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予告された「しるし」の成就は近づく神の千年王国は近づいた
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「それらの日の患難のすぐのちに,太陽は暗くなり,月はその光を放たず,星は天から落ち,天の諸勢力は揺り動かされるでしょう。
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予告された「しるし」の成就は近づく神の千年王国は近づいた
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「すぐのちに」生ずる天界の諸現象
65 そこでイエスが指摘しておられた「それらの日の患難」とはどんな患難のことですか。イエスの予告した事がらは,そうした「患難」の「すぐのちに」,つまりその「のち続いて」起きましたか。
65 「それらの日の患難のすぐのちに」という表現によってイエスは明らかに,西暦70年にローマ人の手で中東のエルサレムにもたらされた「大患難」の日のことを指しておられました。とはいえ,歴史上の記録をどんなに調べてみても,のち立ち所に,のち続いて,つまり一連のできごとのように途切れずに続くという意味で「すぐのちに」起こるものとしてイエスが説明したような事がらは見いだせません。エルサレムの滅びをもって終わったその「大患難」ののち立ち所に「人の子のしるし」が「天に現われて」,ローマの攻囲軍や他の『地の部族』が,「力と大いなる栄光」を帯びて雲に乗って来る人の子の姿を見て,「悲嘆のあまり身を打ち」たたいたりしたわけではありません。信頼できる歴史の記録によれば,ローマ軍団は聖都エルサレムを滅ぼした後,ユダヤ人の最後の砦,死海西岸のマサダ山頂の要塞を攻囲して西暦73年に攻略し,それでユダヤ州全土の征服を完了しました。では,この点でイエスは間違っていましたか。
66 それで,この点でイエスは偽預言者でしたか。それとも,この点では「すぐに」ということばに関して,明らかに何が間違っていますか。
66 いいえ,イエスはその点で偽預言者ではありませんでした。神の聖霊による霊感を受けていた以上,間違えることはあり得ませんでした。では,ここで何が間違っているのでしょうか。それは明らかに,「すぐのちに」という表現に関する一般的な理解です。明らかにこの箇所の「すぐ」という意味は,ヨハネ 6章21節(欽定訳)のそれと同様です。その箇所では,イエスがガリラヤの海の水の上を歩いて行って,弟子たちの乗っていた船に乗り込んだ後のことがこう記されています。「船は直ちに,彼らの行かんとする地に着けり」。彼らがその地に着くまでには確かに一瞬間以上の時間が経過しました。そのことばは次のように記されている啓示 1章1節の「ほどなくして」ということばに似ています。「イエス・キリストによる啓示,これは,ほどなくして必ず起きる事がらをご自分の奴隷たちに示すため,神が彼に与えたものである」。この「ほどなくして」ということばは時間の点で,使徒ヨハネが西暦96年ごろその啓示を得た時から,二十世紀の現代におけるその啓示の成就する時までの期間を指すものとしてその意味が広げられています。(ローマ 16章20節の「まもなく」ということばで表わされている時間の長さと比べてください。)
67 では,「すぐのちに」というイエスのことばはどう解すべきですか。
67 マタイ 24章29節のイエスの預言と知り得る諸事実とを調和させるためには,イエスの用いた「すぐのちに」という表現は,二十世紀の現代に至るまでの何世紀もの期間を飛び越すものと解さねばなりません。d 西暦1914年以来,人の子のパルーシアの期間の経過している今日,その節でイエスが予告したことに正しく相当する事がらや事件が確かに起きています。
68,69 (イ)1914年以来の世界情勢は,天体に関してイエスが予告した事がらの影響とどのように似ていますか。(ロ)自助能力に欠けているゆえに,人間はイザヤ書 59章9,10節およびゼパニヤ書 1章17,18節に描かれている人たちにどのように似ていますか。
68 歴史家は人類が西暦1914年以来その生存期間の中でも最も暗たんたる時期に入ったことを認めます。それはあたかも日中に太陽が「暗くなり」,夜には月が「その光を放たず」,また月の光が照らないその同じ夜に,星が天から落ちて夜の暗闇の中に消えてしまったかの観を呈しています。キリスト教世界を含め,滅びに定められている事物の体制にとって,日中でも夜でも,将来に対する明るい見通しはありません。キリスト教世界においてさえ,人間は独自の人為的手段で世界情勢を切り抜ける道を見つけることはできません。このことはいみじくも昔の聖書預言の中で次のように言い表わされています。
69 『われら光をのぞめど暗きをみ 光輝をのぞめど闇をゆく われらはめしいのごとくかきをさぐりゆき 目なき者のごとくさぐりゆき 正午にても日暮のごとくにつまずき 強壮なる者のなかにありても死ぬるもののごとし』。(イザヤ 59:9,10)『われ[エホバ]人々に患難をこうむらせて盲者のごとくに惑いあるかしめん彼らエホバにむかいて罪を犯したればなり彼らの血は流されて塵のごとくになり彼らの肉は捨てられて糞土のごとくになるべし かれらの銀も金もエホバの烈き怒りの日にはかれらを救うことあたわず全地その嫉妬の火に呑まるべし すなわちエホバ地の民をことごとく滅したまわん その事まことに速やかなるべし』― ゼパニヤ 1:17,18。
70 (イ)科学的観察に照らして考えると,天はその恵み深い様相をどのように失ってきたことがわかりますか。(ロ)天の諸勢力はどんな仕方で揺り動かされてきましたか。
70 天はその恵み深い様相を失ったように思えます。現代科学は太陽の表面から何千㌔もの高空に噴射される原子エネルギーの巨大な火焔について教えています。それは太陽黒点のように見えますが,地球に到達して影響を与える粒子の膨大な嵐を放つのです。地球は宇宙空間の未知の領域から飛来する見えない核エネルギーの放射線を絶えず浴びています。電波望遠鏡は最も強力な天体望遠鏡を用いても見えない恒星から届く電波による信号を捕えますが,そのような電波はその種の恒星が宇宙空間に同様に存在する証拠となっています。宇宙飛行士たちはこれまでに六回月面に降り立ちましたが,中にはその月を地上の敵に対して行なわれる戦いを指揮する軍事基地に変えたいと考える軍事専門家もいます。また,超音速の軍用機や恐るべき破壊力を有する核爆弾を装備した弾頭を持つ大陸間ミサイルのことを考えると,「天の諸勢力は揺り動かされるでしょう」と述べたイエスのことばの重大な意味をいっそう正しく評価できます。(マタイ 24:29)人間は天空や宇宙空間に侵入し,事物の正常な均衡を乱してきました。
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