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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1953
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ヱホバに教えられる

『「彼らは,すべてヱホバに教えられよう」と記されて居る。父から聞いて学んだ者は,みな私に来る。』― ヨハネ 6:45,新世。イザヤ 54:13。

1 ヱホバの制度は,どの様に石女でしたか?

前号のものみの塔に於いて,我々はイザヤの予言の54章を検討しました。今また,シオンの子らがヱホバ神に教えられることに関して,次の様な問をもつて研究を続けましよう。それは何時でしよう? どの様にでしよう? 誰でしよう? 我々もそれに与かれるでしようか? 我々は,ヱホバの統治と礼拝が直接包含されて居ることを知りました。イエスは,御国統治の為の神の御予定の時が到来するまでには,或時が経過しなければならないという事を認めました。ルカ伝 21章にイエスの次の様な御言葉があります。『エルサレムは異邦人の時代が終るまで,異邦人らに踏みにじられるであろう。ほんとに私はあなた方に言う,このようなことどもが起らないうちは,この時代は決して滅びはしない。』(ルカ 21:24,32,口語)それ故,その様な時,つまりイエスキリストを通じて神の御国が建てられる時,換言すれば御国の誕生する時が来るまでは,ヱホバ神の宇宙的大制度は石女即ち望んで居る子を授けられない事,地上に関するその目的が未だ実らない制度と言われます。

2 イスラエル統治に関する環境は如何なるものでしたか? 又,『諸国民に定められた時』の始まりを連合的に確証する事実にどんなものがありましたか?

2 古代イスラエルに於いて,エルサレムはその首都であり,シオンはエルサレムの本拠であります。そして,シオンの名はエルサレム全市の総称としても用いられました。シオンはエルサレムにとつて首都でありました。そして,地上に於けるあの比較的小さい部分を占めて居たヱホバの御国の首都がその様でありましたから,イスラエルの王はヱホバの王座に坐したのであります。(歴代上 29:23)それらの王に対して,そしてそれらの王を通じて永遠の統治が約束されました。しかるに典型的なその王国は,紀元前607年,暴力のうちに消滅しました。(サムエル後 7:12-16)その不忠実な,しかし典型的なイスラエル王国と,その不敬虔な支配者達にヱホバの御言葉がのぞみました。それは神の予言者エゼキエルを通してのぞんだのであります ―『この故に主ヱホバかく言う,汝ら既にその罪を憶いおこさしめて汝らの愆あらわになりたれば,汝らの罪その諸の行為にあらわるる汝ら既に憶いいださるれば必ず手にとらえらるべし。汝刺し透さるる者,罪人イスラエルの君主よ,汝の罪その終りを来らしめて汝の罰せらるる日いたる。主ヱホバかく言う,冕旒を去り,冠冕を除り離せ,是は是ならざるべし,卑き者は高くせられ,高き者は卑くせられん。我を顚覆なし顚覆をなし顚覆をなさん。権威を持つべき者の来る時まで,是は有ことなし,彼に我之を与う。』(エゼキエル 21:24-27)この様にして,『諸国民に定められた時』が始りました。その『時』は一定の期間続き,対型的な神権国家が地上に建設される時に終了するのです。即ち,ヱホバの宇宙的大制度であり妻である正義の婦シオンから御国の男子が誕生する時まで続くのであります。その時が到来するまでは,シオンは石女なのであります。

3 聖書と歴史の証拠は,1914年を何と示して居ますか?

3 前に,ものみの塔やワッチタワー協会の他の書物等の紙上で,神の御言葉からの証拠と,2500年余り昔から今日に至るまでの歴史的事実による証拠が示されました。それらの証拠は,1914年が,あの『諸国民に定められた時』の終りと,ヱホバ神の御国誕生の時である事を証明しました。シオンが未だ御国の男子を生まなかつた時,神の任命し給うた王は,待機して坐して居りました ―『ヱホバ我が主にのたもう。我なんじの仇を汝の承足とするまではわが右にざすべし。ヱホバは汝の力の杖をシオンよりつきいださしめ給わん。汝はもろもろの仇のなかに王となるべし。』― 詩 110:1,2。

4 時機を得たどんな誕生が,1914年を重要な時にしますか?

