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イエス・キリストがあなたのためにしてくださったことに感謝していますか王国宣教 1982 | 3月
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な香油を塗られたことを告げています。イエスが言われたように,『彼女はイエスの埋葬の日を見越して』それを行なったのです。(ヨハネ 12:7)イエスはその親切を大変感謝してこう言われました。「世界じゅうどこでもこの良いたよりが宣べ伝えられる所では,この女のしたことも,彼女の記念として語られるでしょう」。(マタイ 26:13)この出来事は,ユダの貪欲さに火をつけました。彼は「祭司長たちのところに行って」,イエスを裏切れば何をくれるかという交渉をしたのです。―マタイ 26:14,15。
9 ニサン13日,木曜日の日没前に,神のみ子は,弟子たちとの最後の過ぎ越しを取り決められました。午後6時ごろにはニサン14日が始まり,イエスはほぼ20時間に及ぶ極度の困難に直面されました。過ぎ越しの食事のさい,イエスはユダをも含めて,使徒たちの足を洗われました。神のみ子にとって,またその使徒たちにとって,それは特別の夜でした。「わたしは,……あなたがたといっしょにこの過ぎ越しの食事をすることをせつに望んできました」とイエスは弟子たちに言われました。(ルカ 22:15)他の使徒たちと共にすぐそばで食事をしているユダが,ご自分を裏切ることになるのを知っているということは,イエスにとってどんなにかつらいことだったでしょう! 彼らが過ぎ越しの食事を終えた後,ユダは立ち去り,イエスは11人の忠実な使徒たちと共に,ご自身の死の記念式を制定されました。裏切者が食卓を去った時,イエスはご自分にとって最も困難な時が足早に近づいているのを悟られました。み父のみ言葉の成就および全人類の命の見込みは,イエスが行なおうとしておられることにかかっていました。神への賛美を歌ってゲッセマネの庭へと出掛ける前に,イエスは,ご自身のためばかりか,まだご自分に信仰を置いていない人々のためにも祈られました。(ヨハネ 17:20)人々への何という無私の愛でしょう!
10 ゲッセマネに出てから,イエスはご自分の内奥の感情をこめて繰り返しみ父に祈られました。「わたしの魂は深く憂え悲しみ,死なんばかりです。ここにとどまって,わたしとともにずっと見張っていなさい」と,イエスは3人の弟子たちに告げておかれました。(マタイ 26:38)しかし,生じようとしていた事柄の意義を認識していなかった弟子たちは,眠り込んでしまいました。間もなく,裏切者が,剣やこん棒を持った大群衆を連れて現われました。弟子たちは逃げ,イエスは拘引されました。
11 裏切られた後,イエスはその夜の残りの部分と翌朝を,祭司長たち,サンヘドリン,ヘロデおよびピラトの前で過ごされました。最後に,ニサン14日,金曜日の午後3時ごろ,苦しみの杭につけられたイエスは,次のように宣言されました。「成し遂げられた!」「父よ,わたしの霊をみ手に託します」。こう言ってから,イエスは息を引き取られました。―ヨハネ 19:30。ルカ 23:46。
12 勇気と忠節の何という立派な記録でしょう! しかし,イエスがなさった事柄は,ご自身の栄光のためではありませんでした。それはみ父に誉れを帰するためでした。また,使徒ペテロは,『キリストはあなたがたのために苦しみを受けたのです』と述べました。わたしたちのためのその際立った,私心を離れた生き方に対する感謝を,どのように示すべきでしょうか。記念式に出席することだけが答えではありません。ペテロが述べたように,『キリストはあなたがたのために苦しみを受け,あなたがたがその歩みにしっかりついて来るよう手本を残され』ました。(ペテロ第一 2:21)そうです。毎日,エホバのみ名の立証に寄与する事柄を行なうように努めて,イエスが行なわれた事柄に対する深い感謝をあらゆる仕方で示してまいりましょう。
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良いたよりを伝える ― 聖書のパンフレットを用いて王国宣教 1982 | 3月
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良いたよりを伝える ― 聖書のパンフレットを用いて
