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この「危機の時代」― あなたの家族はどのような影響を受けますかものみの塔 1984 | 10月1日
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「人々は……親に不従順な者,感謝しない者,忠節でない者,自然の情愛を持たない者……となる」と答えています。―テモテ第二 3:1-3。
『親に対する不従順』
子供たちは親の血肉であって,親から数え切れない恩恵を受けており,親に対して負い目があります。ですから,子供が親に対して然るべき誉れを帰すことも敬意を示すこともせず,また親の世話もしないとなると,それは恐るべき状態を物語るものと言えます。ある聖書学者が述べているように,「若者が高齢者に敬意を少しも表わさず,自分に命を与えてくれた者に対して報いきれない負い目と基本的義務のあることを認めなくなれば,それは文明が最高に退廃していることのしるし」です。20世紀の家族は実際にそのような状態にあるでしょうか。
子供たちが親に反抗している ― 親を虐待している ― 身のすくむような証拠の一つを挙げて話していたある母親は,「私は自分の子供が怖くてたまらないのです」と悲しそうに言いました。その人の17歳の息子はある時暴れだし,母親の肩を乱暴にけりつけて脱臼させてしまいました。親に対するそのような暴力行為はどの程度一般化しているのでしょうか。「閉ざされたドアの後ろ」という本は,米国における家庭内暴力に関する調査結果を伝え,「3歳から17歳までの間の子供の3人に一人は毎年親をたたく」ことを指摘していました。子供が親に向かって手を上げるということは,普通ならばはなはだしく不敬な行為ではありませんか。―エフェソス 6:1-3と比較してください。
もっと穏やかな方法で親に反抗している子供たちもいます。1960年代にはヒッピーの服装と長髪という形を取りました。しかし大人たちがその傾向をまねるようになったので,若者たちは新しい反抗の手を考え出さざるを得なくなりました。「子供のストレス!」という本は次のように説明しています。「独創性を駆使した,必勝の反抗手段は激しさを増している。麻薬,飲酒,ずる休み,家出などがそれだ。祖父母の世代が言うように『こういう時代に子供を育てることなど真っ平』である」。
親に対して然るべき愛と敬意を示さないのは年若い子供たちだけではありません。そのようなグループがもう一つあります。それはお年寄りを虐待する大人です。どのように虐待するのでしょうか。「今日の心理学」誌はこう説明しています。「老人に対する虐待は肉体的な虐待であることもあり,搾取(例えば親の貯金を巻き上げる),無頓着(食物を与えない,あるいは医療を受けさせない),心理的なもの(悪口を言う)などの場合もある。親が,虐待されることについて不平を言えば虐待者は,追い出すとか,精神病院に,あるいは養護施設に入れてしまうなどと言って脅すこともよくある」。
成人した子供の中に,年老いた親への責任を感じない子供が多いのは,特に悲しむべきことです。その一例として,F・イワン・ナイは,「結婚と家族ジャーナル」誌に掲載された研究論文の中で次の点を指摘しています。「[この研究調査の]対象となった回答者の大半は確かに,親族と接触を保ち,経済面でひっ迫した時に親族を援助する義務があるとみているが,そうした(経済上の)義務があることを認めていない人は30%以上,そしてそのような責務を果たそうとしない人々に対して強い非難を表明した者は男女共40%に満たなかった」。こうしたことから見てナイは,「親族関係」は「規範的構造から消えてゆく過程にあり」,任意の家族機能「となるかもしれない」と結論しています。これは「文明が最高に退廃しているしるし」ではないでしょうか。―テモテ第一 5:3-8と比較してください。
子供という子供が皆親の権威をはねつけるわけではありません。しかし,若者が親に反抗するという話は広範囲にわたって聞かれ,使徒パウロが予告していた事柄,つまり『人々が親に不従順な者,感謝しない者,忠節でない者となる』ということが今日事実となっていることを,疑問の余地なく証明するものとなっています。
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この「危機の時代」― あなたの家族はどのような影響を受けますかものみの塔 1984 | 10月1日
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「ものみの塔」誌のあとの号では,テモテ第二 3章1節から5節のパウロの言葉の他の面を詳細に取り上げます。しかし一つのことは確かです。親の権威に対する子供の反抗や自然の情愛の希薄化は,わたしたちがこの事物の体制の「終わりの日」にあることの明白な証拠の一部を成すに足る広がりを見せています。
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