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バビロンは倒れてもその宗教は生き延びて諸国民を支配するものみの塔 1965 | 11月1日
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バビロンの宗教は遂に過ぎ去る
24 (イ)神のことばは大いなるバビロンについて何を述べていますか。(ロ)大いなるバビロンはキリスト教国の諸宗派を含め,その下にある個々の宗教組織を何にしましたか。(ハ)また諸国家をどんな事態に陥れましたか。(ニ)大いなるバビロンをこのように詳細に暴露した神の目的はどこにありますか。従って誠実な人は何をしなければなりませんか。
24 このようにしてバビロンは西欧世界の征服を成しとげました。その世界的な宗教帝国は,神のことばの中で「大いなるバビロン,淫婦どもと地の憎むべきものらとの母」と呼ばれています。(黙示 17:5)この宗教帝国はペルガモそしてローマをも支配しました。しかしはるかに重要なのは,それがキリスト教国を支配していることです。その「娘」つまりいろいろな宗教組織は大いなるバビロンと同じく淫婦であり,この世の政治と手を結ぶ不法の行いをしています。その教えまた彼女が世界の諸強国を導いている道は,古代バビロンと同様に人類を害するもの,憎むべきものであって命とりになります。古代バビロンは後世に汚名を残しました。現代のバビロンは,人間の努力に頼って世界平和を実現することを追随者に教えています。また多くの人はその偽善と腐敗に愛想をつかしています。大いなるバビロンは世界を神の国に敵対させています。聖書は真実のことを明らかにしており,歴史の事実は聖書に示されている事の正しさを証明しています。聖書を導きとするならば,分別のある道をとり,安全をはかることが可能です。人間の創造主が言われる言葉に従って安全を得るのは,賢明なことではありませんか。エホバの恵みによって,バビロンは私たちの目の前に暴露されています。ゆえに現代の大いなるバビロンから逃れ,それが間もなく滅びることと,神の国の支配によって人類に自由がもたらされることの,真実を学んで下さい。(黙示 18:4,5,20)心の正しい人々がバビロンから逃れるのを助け,また導くために,神は預言的な出来事によって指針を与えられました。その事は本誌の後の号にとりあげます。
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読者からの質問ものみの塔 1965 | 11月1日
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読者からの質問
● ユダ書 7節によるとソドムとゴムラは「永遠の火の刑罰を受け,人々の見せしめにされ」たとあります。このことはそれらの町の人々が復活しないという意味ではありませんか。
そのことについて述べる聖書の他の部分を考慮しないで,この聖句だけを読むとそのような結論がでるかも知れません。しかし正しい結論を得るために無視できない他の聖句があります。
例えばマタイ伝 11章23節は次のように述べています。「おまえ〔カペナウム〕の中でなされた力あるわざが,もしソドムでなされたなら,その町は今日までも残っていたであろう」。明らかにこれは亡びの時にソドムにいた人たちが,この言葉をイエスが語られた1900年以上ののちまでも生き残ったであろうというのではなく,人の住む場所として町が残ったであろうという意味です。
次の節はさばきの日に関してこう述べています。「しかし,あなたがたに言う。さばきの日には,ソドムの地の方がおまえよりは耐えやすいであろう」。(マタイ 11:24)同様にマタイ伝 10章15節は,イエスの弟子が伝えた音信を拒絶した人々の町に関するイエスの言葉を記録しています。「あなたがたによく言っておく。さばきの日には,ソドム,ゴモラの地の方が,その町よりは耐えやすいであろう」。ソドムとゴモラの地が他の地より耐えやすいというからには,それらの地の以前の住民がさばきの日に生きていなければなりません。さばかれるのは文字通りの土地ではありません。黙示録 20章によると,それは死から復活して「御座の前に」立つ人たちです。またさばきはむかしある土地の住民に行なわれたように集団として行なわれるのではなく,さばきのあいだに「おのおの(が)そのしわざに応じてさばきを受け」るのです。それでその地に住んでいた人たちが復活することは明らかです。―黙示 20:12,13。
それでは「永遠の火の刑罰」を受けたのはなんですか。それらの町の人々が亡ぼされたことは事実ですが,人々ではなくそれらの町が永遠に亡ぼされたのです。それらの町は今日にいたるまで再建されていません。J・ペンローズ・ハーランドは注目すべき事を述べています。「ソドム,ゴモラ,アドマー,ゼボイムは死海南部,いま水におおわれている場所にあった事が明らかにされた」。―聖書考古学者読本(1961),59頁。イザヤ書 13章19,20節も見て下さい。
エホバがソドムとゴモラの住民に天から火と硫黄を降らせた出来事は,それらの町で行われていた不道徳な行いを避けるためのすべての人への警告となっています。
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