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あなたの宗教は正しいものですかものみの塔 1961 | 5月15日
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「教会が今日直面している最も大きな問題は,自分の教会の会員を改宗させることである」と言っています。その記事にはさらにこう書かれています,「諸調査は,多数の教会員が,信仰の中心的主張について,はなはだしく漠然とした考えをもっていることを示している。……一例をあげると,カリフォルニアのある牧師は最近,つぎのことを発見してひどく驚いた。つまり,聖書にかんする20の簡単な質問でなるテストで,及第点をとったおとなが,彼の会衆の中にひとりもいなかったということである」。
こういう傾向はあらゆる宗派に見られます。スイスのある新聞は,「半数の子どもは,手を合わせて祈るということが何を意味するか知らない。両親はそれをぜんぜん教えなかったのだ」と述べたことがあります。フランスのあるカトリック教区の定期報告誌は,こう述べていました,「われわれが教義問答書を教えている何百人いう9歳の子どもたちは,神とキリスト教についてほんの少しか,あるいは全然知らない。一時的な,俗界のことがらでは,彼らは何にも不足はない。宗教的には,すべてに不足している。彼らは何も知らない」。
多くの人は,一生涯を宗教組織の中ですごしますが,それでも習ったことをよく分かるように討論することができません。一般の信心深い人に,何を信じているのか,その信仰の基礎をなすものは何かを尋ねてごらんなさい。その人はそれに答えることができません。子どもに大学教育を受けさせ,その子が卒業してからも読み書きができないのを知ったならあなたはどう思われますか。その子どもが正常なら,あなたは教育制度に欠陥があると思わざるをえないでしょう。同様に人々が長い時間を宗教にささげたのち,その信仰をもっている理由も話せないなら,その崇拝者だけでなく,崇拝制度にも欠陥があると結論せざるをえないでしょう。
使徒ペテロは,クリスチャンの果たすべき要求をこう述べています,「あなたがたのうちにある望みについて説明を求める人には,いつでも弁明のできる用意をしていなさい」。(ペテロ前 3:15,新口)キリスト教国の諸宗派の信者たちにそれができないということは,神の霊がそれらの宗派と共にないということを確証するものです。さもなければ,彼らは,「御霊にもえて」おり,自分たちの宗派こそ真のものであることを他の人に確信させることができるでしょう。ただ一つの正しい宗教に属する真のクリスチャンだけがそれをすることができます。彼らは,神の知識と,それを他の人々に伝えようという気持で満ちており,その能力をもっています。
このつぎにエホバの証者がお宅を訪問する時,彼の希望の聖書にもとづいた理由を尋ねて見て下さい。彼らが,神の御名と御目的と,この時代に対する神の御こころについてあなたに告げることができたら,あなたは,エホバの証者にとって正しいばかりでなく,神にとっても,この世の終りに保護するに足るだけの正しい宗教を彼らがもっていることがお分かりになるでしょう。
ある宗派に従って自己満足し,ハルマゲドンで神が審判を執行される時,その宗教が自分には正しくても神にとって正しくなかったことを知らされるのは何という災でしょう。
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病人を見舞うことものみの塔 1961 | 5月15日
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病人を見舞うこと
牧師カレブ・J・キングは,1959年2月21日のフロリダ州ジャクソンビル・タイムス・ユニオンにこう書いています,「キリスト教が,実際的な宗教を実践していないことは,共産主義の破壊計画にとって大いにプラスになっている。アメリカ諸教会の会員名簿にのっている1億以上の自称クリスチャンたちは,病人を見舞ったり,やもめや孤児など,困っている人々を世話することについてのキリストの教えを実行する点に関するかぎり,名前だけのクリスチャンである。ほとんどあらゆる会衆で,この事の驚くべき実証が見られるのである。最近地方のある教会の最も忠実な支持者の妻からきた報告は,その一つのよい例である。この御夫婦は,20年間教会の活動的な会員であった。2,3年まえ御主人の方が病気にかかって長い間病床にいたことがあった。しかし,病気のあいだ,その教会から夫の見舞に来た者はだれひとりいなかったと奥さんは言っていた。いまその御夫婦は,病人や他のことで困っている人たちにもっと違った態度を示す会員をもつ教会をさがしている」。
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