ご招待
親愛なる読者の皆さんへ
「主の夕食」に参列なさることを心からおすすめします。ご存じと思いますが,信ずる人に永遠の命を得させるために死なれたイエス・キリストは,その死の前の晩に記念の食を始められ,忠実な追随者に次のようにお命じになりました。「わたしを記念するため,このように行いなさい」。(ルカ 22:19)きわめて特別なこの行事は,今年は4月12日午後6時以後に行なわれますから,是非出席なさるようにおすすめします。
昨年は197に及ぶ世界各地において,主の死を記念するこの行事に220万近くの人が集まりました。これは毎年行なうようにとイエスが弟子たちにお命じになった唯一の行事であり,したがって,単に参列する人にとってもあずかる人にとっても重要なものです。これに出席しないならば,きわめて重要なものを見すごしたことになります。
この行事をとり行なう方法は,クリスチャン使徒パウロの次のことばに示されています。「主イエスは,渡される夜,パンをとり,感謝してこれをさき,そして言われた,『これはあなたがたのための,わたしのからだである。わたしを記念するため,このように行いなさい』。食事ののち,杯をも同じようにして言われた,『この杯は,わたしの血による新しい契約である。飲むたびに,わたしの記念として,このように行いなさい』」― コリント第一 11:23-25。
聖書によれば,これは昔のユダヤ人の暦でニサン14日のことでした。それで忠実なクリスチャンは,この特定な日に,そしてイエスが命ぜられたとおりの方法でこの行事を守ることに努めてきました。今年,ニサン14日は4月12日の日没以後にあたります。
その晩は皆さんにとって記憶すべきものとなることでしょう。参列者が何かを語ったり,行なったりするように求められることはありません。また寄付を求められることもありません。しかしエホバの証人の御国会館に着くと同時に,皆さんは暖かく迎えられ,歓迎されます。そして大ぜいの幸福な人々 ― エホバ神がキリストをとおして設けられた救いのご準備に深く感謝している人々に会われることでしょう。こうして信仰の人々との交わりに恵まれ,霊的に強められ,親しい交わりを経験されることと思います。神を賛美する歌が歌われ,心からの祈りが至上者の神にささげられます。知識を与え,信仰を強める聖書の話があります。またイエスが用いられたのと同じ種類の表象物すなわち酵母のはいっていないパンと甘くないぶどう酒が備えられており,キリストとともに天国を継ぐ者として,神の霊のあかしを持つ人々は,イエスが記念の食を始められた晩の使徒マタイ,ヨハネ,ペテロその他と同じくこれらの表象物にあずかります。
表象物にあずからない人も大ぜい出席します。その人々は天国にはいるように神から召された「小さい群れ」に属していません。(ルカ 12:32)しかしその多くは献身したクリスチャンです。聖書の黙示録 7章に述べられているように,その人々もまた,「救は,御座にいますわれらの神と小羊からきたる」と熱心に宣明します。さらにひきつづいて描かれているように,この人々は「聖所で」,すなわち「霊なる神のすまいとなる」「聖なる宮」を構成する人々として聖書に描かれている,天国の相続者と密接に交わりながら神に奉仕しています。―黙示 7:9-17。エペソ 2:21,22。
楽園の地上における永遠の生命という聖書の約束の成就にあずかることを待ち望む人々は,記念式の表象物にあずかりませんが,あずかる人々と密接に交わることによって,黙示録に描かれているとおり,自分たちが天からの祝福を受ける者であり,神および小羊イエス・キリストから救いを受ける者であることを示しています。彼らは,主の夕食が罪および罪の払う価である死からのすばらしい解放,イエス・キリストの千年統治をとおしてもたらされる解放に注意を喚起するものであることを認識しています。年毎の記念式に敬意をこめてつらなることは,神のこのご準備を尊重する心の表われです。皆さんがその人々と共に出席されるようにおすすめします。
おわかりのように,ご出席をおすすめしているこの行事は心を喜ばすと同時にきわめて意義深いものです。これは,あがないのご準備によって可能となった永遠の生命という全くすばらしい希望に対し,神とキリストに深い感謝を表わす機会となります。それは霊的なものに対する認識をあらたにする良い機会です。また神の求められる事柄に照らしてわたしたち自身の生き方を顧み,神のみこころを行なうための励みを得るすぐれた機会ともなります。ゆえにこれは出席する各人にとって報いのある行事です。皆さんは霊的な祝福を受けられることでしょう。
そこで4月12日午後6時以後,エホバの証人の御国会館において行なわれる主の夕食の記念式に是非ご出席ください。お近くの御国会館をご存じなければ,当協会に至急お問い合わせください。最も近い御国会館の場所を折り返しお知らせ致します。
皆さんとともにエホバ神とイエス・キリストの愛をおぼえつつ,
エホバの証人