4 キリストイエスが,神の天の王として,天の聖き山シオンに坐すことは,シオンによつて誕生することであります。『然れども我わが王をわがきよきシオンの山にたてたりと。われ詔命をのべん。ヱホバわれに宣給り。汝はわが子なり,今日われ汝を生めり,我に求めよ,さらば汝にもろもろの国を嗣業としてあたえ,地の極を汝のものとして与えん。』(詩 2:6-8)それ故,御国は,天の王がヱホバの御予定の時に権力をとることによつて生まれるのであります。それは幸運な而も時機を得た誕生であります。それは,父にとり,母にとり,新しく生れた統治の王にとり,又それを認めその側に立つ者すべてにとり,最大の歓喜をもたらす根源であります。キリストイエスはその時を待ちのぞみました。これについて使徒パウロは次の様に申しました。『イエスはご自身の前に備えられた喜びのために,恥辱をものともせず,十字架〔刑柱,新世〕を忍び,神の座の右に坐られたのである。』― ヘブル 12:2,口語。

5 ヱホバの妻の如き制度は,黙示録 12章と19章にどの様に描かれて居りますか? その制度は何を完成しますか?

5 黙示録の12章と19章とは,その歓びの実感を詳説して居ります。黙示録の予言を読む場合,神の婦である制度と,その制度の生む御国の男子を念頭において下さい。『それから天に大きな徴が現れた。一人の女が太陽を衣として着,月を足の下に踏まえ,頭に十二の星を冠として戴いて居た。彼女は孕つて居る。そして産みの苦しみ,子を産む悩みのために呻き叫んで居た。彼女は子を産んだ。男の子である。彼は鉄の笞を以て,すべての諸国民を治むべき者である。しかし彼女の子は,神のもとに,即ちその御座のもとに取り上げられた。それから,私は大群衆の声のような大水の音のような,強い雷鳴のような音を聞いた。それは言つた。「ハレルヤ,全能者,主なる私たちの神は統べ治め給う,〔汝ら人々よヤハを讃めよ,我らの神,全能者ヱホバが王として統治を始め給うたからである〕私たちは喜び,そして踊り,神に栄光を帰しよう,― 小羊の結婚の時が来て,新婦は備えをしたから。』(黙示 12:1,2,5; 19:6,7,新世)この様にして,男子誕生の為に,神の婦は地上に於ける御国統治に関しても,はや石女ではなくなつたのです。クリスチャンと善意者と誠実な心の持主達すべてが,天の御国制度の導きを受けて為さねばならない仕事があります。それら善意者と誠実な人々もクリスチャンとなることでしよう。即ち今日当然命ぜられて居る事つまりヱホバ礼拝に加わることでしよう。この仕事は,この悪い古い世の制度が存するうちに為されなければならないのです。

6 この大事件は,イザヤ書 66章に如何に示されて居ますか?

