえ,ヱホバはそれらに対して,埋葬の場所を指定します。その埋葬の場所はアバリムの谷として表わされています。死海の東にあるその場所でヱホバはゴグの群集を導き出し,破滅させて仕舞います。聖書の象徴によると,死海は永遠の破滅,または『第二の死』を意味します。それで,この埋葬の場所は,ゴグの側にいる人人は第二の死に滅ぼされることを表わしています。(黙示 20:14,15; 21:8)それですから,骨を埋めることは,地を清めることであつて,ゴグの群集が復活の希望を持つということを象徴しては居りません。埋葬の場所はゴグの群集の谷と呼ばれるでしょう。そして,その附近の象徴的な邑の名はハモナ(群集という意味)と言われるでしよう。それはゴグの群集に対するヱホバの勝利を記念するものです。エゼキエル 39:11-16。

42 何故私達は恐れる必要はありませんか? ヱホバの立証の勝利について,どのように私達は永遠に生きる証者になりますか?

42 それで,新しい世の社会に属するあなた方,一人一人,皆勇気を持ちなさい。若し私達がヱホバに信頼し続けるならば,そしてヱホバの神権政府と,キリストによる御国の良い音信を宣明することに忠誠を保つことによつて,私達の信頼を表わすならば,私達が怖れる必要は少しもありません。ゴグの群集の恐ろしい出現であろうと,ヱホバが示される最高の戦闘力の恐ろしさからも,私達は恐怖を感ずる必要はありません。何故ならば,ヱホバは私達と共に居られるからです! 臆病な氣持から逃げれば,私達は神の与えられた地を去るかもしれません。しかしゴグがどのようなことをしても,私達を,神の与えた地から去らすことは出来ません! 救助は逃げることにはありません! この『終りの時』,この『ヱホバの日』の間,私達はヱホバの御名と御国の証者です。間もなくして,私達は最も壮観な光景の目撃者となります。其の時に,ヱホバはハルマゲドンでヱホバの栄光を表わし,全宇宙に於ける至上権を立証します。この光景の目撃者として,新しい世の社会は,ヱホバの立証の勝利についての永遠の証者となり,新しい世に生まれるすべての子供達,および死人の復活により地上の生命を受けるすべての人人に,その事を語ります。ですから,今日,集結しつつある敵にもかかわらず,私達は再興された神権政治の地に固く立つているのです。神は私達が立場を保ち続けることを許して居ります。私達は絶えず活動を続け,マゴグのゴグに対するヱホバの最高の勝利まで,油断なく警戒し私達の立場を保つべきであります。

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