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あなたは,相続財産をいっしんに見つめていますかものみの塔 1973 | 11月15日
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て目もねむるいとまもなく』― 創世 31:38-40。
30 ヤコブがラバンのために20年の間ほねおって働いたのはなぜですか。
30 さて,ヤコブはただラバンを助けるために世俗の仕事をしていたのではありません。またそれは物質上の富を築き上げるためでもありませんでした。ヤコブはやがて自分の家族を連れて家に戻ることを目ざして自分の群れを育てていました。これはなぜでしたか。アブラハムとイサクはともに,その土地にあって外来者でしたが,ヤコブは,神がやがてその土地をアブラハムの子孫にお与えになることを知っていたからです。ヤコブはこの約束を信じていました。彼の魂全体はこの約束のうちに包まれていました。彼は自由な家族を,全く神に仕えることのできる家族を持ちたいと思いました。そして神は彼を祝福し,彼の家族,彼の12人の息子が,イスラエルという大きな国民の基となるようにされました。
31 今日のクリスチャンはヤコブの場合と似たどんな仕事を持っていますか。
31 クリスチャンは今日,専心的な注意を払うべき仕事を持っています。その仕事は,王国の関心事を取り扱うことです。良いたよりは宣明されなければなりません。忠実さが求められています。牧羊の業が必要であり,それは,ヤコブが自分の群れとラバンの群れに対してささげたと同じ熱意と精力をもってなされねばなりません。ヤコブの場合と同じように,前途にある相続財産はいっしんに見つめるべきものです。ヘブル書 11章26節で『いっしんに見つめる』と訳されているギリシャ語は,他のすべての物から目をそらして一つの物をじっと見る,という意味です。
32 相続財産もしくは報いをいっしんに見つめるとは実際にはどういう意味ですか。
32 相続財産に対するそうしたひたむきな態度をいだくならば,何物もわたしたちをつまずかせるものはありません。わたしたちをわき道にそれさせるものはありません。それが,霊によって子とせられたイエス・キリストの兄弟たちの場合のように天のものであるにせよ,あるいは王国の地的な領域におけるものであるにせよ,わたしたちは壮大な相続財産に対する確信を持つことができます。ここで後に挙げた希望は,今日地上にいるエホバの証人の大多数がいだいているものですが,どちらのグループの人々も,「上への」(天への)召しという希望をいだいていた使徒パウロと同じ態度を持っています。彼は書きました,「兄弟たち,わたしはまだ,自分がそれをとらえたとは考えていません。それについては一つのことがあるのみです。すなわち,後ろのものを忘れ,前のものに向かって身を伸ばし,キリスト・イエスによる神からの賞である上への召しのため,目標に向かってひたすら走っているのです」。神の民すべてはこれと同じひたむきな態度を保ちましょう。―ピリピ 3:13,14,新。
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あらゆる人種の人びとの集められるところものみの塔 1973 | 11月15日
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あらゆる人種の人びとの集められるところ
神の王国が,その統治組織にも,またその臣民の中にもあらゆる人種の人びとを含むことは,聖書の中で非常に明確に示されている。黙示録 5章9,10節(新)には,キリストがご自分の血をもって,「あらゆる部族と国語と民と国民の中から神のために人びとを」買い取り,キリストの指導のもとで「彼らは……王として支配する」と書かれている。彼らはだれを支配するのか。黙示録 7章9節(新)は,彼らは「すべての国民と部族と民と国語の中から来た……大群衆」を支配すると答えている。しかも,そのすべては真の神の崇拝者たちである。
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