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悪い欲望の力を認めるものみの塔 1957 | 10月1日
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ました。『古い世界をそのままにしておかないで,その不信仰な世界に洪水をきたらせ,ただ義の宣伝者ノアたち八人の者だけを保護された。また,ソドムとゴモラの町々を灰に帰せしめて破滅に処し,不信仰に走ろうとする人々の見せしめとした。』(ペテロ後 2:5,6,新口)ノアの日の堕落した人々や,ソドムとゴモラの邑の人々が受けた運命は,同じく悪い欲望を追い求めている現在の世に必らず来る事柄の模型でした。
23 クリスチャンは,なぜ危険な立場にいますか。クリスチャンは何をしなければなりませんか。
23 この古い世は,神からの亡びの裁きに面しています。それで,クリスチャンは極めて危険な立場にいるのです。この世の好色の欲望,金銭に対する愛,また物質の獲得欲など,あらゆるところでクリスチャンに直面します。彼はこの世の誘い,誘惑,そして悪い考えをいつも受けます。そのような悪い影響に絶えず取りかこまれているため,生命に通ずる狭い道を歩むことは,たいへんむずかしいものになります。これらの事柄に思をめぐらして,それらのものに対する欲望を建て起すなら,その狭い道に止まることはできません。悪い欲望の力を認めることができないなら,そしてその欲望をしりぞけるためのいろいろな努力をしないなら,必らずやその餌にかかつて,罪と死にみちびかれるでしよう。それですから,献身したどのクリスチャンも,悪い欲望の力がアカンになしたこと,ユダになしたこと,最初の人間夫婦になしたこと,そして罪を犯した御使たちになしたことを記憶しなさい。各人は,その力を認めて,それをしりぞけるためにあらゆる努力を払いなさい,なぜなら,その道は罪と永遠の死にみちびく道だからです。
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正しい欲望をつちかうものみの塔 1957 | 10月1日
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正しい欲望をつちかう
『この世の組織制度に従うのを止めなさい。むしろ,神の善にして御旨にかなう全き御意をわきまえ知るために,あなた方の思を替えて変化しなさい。』― ロマ 12:2,新世。
1,2 クリスチャンはなぜ正しい欲望をつちかわねばなりませんか。それはどんな変化を必要としますか。
死にみちびく欲望があるように,生命にみちびく欲望もあります。これらは正しい欲望であつて,クリスチャンはその欲望をつちかわねばなりません。クリスチャンが世の一部であつたときには,この世の情欲に分けあずかり,この世と共に亡びに向う広い道に沿つて歩んでいました。しかし,もはやこの世の一部でなく,この世から離れたいまは,これらの古い欲望を棄てて新しい欲望をつちかわねばなりません。使徒ペテロは,次のように語つて,その事柄を明白に示しました,『過ぎ去つた時代には,あなたがたは,異邦人の好みにまかせて,好色,欲情,酔酒,宴楽,暴飲,気ままな偶像礼拝などにふけつてきたが,もうそれで十分であろう。』(ペテロ前 4:3,新口)しかし,人がこの世から離れて生涯を神の奉仕に献げ,そして最高者に従うことを同意するとき,聖書によつて人間の行為の上に課せられている合法の制束をもはや無視することはできません。彼は神の定め給うた制限内に自分の欲望を保たねばならないのです。
2 このためには,思を替えて考え方をすつかり変えることが必要です。それは,聖書に記されている神の助言といましめに心を開くことによつて可能となります。それらによつて,人は自分の考えを変えて神の考えに即応させ,そしてこの世の考えに即応しなくなります。広い道から出て,生命にみちびく狭い道に歩を入れるためには,これは絶対に必要なことがらです。そのわけで,使徒パウロは次の諭しの言葉を述べています,『この世の組織制度に従うのを止めなさい。むしろ,神の善にして御旨にかなう全き御意をわきまえ知るために,あなた方の思を替えて変化しなさい。』(ロマ 12:2,新世)これは,全く新しい人生観と新しい道徳の標準を必要とします。
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