6 一つの予言だけで,関係事件すべてを予言したり,神の御行為すべてを予言するものは全くありません。そうでなく,多くの予言が用いられ,すべて相互に一致し,すべてがヱホバの御名讃美になるのです。イザヤ書 54章を書く為,神に用いられた予言者は,その66章に於いて,シオンの裔の誕生についても書いて居ります。それは次の如くです ―『声ありて宮よりきこゆ,こはヱホバの……声なり,シオンは産のなやみを知らざるさきに生み,そのくるしみのきたらざる先に男子をうみいだせり,誰が,かかる事をききしや,誰がかかる類をみしや,一つの国はただ一日の苦しみにて成るべけんや,一つの国民は一時に生るべけんや,然どシオンは苦しむ間もなく直にその子輩をうめり,ヱホバ言い給わく,われ産にのぞましめしに何でうまざらしめんや,なんじの神いい給わく,我はうましむる者なるにいかで胎をとざさんや,エルサレムを愛するものよ皆かれとともに喜べ,かれの故をもてたのしめ,彼のために悲しめるものよ,皆かれと共に喜びたのしめ,そは汝ら乳をすうごとくエルサレムの安慰をうけて飽ことを得ん。また乳をしぼるごとくその豊なる栄をうけておのずから心さわやかならん。ヱホバかく言い給う,視よわれ河のごとくかれに平康をあたえん。』(イザヤ 66:6-12)附随的にもイザヤの此の予言は,他の事柄と共に,神の御言葉の他の予言と一致して,次の事を示して居ります。即ち,ヱホバの婦が赤子イエスを生んだ女マリヤであることは全く不可能であるということを示して居ります。

7 (イ)シオンの男子誕生に関して常ならぬ事は何ですか?(ロ)『誰がかかることを聞きましたか?』

7 シオンの男子誕生に関して常ならぬことは何でしよう? それはこれです ― つまりその男子は苦痛のこない中に生まれたということです。1914年,神の御予定の時に,神の制度シオンは御国を生みだしました。それはヱホバが,王イエスキリストを王坐に坐らせて,もろもろの仇の中に統べ治めさせることによつてでした。『誰がかかることをききしや? 誰がかかる類をみしや?』 誰も居ません! 世の諸々の国民のうちでは聞かれません。更に,イザヤが予言した通り,御国は生みの苦しみをともなわずに生まれました。その後に,シオンに生みの苦しみがのぞみ一人の男子ではなく多くの子らを生みました。

8 御国誕生の確実性は,黙示録 12章に如何に示されて居ますか?

8 我々は黙示録 12章で次の事を読みました。即ち,神の婦が御国の男子をまさに生もうとして居たという事,及び彼女はその時,生みの苦痛の為に泣き叫ぶという事を読みました。黙示録の聖句は,神の宇宙的制度の御国を生む時が到来し,その誕生は避けられないものである,という事を示して居ます。その誕生が続いてあるはずです。何故なら,彼女は,産の苦痛があると言われて居るからです。そこで,ヱホバはイザヤを通じて次の様に宣明して居ります ―『われ産にのぞましめしに何でうまざらしめんや?』 ヱホバは生ませ給うのであります。

9 イザヤ書 66章に於いて,予言された事件の順序はどうですか?

9 しかしながら,イザヤ書 66章には或物,つまり或事柄の生ずる順序が示されて居ります。苦痛なく,即ち後に生じた悩みが起らないうちに,御国は誕生したのです。それは1914年の事であり,その時イエスは,統治する為の権力をとり給うのであります。その後,天と地の両方に於いて,神の制度に苦痛と失望と悩みと劇痛とがおとずれました。その理由は何でしよう? 3つあります ―(1)天の戦,(2)地上のクリスチャンの迫害,(3)クリスチャンの霊的浄化であります。

10 御国の誕生後に続いて生じた『苦痛』の事件は何でしたか?

10 再び黙示録の12章に戻れば,御国の誕生後の事が次の様に記されて居ります。『それからミカエルとその御使たちとは,龍と戦おうとして,天に戦争が起つた。そして龍はその使たちとともに戦つたが,勝てなかつたので,天には,もはや居る処がなくなつた。そして大龍は落とされた,― 年とつた蛇,― 悪魔またはサタンと呼ばれ,全世界を惑す者は地に落とされた。そして彼の使たちも彼と共に地に落とされた。すると,私は天からの大きな声がこう言うのを聞いた「今や,み救いと,み能と,私たちの神の国と,彼のキリストの権威とは来た。」』(黙示 12:7-10,口語)地上の事件は天の事を示します。それ故次の言葉に注意して下さい ―『それから龍は,自分が地に落とされたことを見た時,男の子を産んだ女の後を追つた。そこで龍は女を怒り,彼女の子孫の残つた人々,即ち,神の誡律を守り,イエスの証明をもつている人々に対し戦おうとして出て行つた。』― 13,17節。

11 過去39年間の事実は,クリスチャンの迫害に関して何を示して居ますか?

