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今日の羊の必要物をみたすものみの塔 1959 | 9月15日
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羊の羊飼である監督たちよ,あなた方はどの程度まで羊をみちびき,養い,そして牧しますか。イエスは簡明にこう言われました,『これらのことを命じるのは,あなたがたが互に愛し合うためである。』― ヨハネ 15:17,新口。
16 大いなる羊飼が全部の羊を世話しておられるゆえ,彼らはダビデの語つたどんな言葉を言うことができますか。
16 地上にある御自分の羊が小さな群れであろうと,他の羊であろうと,天におられる大いなる羊飼は御自分の羊の世話をしておられます。地上にいる任命された監督たちは,どんな環境の下にあろうと,真心からの熱心をこめて神の羊の世話を見なければなりません。神はその重い責任を持つ彼らと共におられるからです。彼らは,他の羊全部と同じく,次のように言います,『ヱホバはわが牧者なり,われ乏しきことあらじ。たといわれ死のかげの谷を歩むとも,わざわいを恐れじ。なんじ我とともに在せばなり。なんじの笞なんじの杖われを慰む。なんじ我が仇のまえに我がために宴を設け,わが首にあぶらを注ぎ給う。わが酒杯はあふるるなり。わが世にあらん限りはかならず恵みとあわれみとわれにそいきたらん。我はとこしえにヱホバの宮に住まん。』― 詩 23:1,4-6。
羊は羊飼を必要とする
17,18 (イ)羊飼は,どのように羊を群れの中に保つことができますか。(ロ)なぜイエスは,羊にとつてそのように良い羊飼でしたか。いま,更に多くの羊飼は必要ですか。
17 従属の羊飼たちよ,大いなる羊飼にならいなさい。羊にはあなた方が是非とも必要です。羊はあなた方の援助を期待しています。そのために神はあなた方を任命したのです。『互に重荷を負い合いなさい。そうすれば,あなた方はキリストの律法を全うするであろう。』(ガラテヤ 6:2,新口)神は罪人や,感謝を持たぬ者たちに親切を示しました。羊飼たちは同じことを巧みにすることができませんか。そして,自分にゆだねられている者たちに常に親切を示すことはできませんか。良い羊飼は,羊を群れの中に保ちます。保護を与える羊飼としてのわざをおろそかにせず,また羊が群れの外に出て行くことも許さないでしよう。もしある羊が外に出て行くなら,彼は羊をさがして,安全に連れ戻すでしよう。
18 イエスは制度を建てて,羊をその中に保ちました。彼の御父は,彼に羊を与えました。イエスは,そのことを認めています。『私がお願いするのは,この世のためにではなく,あなたが私に賜わつた者たちのためです。彼はあなたのものなのです。』(ヨハネ 17:9,新口)彼はあらゆる面で彼らのことを見守りました。彼らは御父のものであると,彼は知つていました。しかし,彼らを救いにみちびくため,彼はその羊飼になるべく御父から任命されたのです。そのわけでイエスは祈りの中で更にこう語つたのです,『私が彼らといつしよにいた間は,あなたからいただいた御名によつて彼らを守り,また保護してまいりました。彼らのうち,だれも滅びず,ただ滅びの子だけが滅びました。それは聖書が成就するためでした。』(ヨハネ 17:12,新ロ)イエスは,羊の生命を守るため彼らをいつしよに保ちました。イエスの時には,それは小さな会衆でした。ペテロパウロ,そして他の者たちのような羊飼の下にあつて群れはなんと大きくなつたのでしよう! 現在のこの終りの日において,何人も数えることのできない大きな群衆は,あらゆる国,種族,人々そして言語から来て,神の会衆として御座と小羊の前に立つています。(默示 7:9-15)いま,さらに多くの従属の羊飼が必要です。昨年の終りには1万7878の会衆がありました。しかし,毎年6万から7万人の羊がヱホバの制度に入つてくるのですから,監督の責任を取るために更に多くの羊飼はたしかに必要です。あなたの祝福された特権を大事にいたしなさい。そのとき,更に多くの他の人々はこの正しい種類のわざを求めるようになるでしよう!
