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その30 1953年の国際大会ものみの塔 1956 | 10月15日
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新世社会の何であるかがはつきりとされ,また,民族,皮膚の色,言語,種族,国家などの差異なく,固く一致結合を保ち,ヱホバの証者の使命を果しつづけるという決意を公やかに宣言しました。大会に出席し,有益な教訓を豊かに受けた証者は,おのおのの家に帰り,大会中に賛同した決議を忠実に実行しております。新世社会に対し,サタンからの攻撃が激化するという聖書の講演をきいても,一人の証者として,恐怖につつまれて帰宅したものはありません。それどころか,大いなる神であり,保護者ヱホバを知る証者は,喜びいさんで,幸福に家路につきました。なぜなら,宣教の義務を現在,忠実に果すなら,ヱホバの保護により,激化する攻撃を無事に切り抜けうることをよく知つているからです。使徒時代に行われた家から家の伝道も強調され,伝道効果を一層まし加える態勢は,ととのえられてきました。
1953年の7月につづく数ヶ月のあいだ,全世界の5大陸で,ニューヨーク大会と同じような大会が行れました。これらの大会は,同一のプログラムを基に,各国の事情に適合して準備されたものです。各国の円熟したヱホバの証者は,活用できるあらゆる手段を用い,おのおのの国の全国大会を成功に導き,独創ある組織ぶりを発揮しました。これらの努力を見るとき,誰しも心を打たれることでしよう。ヤンキー野球場の美しい演壇も,いろいろの国で再現出されました。それらは,小規模のものとは云え,色彩とりどりの美しいものでした。アフリカの人々も幾日も前から準備して,宏大な仮建物,屋外集会場,宿舎を上手に設計し,建設しました。この建設の仕事を計画通りに捗どらすために,自家発電を行い,日没後も電気を供給して,自発奉仕者の仕事は継続されました。パイプとか給水の工事も為され,野外調理場も作られ,神権的な方法で簡単食事を供給しました。
オーストラリヤ,アフリカ,ヨーロッパ,アメリカの何処にあつても,証者は,建設上の難問題やその他の障害を克服し,共同の食事をとり,交りを楽しみ,新しい方法に順応して行きます。ヱホバの王,キリスト・イエスのもとに立てられる新しい世の統一,幻,理解によつて,証者は,まことに新しい民となつています。山のような迫害に会つても,彼らは,落胆したり,あるいは生ける神に奉仕する熱意をさまさせません。子供たちも両親に伴われて,この神権の大きな祝いに出席し,新しい世の生き方を急速に学んでいました。1953年の大会の出来ごとや協会の制度の活動は,『躍進する新しい世の社会』と題する映画のなかに,興味深くおさめられました。
これらの大集会により,ヱホバの民の思考と行動は,実際に,更えられて行きます。すべての出席者は,同様な大会の経験,同じ霊的の教訓をうけ,ひとしく感謝をヱホバに捧げております。愛の一致のうちに,ヱホバへの讚美の祈りは,為されました。御国の歌を大群衆が歌つた折にも,歌をうたう人々の一致した心の状態は,如実にうかがわれました。これらの記念すべき時にも,ヱホバの天使は,警護の役目につき,ヱホバのよく約束されている通りに,目に見えぬ保護を与えております。(ヘブル 1:14)今こそ,ヱホバがおのれの民に集つて,集会を開くように命じておるときであり,また,天使の保護を約束しておられます。創造の日,ヱホバの活動力は,地の水の面をあちこちと動いていましたが,これら大会にも,同じようにヱホバの聖霊は,大会の大群衆のうえに活潑に働き,大会を円滑に運営させ,霊的糧の供給の業を成功裡に達成させました。(創世 1:2)したがつて,モーセの時代と同じく,今日開かれている大会も『聖なる大会』と呼ばれ得ます。ヱホバの証者と共に集まるものは,実際に,安全,平和,歓喜,幸福という雰囲気を感じます。それは,ヱホバの天使と工ホバの聖霊の働きにより,もたらされたものに他なりません。
(つづく)
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教会出席者は殆ど失望しないものみの塔 1956 | 10月15日
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教会出席者は殆ど失望しない
1956年1月10日のルースビレ・タイムスの『ニュース内の名前』という欄には,次の記事が出ていました,『ジォージァ州アトランタのロイ・オー・マックレイン牧師は,テキサス州福音主義者会議の席上で,一般人は今日ごく僅かだけを期待して教会に行き,殆ど失望しない,と語つた。』
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学校の先生は真理を受け入れるものみの塔 1956 | 10月15日
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学校の先生は真理を受け入れる
ニゲリアのものみの塔協会支部の報告
この学校にいる4人の先生の中,二人がヱホバの証者になつたことを報告します。この二人の先生は,真の崇拝を拡大する私たちの大きな業に参加しました。今では私をふくめて5人になりました。仲間の先生にはじめて伝道したときには,笑うばかりで,議論を吹かけてきました。しかし,時がたつにつれて,注意深く聞くようになり,良い質問を多くするようになつたのです。最近の巡回大会のときに,この二人の先生は洗礼をうけました。この二人の新しい兄弟たちは,大会から大よろこびで戻り,『ものみの塔』に記されている真理を楽しみ,そして『我をつかわし給え』と言つて召に答え応じていました。それを見て私たちも本当にうれしくなりました。
この二人の先生が真理の側に立つたので,使徒教会の人々はなんとかして二人を真理から引離そうとしましたが,駄目でした。すると,努力が失敗したと見てとると,こんどは私たちのことを『頑迷家』『狭量家』などと呼んで悪口雑言を述べてきました。しかし,この二人の新しい兄弟は動かなかつたのです。一番最新の出版物を全部持ち,また新しい聖書をも入手しました。二人は愛と熱意に充ち,研究を続けています。野外の奉仕に行く回数が多くなるにつれ,この二人の兄弟の経験は良くなつています。
いまでは学校の校長や他の先生たちも多くの注意を払つています。校長は『神を真とすべし』を学校に持つてきて熱心に研究している程です。
第5番目の先先は,まだ洗礼をうけていませんが,すでに伝道を始めました。一人の兄弟は,この先生が週末に裁判所の近くで伝道しているのを見た,と私に告げました。その先生は質問に答えることができなかつたため兄弟の援助を求めた,とのことです。兄弟である私たち3人の先生は,いまでは放課後ヱホバ神や新しい世についての研究生の話を定期的にしています。
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