11 これは驚くべき事であります! これは,1114年に於ける神の国の誕生と,神の敵サタン悪魔に対する天の王行動に続いて,その龍が神の制度の裔,若しくはその子となる者すべてと,神を拝する者すべてに対して今までより一層はげしい迫害を加えるという事を示して居ます。過去39年間の歴史に通じて居る者すべてが知つて居る事実は,真の神ヱホバを礼拝し,彼の御言葉の正しい原則に従い,イエスキリストを通じてのヱホバの御国を首唱する者がすべてその龍の憎しみを受け,その龍の制度の攻撃の的となつて来たという事を明白に証明して居ます。その龍の制度とは,此の世の制度つまり,宗教的,政治的,商業的,軍事的制度であります。

12 マタイ伝 24章の大きな徴は,シオンの苦痛と如何に一致しますか?

12 ワッチタワーの文書は,前にマタイ伝 24章とそれに関係ある聖句に見出されるイエスの素晴しい予言をくわしく検討しました。その予言は,多くの部分が合体し,1914年以来の事実と事件によつて成就し,一つの大きな徴となるのであります。その徴のうちに,イエスキリストの統治も含まれて居るという事に注意して下さい。それはこうです ―『その時彼らはあなた方を苦しみに渡しまた殺すであろう。あなた方は私の名のために,すべての国民から憎まれるであろう。』それにも拘らず『み国のこのよい音信はすべての国民への証明となつて,全世界に宣伝えられるであろう。そして終末〔つまり悪い世の制度の最後的破滅〕が来るであろう』(マタイ 24:9,14,口語)故に,御国が誕生し,続いて地上の真のクリスチャンに苦悩が生じはじめてから,シオンの子らが生れるのであります。何故なら『シオンは苦しむ間もなく直にその子輩をうめり。』― イザヤ 68:8。

13,14 ここで尋ねられる重要な問を夫々言い,現在の我々の能力でその各々に答えて下さい。

13 『又はらみなき婦に家を守らせ,おおくの子女のよろこばしき母たらしめ給う,ヱホバを讃めまつれ。』(詩篇 113:9)さて,再びイザヤ書 44章13節を読みましよう,『又なんじの子輩は皆ヱホバに教をうけ,なんじの子輩のやすきは大ならん。』この聖句は,我々が既に学んだ通り,シオンの子らに関係して居ります。それ故,我々はここに於て幾つかの重要な問を発します。それらの問の答が今や我々に出来るのです。その問とはこれです ― 子輩は誰でしよう? 両親,つまり父母は誰でしよう? 父は勿論夫でしようが,その夫は誰なのでしよう? 子輩はどの様に教えられるのでしよう? 私はその教を如何にして受けられるのでしよう? その教の結果は何でしよう? 上述の聖書的説明によつて,我々はそれらの問に簡単に答えることが出来ます。

14 造物主,ヱホバ神こそ,その夫であります。彼はまた,予言の中で父とも言われて居ます。母は神の宇宙的大制度であります。子らとは,彼の礼拝に献身して居る人々であります。彼らは,御霊と神の制度とにより,御言葉を通じて神から教えられるのであります。人々は,各個人別に神に献身することでこの教えを受けられましよう。その結果というものは,平和をもつて,しかも永遠の生命の望みを持つて,ヱホバを直接礼拝するという祝福であります。ヱホバ神に関する事実と,ヱホバと彼の制度の関係に関する事実とは,我々が前に知つた所でありますが,それらの事実をイザヤ書 54章のこの予言に適用すれば,我々は如何にしたら神と此の幸福な関係に入り,それを維持し,神の教を受けられるのか理解できます。

15,16 (イ)イザヤ書 54章1-3節までを解釈して下さい。(ロ)それは誰に対して語られたものですか? この事は何を証明しますか?(ハ)シオンは何を産み出しますか?