19,20 さらに多くの羊飼が必要である故,どんな質問が起りますか。そして,すべての羊は何を認めつづけねばなりませんか。
19 たしかに,更に多くの地域の僕,巡回の僕,会衆の僕,そして奉仕の僕が必要です。この大きな群れが進歩するにつれて,更に多くの羊飼は任命されて神の群れを世話するでしよう。更に多くの人々は,牧するわざをしなければなりません。あなたは,それらの人々のひとりになりますか。神の大いなる群れの一部を任されて,その世話を見るよう命ぜられるとき,その責任をよろこび進んで引き受けますか。そして,群れの良い模範になりますか。
20 新しい羊飼たちがこれらの責任の地位に任命されるとき,80万人以上の羊たちは,自分たちを守るため,ヱホバ神が御子キリスト・イエスを通して設立した制度を認めつづけねばなりません。羊は,緑の牧場にみちびいてもらうよう羊飼に仰ぎ求めます。
21 会衆内の者たちは,監督をどのように見なすべきですか。
21 同様に会衆の人々は,監督として任命されている者が,たとえどのような人々であろうとも,それらの人々を尊敬しなければなりません。従属の羊飼であるパウロはこう語りました,『あなたがたの指導者たちの言うことを聞き入れて,従いなさい。彼らは神に言いひらきをすべき者として,あなたがたのたましいのために,目をさましている。彼らが嘆かないで,喜んでこのことをするようにしなさい。そうでないと,あなた方の益にならない。』― ヘブル 13:17,新口。
22 監督は何を祈り求めるべきですか。
22 監督たちよ,あなた方の心と思いが開かれて神の御こころを理解し得るようあなた方の神ヱホバに絶えず祈りなさい,『愚かで無知な論議をやめなさい。それは,あなたが知つているとおり,ただ争いに終るだけである。主の僕たる者は争つてはならない。だれに対しても親切であつて,よく教え,よく忍び,反対する者を柔和な心で教え導くべきである。おそらく神は,彼らに悔い改めの心を与えて,真理を知らせ,一度は悪魔に捕えられてその欲するままになつていても,目ざめて彼のわなからのがれさせて下さるであろう。』― テモテ後 2:23-26,新口。
23 羊飼は,自分自身の面倒をどのように見ますか。彼は誰の愛の中に羊を保ちますか。
23 良い羊飼は羊の世話を見るだけでなく,自分自身のことも良く世話します。羊飼は食事をします。心身さわやかにする水を必要とします。休息を取ります。巧みな羊飼は,霊的にも,肉体的にも,また道徳的にも健康を保ちます。そのようにして会衆内に委ねられた全部の羊にたいして真実の指導者となり導き手となり得ます。彼は,羊と羊飼に対するユダの助言を心に深く認識します,『しかし,愛する者たちよ。あなた方は,最も神聖な信仰の上に自らを築き上げ,聖霊によつて祈り,神の愛の中に自らを保ち,永遠の生命を目あてとして,私たちの主イエス・キリストのあわれみを待ち望みなさい。』(ユダ 20,21,新口)羊飼たちよ,神の羊を世話しなさい。そして神の愛の中に自分の身を保ち,ますます拡大するヱホバの制度内で活発に働きなさい。巧みに牧するとき,よろこび,楽しみ,そして一切の理解よりすぐれる愛を得ることができます。それは,正しい羊飼であるイエスの持つていた愛です。彼はこう言いました,『人がその友のために自分の生命を捨てること,これよりも大きな愛はない。』(ヨハネ 15:13,新口)そのような愛のあるとき,神の羊を正しく守り,そして群れを牧して,神の正義の新しい世における永遠の生命にみちびきます。
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パプアでの実際的な愛の援助ものみの塔 1959 | 9月15日
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パプアでの実際的な愛の援助
1959年ヱホバの証者の年鑑
今年度中に,自分たちの言葉であるモツ語で『ものみの塔』が印刷されたことは,多数の兄弟たちにとつて大きなよろこびでした。いまその言葉で雑誌を読む兄弟たちは,研究を心から感謝しています。このことは,多数の人々が質問に答えていること,野外奉仕が良くなつたこと,そして一般的に言つて円熟性が増したことからも表明されます。
いくつかの会衆は,いろいろの村で自分たちの御国会館を建てました。ある会衆は,更に週末に援助に来る欧州人の証者たちのために,3部屋づきの家を建てました。神の御心大会以来,兄弟たちはできるだけ早く読み書きを学ばねばならないと感じています。それですから,この新しい家は欧州人の兄弟たちにより今まで以上に使用されるでしよう。
原住民の言葉を上手に話すひとりの特別開拓者は,遠くはなれた辺鄙な場所に移転しました。開拓者はある土地で家を建てましたが,その土地の所有主は,決して追出さないと保証したのです。この地方の有名な牧師は,原住民の言葉を話しませんでした。しかし,エホバの証者が自分の区域内に住んでいて働いていると知つて,この牧師はすぐに開拓者のところに行き,原住民は証者たちが好きではないし,いては困ると警告しました。それから兄弟の家の土地所有者にも警告が発せられ,すぐに出て行くようにと兄弟は命ぜられました。しかし,証者たちがそこにいた短い時の期間中,開拓者とその妻は多くの村の原住民と親しくなつていました。原住民の言葉を知ることは,なんという助けだつたのでしよう。開拓者たちをこの場所から追い出すという企みを知って,原住民たちは激怒しました。彼らは開拓者の家族を愛していました。彼らは霊的な援助を多く必要としており,去つて行かれては困ると感じました。原住民たちは,家を建てるところを探し出し,二つの村々から人々が来ました。すぐに家を取りこわして新しい場所に運び,そして僅か2,3日の中に家は再び建てられて開拓者の家族はそこで幸福な生活を始めました。原住民と研究がつづけられ,原住民は急速に円熟にむかつて進歩しています。間もない中に,会衆がここで設立されるでしよう。
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