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さゝいなことで腹を立てますかものみの塔 1965 | 7月15日
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まま子のいたずらで眠れず,ついにかっとなってその子を殺してしまいました。アメリカの別の都市でも,1年10ヵ月になる男の子は気短かな母親にたたかれ,4回も病院に運ばれました。小さな子供が親に虐待される事件も,取り上げたらきりがありません。緊張したこの時代ではそれが普通の事になっているため,医師は憂慮しています。
少しくらいの迷惑は,子供を傷つけたり,結婚を台なしにしたり,友人を失ったり,他人の生命を危くするほど,大問題ではありません。ちょっとした迷惑を根に持ってはなりません。いつまでもその事を考えるなら,心の中で問題は大きくなり,ついにうっぷんを晴らすため有害な事をするかも知れません。私たちの生活には,考えるとよい,もっと大切な問題があるはずです。
次の箴言は賢明な行ないを教えています。「怒りをおそくする者は勇士にまさり,自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる」。(箴言 16:32)この神のみ言葉は生活の大切な面を示しています。同じ町に住む他の人と平和に暮すために,他人の思いやりのない行いや習慣を大目に見なければなりません。完全な人は1人もいません。人々が迷惑になる事をするのは確かです。あなたの気分がすぐれない時には,特にそう感じます。しかし怒って逆らっても何の益にもなりません。損をするのはあなたです。その反面,感情をおさえ怒りを遅くすれば,多くの益があります。あなたは,他の人との良い関係を保つかぎを学んだ事になります。それによって,友人と仲良くし,雇い主の尊敬と妻子の愛を受けることになります。他の健全な徳とあわせて,自制心のあるあなたは,仕事の上でも,社会にとっても資産となります。
小事だけでなく大事にも,怒りをおそくすることはクリスチャンに要求されています。イエス・キリストの足跡に従う時に,彼らの人格はこの世の人々と区別されるほど変化します。聖書はクリスチャンにこう述べています。「すべての無慈悲,憤り,怒り,騒ぎ,そしり,また,いっさいの悪意を捨て去りなさい。互に情深く,あわれみ深い者となり,神がキリストにあってあなたがたをゆるして下さったように,あなたがたも互にゆるし合いなさい」。(エペソ 4:31,32)クリスチャンの性質に,憤り,怒り,騒ぎ,そしりなどが入り込む余地はありません。しかしクリスチャンの原則に従わない人にはそれらがあたり前の事になっています。その理由でそういう人は他の人とうまくやって行くことが難しく,乱暴な行いをする事も珍しくありません。
他の人がする些細な事にかっとなって恐るより,聖書の良い教訓に従い,親切で,「情深く,互にゆるし合」うのは賢明な行いです。知らずにあなたの車をきずつけたり,あなたの車を追い抜いて前方に割込んで来る人をなぐって無意識にさせ,あるいは死なせるより,その人をゆるすほうが良くありませんか。歩道で不注意にあなたにぶつかるか,邪魔になっている人を大声でののしるよりも,ゆるすほうが良くありませんか。たしかに些細な事に腹を立てないのは賢明な行いです。
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「わたしは決してあなたを捨てない」ものみの塔 1965 | 7月15日
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「わたしは決してあなたを捨てない」
● ものみの塔協会は,ブラジルにも会衆の監督を訓練する御国宣教学校を開きました。課程は1カ月ですが,その間も監督は家族を養なう事が必要です。そのため,学費が無料でも,少なからぬ問題が伴います。一人の監督は妻と4人の子供がいるので,学校へは行けないと考えました。クラスが始まる2週間前になっても問題は解決しませんでした。彼はエホバ神に祈りました。そしてヘブル書 13章5節にある「わたしは,決してあなたを離れず,あなたを捨てない」という約束の中に答えを見出すことができました。監督が経済的に難かしい状態にある事を知った数人の兄弟は彼の家族を物質面で助けました。彼はこの世の富には恵まれなくても,神の知識に富み,良い訓練を受け,会衆の兄弟にさらによい援助を与えるようになりました。
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