1 エホバの証人の近代歴史の初期には,聖書のパンフレットを広範に配布することによって公の証言の多くが成し遂げられました。大勢の人々がその方法で王国の音信に初めて接したのです。今日,パンフレットは依然として「良いたより」に関する公の宣教において重要な役割を果たしています。―マタイ 24:14。
2 昨年の夏,「王国の忠節」地域大会で王国ニュース第30号が発表され,大会都市での家から家の奉仕で用いられました。その時以来,「地球は瀬戸際に立たされていますか」と題するこの新しいパンフレットは,公に無料配布するため会衆が入手できるようになっています。(1981年9月15日付の協会の手紙参照)あなたはこの新しいパンフレットを十分活用しておられますか。
3 思いを刺激する主題の付されたこの魅力的な新しいパンフレットは,みなさんの区域で徹底的な証言をするのに最も役立つものとなり得ます。多くの兄弟たちは,証言の初めの方で家の人の注意を引くためにパンフレットを効果的に用いています。別の兄弟たちは,むしろ文書を配布できなかった家で訪問を終える時に,家の人の関心をさらに起こすべくこのパンフレットを用いています。恐らく,最も多いのは,留守の家とか,訪問した時に家の人が非常に忙しくて耳を傾けることができない家の戸口にパンフレットを置いてくる場合でしょう。留守宅にパンフレットを置く場合は,通行人の目にとまらないところにきちんと置かれるように確認してください。
4 ここ何年か,数種類のパンフレットが発表されて用いられ,区域内のすべての家に簡潔な音信を伝えるという特別の努力が払われてきました。今回のパンフレットは,野外で継続的に用いるよう意図されています。あらゆる適切な機会に用いることができるよう,常にこのパンフレットを何枚か携えてゆくようにしておられますか。
5 パンフレットは特に,旅行や買物をしたり,日常の用事を果たしたりする際,会話を交わす人々に手渡すのに便利です。いつでも効果的に仕えるように,コートのポケットや用紙入れ,かばんなどにこのパンフレットを何枚か入れておけるでしょう。職場や,学校の教科書やノートの中にも何枚か置いておくのはいかがですか。パンフレットを持っていれば,それだけでも非公式に証言する機会にめざとくあるよう励みが得られます。
6 そうです,聖書のパンフレットを用いることは,「良いたより」を宣べ伝えるための証明済みの効果的な方法です。是非どうぞ,すぐ手元に用意して,あらゆる機会に用いてください。
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発表王国宣教 1982 | 3月
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発表
◆ 野外での提供 3月: ニューズプリントのポケット版の書籍を野外で特別に提供する。会衆に在庫するニューズプリントのポケット版どれでも2冊と最新号の雑誌一組を添えて500円の寄付で提供する。4月と5月: 「ものみの塔」1年の予約を1,800円の寄付で提供する。
◆ 記念式に対する認識を深めるため,今年は次のような聖書朗読が予定されています。各家族で是非この予定に従ってください。もし何かの理由で家族で行なえないとしても個人的に行なえば,わたしたちに計り知れない愛と益を与えてくださったイエスの宣教の終わりの日々に生じたことに注意を向けることができます。
4月3日(土)ニサン 9日 ヨハネ 12:12-19; マルコ 11:1-11(合計19節)
4月4日(日)ニサン10日 ヨハネ 12:20-50(合計31節)
4月5日(月)ニサン11日 ルカ 21:1-36(合計36節)
4月6日(火)ニサン12日 マルコ 14:1-11(合計11節)
4月7日(水)ニサン13日 マタイ 26:17-19; マルコ 14:12-16; ルカ 22:7-13(合計15節)
4月8日(木)ニサン14日 ヨハネ 19:1-42(合計42節)
◆ 3月中できるだけ早い時期に,各会衆の長老団は定例の長老の集まりを開くようお勧めします。
◆ この「王国宣教」に載っている通り,「王国ニュース第30号」がこれからも常時用いられてゆきます。会衆は1,000枚3,500円でどれだけでも注文できます。伝道者,開拓者は24枚100円で文書カウンターで求めることができます。8枚一組になっているので,三組で24枚になります。
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