15 次の言葉が個々の婦に対して語られたのでも,古代イスラエル民族に対して語られたのでもないことは勿論であります。『汝孕まず子をうまざるものよ歌うたうべし,産のくるしみなきものよ,声をはなちて謳いよばわれ,夫なきものの子は,とつげるものの子より多しと,こはヱホバの聖言なり』(イザヤ 54:1)我々は前に,イザヤ書 54章の予言が神の制度に適用されるものであるという多くさんの証拠について考えましたが,使徒パウロはガラテヤの人々に手紙を送るにあたり,実際にイザヤ書 54章1節を引用して,前に我々の考えた証拠を一層確実にして居ります。即ち次の様に記して居ります ―『しかし上にあるエルサレムは自由の女であり,これが私たちの母である。聖書にこう記してある ―「子を産まない石女よ,喜べ。産みの苦しみをしない者よ,声をあげて呼ばわれ。荒胎の子らは夫のある女の産んだ子らよりも多い。」』(ガラテヤ 4:26,27,口語)それは人間による制度でなく,天の制度であります。それは,御国とその個々の人々を共に産み出します。

16 ここでパウロの言つて居るエルサレムは,又『シオン』とも呼ばれて居ます。即ち,『ダビデの城即ちシオン』(列王上 8:1)『汝が住み給うシオンの山』(詩篇 74:2)『ヱホバはシオンを択びておのが居所にせんと望み給えり。』(詩篇 132:13)シオンなる神の制度は,ヱホバの統治と礼拝とに関しては,明らかに石女でありました。然し,今や御国を誕生させましたから,それは礼拝者達を産み出します。それ故,イザヤ書 54章の2節と3節は次の様に言つて居ります。『汝が幕屋のうちを広くし,汝が住居のまくをはりひろげて吝むなかれ,汝の綱をながくし,汝の杙をかたくせよ。そは汝が右に左にひろごり,汝の裔はもろもろの国をえ,すたれたる邑をも住むべき所となさしむべし。』このような事は,古代イスラエルには少しも生じませんでした。又イエスの母マリヤは幼児イエス以外の子らを得ましたけれども,彼女にも上記の様な事は生じませんでした。それは,ヱホバの宇宙的な大制度に生ずる事なのであります。

17 イザヤ書 54章4-8節の意義は何ですか?

17 その制度の造物主と夫が,共にヱホバ神であると言うことは,神御自身の御言葉に示されて居ります『懼るるなかれ,汝恥ずることなからん,慌てふためくことなかれ,汝恥しめらるることなからん,若きときの恥をわすれ,寡婦たりしときの恥辱をふたたび覚ゆることなからん。汝を造り給える者は汝の夫なり,その名は万軍のヱホバ,汝を贖い給うものはイスラエルの聖者なり,全世界の神と称えられ給うべし,ヱホバ汝をまねき給う,棄てられて心うれうる妻また若きとき嫁ぎてさられたる妻をまねくが如しと,こは汝の神の御言なり,我しばし汝をすてたれど大いなる憐みをもて汝をあつめん,わがいきどおりあふれて暫くわが面を汝に隠したれど,永遠のめぐみをもて汝をあわれまんと,こは汝をあがない給うヱホバの聖言なり。』― イザヤ 54:4-8。

18-20 (イ)虹は何の徴ですか?(ロ)シオンと,シオンの子らに対して,どんな確証が与えられて居ますか?

