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この世界にとって時は尽きようとしていますか目ざめよ! 1985 | 1月22日
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は,「世界はこのようにして終わる ― 何もしなければ,あなたもこのようにして終わる」と題する本を書きました。その本の中で同教授は,1980年10月までの18か月間に,攻撃が迫っていることを示す表示が151回出たことを述べています。「4回は,報復の準備として,B-52爆撃機と大陸間弾道弾が発進準備を調えて待機するという事態にまで至った。大事に至る前にすべての誤りは訂正されたが,中には間一髪というものもあった」と同教授は述べています。間一髪といっても,どれほど危ういところだったのでしょうか。同教授はさらに,1979年11月9日,「爆撃機が核による報復攻撃の準備を整えて,6分以内に発進した」と述べています。
どこに身を隠すことができるでしょうか。安全な所がどこかにありますか。ありません! 北半球に限定された核戦争の場合でも,一面を覆う致命的な死の灰が南半球にも広がり,全地球的な“核の冬”が生じることもあります。事態が深刻であるために,インド,メキシコ,タンザニア,スウェーデン,ギリシャおよびアルゼンチンの6か国の指導者たちは,「四大陸平和提言」として知られる声明を出しました。その声明には,「今日,人類の生存は危険にさらされている」と述べられています。
しかし,自分たちの恐れを締め出してしまおうとする人は少なくありません。そうした人たちは,この事態について自分たちにできることはほとんど,あるいは全くないので,何事も生じないかのように生きてゆこうとするのです。しかし,そのような態度はある重要な事実を考慮に入れていません。それはどんな事実でしょうか。
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秒読みは終わろうとしている!目ざめよ! 1985 | 1月22日
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秒読みは終わろうとしている!
人間は計算をする際,往々にして地球と人類の創造者を考慮に入れません。人間の支配者や科学者たちの予言する事柄という観点からしか将来を見ません。しかし,聖書はずっと昔に,わたしたちの時代に起きる出来事およびその結果を生き生きと描写していました。聖書の預言が誤っていたことはかつて一度もありません。ですから,今それらの預言を注意深く調べてみるもっともな理由があるのです。
世界で最も広く頒布されているその本には,イエス・キリストが「この世の終わり……についての合図」と言われた事柄が記録されています。(マタイ 24:3,フィリップス訳)この資料は秒読みがいつ始まり,その終わりが何を意味するかをわたしたちに教えています。その預言は,惑星である地球の破壊ではなく,この現在の事物の体制の終わりを指し示していました。それは全人類にとって滅亡の預言ではなく,希望の預言です。
イエスが説明された「合図」は何でしょうか。それは幾年もの期間にわたるものでしたから,誠実な人々にはどこに住んでいようとその合図を見分ける機会がありました。それは数多くの出来事から成っており,いずれもある特定の世代の生存期間中に生じることになっていました。その合図のほんの幾つかの側面をここで考慮してみましょう。
戦争
「国民は国民に,王国は王国に敵対して立ち上が(る)」― マタイ 24:7。マルコ 13:8。ルカ 21:10。
言うまでもなく,イエスがこの言葉を語られてからも数多くの戦争がありました。今日でさえ,米国ワシントン特別区の国防情報センターの推定によると,1984年5月現在,400万人が42の別個の紛争で戦闘に従事しています。しかし1914年は,その当時まで歴史上行なわれたいかなる戦争とも異なった戦争の始まりを印づけるものとなりました。その結果,1790年から1913年までに起きた主要な戦争すべてで死亡した軍人の合計数の2倍に相当する軍人が死亡しました。
● 死者: 殺された兵士900万人,実際の戦場の周辺で死亡した民間人500万人。
● 参戦国: 25か国以上が戦争に巻き込まれる。
● 戦費: 3,370億㌦以上がつぎ込まれる。
第二次世界大戦はどうだったでしょうか。米国陸軍のジェームズ・L・コリンズ2世准将によると,同大戦は「人類に知られている中で最も破壊的な戦争」でした。
● 死者: 殺された兵士1,600万人。民間人の死者3,900万人。
● 参戦国: 50か国以上が戦闘に加わる。
● 戦費: 1兆1,500億㌦という膨大な額の戦費に加え,総計2,390億㌦以上の資産の損害。
第三次世界大戦は何をもたらすでしょうか。絶滅の危険があります。イエスの予告された時の『合図となる』この預言の成就をわたしたちがすでに見ていないとしたら,一体どれほどの成就があればよいというのでしょうか。
食糧不足
『そこからここへと食糧不足があるのです』― マタイ 24:7。マルコ 13:8。ルカ 21:11。
1974年にローマで開かれた世界食糧会議の席上,1985年までに世界の飢きんを根絶することが誓われました。今日,極度の飢えに悩まされている人の数の急増傾向を逆転させる見込みはおろか,その増加を食い止める見込みさえかつてなかったほど暗いものに思えます。「慢性的な飢えは幾千万もの人々にとって依然として問題になっている」と,国際連合の出版物であるユネスコ・クーリエ誌は述べています。「貧困にあえぐほぼ5億の人間は,日々,飢きんの脅威にさらされている」。イエスの預言の成就を目撃していることを正直な心の持ち主に得心させるために本当にこれ以上のことが求められるでしょうか。
地震
『そこからここへと地震があるのです』― マタイ 24:7。マルコ 13:8。ルカ 21:11。
地球上では年に100万回以上の地震が起こり,その地表面を著しく揺り動かすほど強い地震は3,000回に上ります。近代的な科学機器は微妙なところまで調整されており,ほんのかすかな地震でも検知し,記録するようになっています。しかし,イエスは「大きな地震」について予告されました。(ルカ 21:11)そうした大きな地震の起きる頻度に本当に変化があったでしょうか。いつ大地震に
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