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宗派の合同は神の是認を得るかものみの塔 1963 | 10月1日
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マックレラ・カバート博士は,次のように述べています。「問題は,相違を保持しうる合同教会ができるかどうかということである」。ということは,神が虚偽を,小さな虚偽すら許されると独断的に考えていることになります。しかし,キリストの使徒は,それとは反対に,「あなたがたは,少しのパン種が粉のかたまり全体をふくらませることを,知らないのか」と言っています。―コリント前 5:6,新口。
神は人々を分類されている
そればかりではありません。神が王イエス・キリストをとおして人々を分けておられるときに,どうして宗教指導者たちが,あらゆる宗教を合同することに対して神の恵みを期待できますか。
イエス・キリストは,羊とやぎとのたとえ話の中で,この終りの時代に行なわれる広範囲な分けるわざを預言されました。「人の子が栄光の中にすべての御使たちを従えて来るとき,彼はその栄光の座につくであろう。そして,すべての国民をその前に集めて,羊飼が羊とやぎとを分けるように,彼らをよりわけ,羊を右に,やぎを左におくであろう」。―マタイ 25:31-33,新口。
したがって諸国民はいま,ある者は羊級に,ある者はやぎ級に分けられています。「滅びにいたる門は大きく,その道は広い。そして,そこからはいって行く者が多い」というイエスの言葉から,大多数の人はやぎ級に分けられていることが明らかです。(マタイ 7:13,新口)ではどうして,ほんとうに羊級の人々が,明らかにやぎ級であることを示している人々と合同することなど,考えられるでしょうか。神が分けられるものを人間が一つにできますか。
といっても,神が真のクリスチャンの一致を支持されないというのではありません。たしかに支持はされますが,教理の純粋さを犠牲にしてまで支持されるのではありません。神は,唯一の真の宗教 ― 矛盾した教理や言伝えで堕落しない以前の,初期クリスチャンたちの純粋の宗教を中心にした崇拝をするためのクリスチャンたちの一致は支持されます。神の聖なる御言葉にもとづいた,神の御国を中心にしたキリスト教を神は支持されます。それこそ神の定められた宗教一致への道であり,エホバの証者の新世社会が選んだ道です。詳しいことは,1962年10月8日号の「目ざめよ!」の「初期キリスト教と現代の宗教」をごらんください。それには初期クリスチャンたちの崇拝にかんする事実および,今日だれがそれと同じ崇拝を行なっているかが説明されています。
神が人々を分けておられる以上,あらゆる宗教の合同を支持されることは決してありません。神が支持されるのは,唯一の真の宗教と,残りの宗教を,合同するのではなく,全部抜き捨てることです。そのことは,神の戦いであるハルマゲドンで行なわれるでしょう。それは,『天の父がお植えにならなかったものが抜き取られるときです』。―マタイ 15:13,新口。
参照
1 1963年1月4日号の「タイム」。
2 1962年12月6日付のニューヨークタイムス。
3 「聖書研究」第6巻181-183頁。
4 1962年10月6日号。
5 1963年1月2日号。
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その祈りは聞かれたものみの塔 1963 | 10月1日
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その祈りは聞かれた
◆ アメリカ,マサチュセッツ州のあるエホバの証者の経験。「先日,私が一軒の家をたずね,聖書の話を始めると,出て来た婦人はにこにこして,『あなたはエホバの証者ですか』,と聞きました。それに私が同意すると,彼女は私が家の中にはいることを求め,ちょうど自分は,エホバの証者が来てくれるようにと祈っていたところです,と言いました。彼女がちょうど祈りを終えた時,ドアのベルが鳴って,私がそこにいたというわけです。この経験の要点は,私が自分の車をおりた時には,特にその家に行くつもりはなかった,という事です。以前に私はその家で,男の人に二冊の雑誌を配布したことがありましたが,その男の人はそれほど興味を持っていませんでした。でもちょうどそこで車を下りた時,ふと,たずねてみようかなという気持がおきたのです」。
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