18 洪水の後,神はノアに対して,生命の聖潔と,地上の生物に対する神の御慈愛に関する御心を語りました。これに関して,神は虹の徴を宣言しました。即ち次の様に言いました。『我,汝等と契約をたてん,総て肉なる者は再び洪水に絶るる事あらじ,又地を滅す洪水再びあらざるべし,神言い給いけるは我が我と汝らおよび汝らと偕なるすべての生物の間に世々限りなく為す所の契約の徴は是なり,我わが虹を雲の上に起さん,是我と世の間の契約の徴なるべし,虹雲の中にあらん,我之を観て神と地にあるすべての肉なる諸々の生物との間なる永遠の契約を記念えん。』― 創世 9:11-13,16。

19 神が『我之を観て神と地にあるすべての……生物との間なる永遠の契約を記念えん』と申したことに注目して下さい。人々は,地上から多くの虹を見ます。雲の上を飛ぶ飛行機から見れば,上を見る代り下の地上に眼を向けて,虹を一層明白に見ることが出来るそうです。この様にして,ヱホバは,彼を信ずる者に対して完全な確証を与えました。ヱホバは非常に有利な地点にゐる為に,虹を常に見ることが出来ます。その虹は,彼が徴として記念として,又強力な確証としてつくつたものであります。神の契約の御言葉は,確かな証拠であります。即ち,地は再び洪水でおおわれることがないということだけでなく,神は決してその妻を棄てず,常に妻を愛しみ,その子らを愛し給うという事を一層素晴しく確証して居るのです。そこで神はこう申して居ります ―『このこと我にはノアの洪水のときのごとし,我むかしノアの洪水を再び地にあふれ流るることなからしめんと誓いしが,その如く我ふたたび汝をいきどおらず,再び汝を責めじと誓いたり,山はうつり岡は動くともわが仁慈は汝より移らず,平安をあたうるわが契約はうごくことなからんと,此は汝を憐み給うヱホバのみことばなり。』― イザヤ 54:9,10。

20 それから,ヱホバは美わしい聖句をもつて,それ以上の慰めと確信と貴い制度の霊的美を語つて居ります ―『なんじ苦しみをうけ暴風にひるがえされ,安慰をえざるものよ我うるわしき彩色をなして汝の石をすえ,青き玉をもて汝の基をおき,くれないの玉をもて汝の櫓をつくり,むらさきの玉をもて汝の門をつくり,なんじの境内はあまねく宝石にてつくるべし。』― 11節と12節。

21 シオンの子らについて,今やどんなことが言えますか?

21 ヱホバは自ら父として,又弟子となる子らの教師としてあらわれます。我々は今やそれらの子らに注意をむけます。ウェブスターの新国際辞典第2版(英文)は,名詞としての『母』について次の様に申して居ります。即ち『母とは何かを産み出したり育てる者,誕生の源泉即ち起源である』と申して居ります。又,形容詞としての『母』とは,『母教会という如く,母としての関係を持つ,という意味である。』かかる母とは,我々が学んだ通り,ヱホバ神の制度であります。人々がその制度の子輩となることは,その制度の造物主の定めた方法に従つて,その制度と交わることによつて出来るのであります。イザヤ書 54章に記されて居る子輩とは,神を礼拝する人々のことであります。そこで,今や質問が起ります。この予言の言葉によれば,それらの子輩は何時生まれるのだろう? という質問が起ります。

22 復話と『終りの日』とシオンが『子を生まぬこと』との関係を説明して下さい。

22 イエスが此の予言を引用した時について再び考えてみるならば,我々は,イエスが当時彼の許に来たものを「終りの日に復活させる」と申した事を想い出します。(ヨハネ 6:41-47)初代クリスチャン達は,死んだ時,昇天したのでありません。彼らは復活を体験したのではなく,彼らを復活させる神の御予定の時が到来するまで,死の眠について待つて居たのです。彼らに関する限り,彼らの復活の時が到来するまで,神の制度は彼らを子輩としては持つて居ませんでした。従つて我々は,その予言の成就面である感動的な面を考えることになりました。以下次の記事に続きます。

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