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良いたよりを伝える ― 王国について話す王国宣教 1979 | 3月
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良いたよりを伝える ― 王国について話す
1 神の王国は世の諸問題に対する唯一の解決策です。それでも幾百万もの人々は,その王国のことが幾度か語られたのを聞いてはいますが,このことを知りません。人々の生活における神の王国の重要性を彼らが認識するのを助けるため,わたしたちに何ができるでしょうか。
2 わたしたちが人々に近づく最も簡単な方法の一つは,おそらく,彼らがすでに知っている事柄につき共に推論するよう助けることでしょう。それは何ですか。主の祈りです。マタイ 6章9,10節で,神のご意志が天でなされると同じように,この地で行なわれるようにとイエスが祈られた模範的な祈りを見いだします。どのようにこの事柄を切り出せるでしょうか。多分,次に述べるようなことは訴えるかもしれません。短く自己紹介した後に,こう言えるでしょう。
3 「あなたはご家族やご家庭の安全に深い関心を払っておられるでしょう。特に今日はその安全を脅かすものが多くあります。多くの人は何らかの保護の手段を探し求めています。人々は家の錠を二重にしたり,警報機を設置したり,見知らぬ人が近づくときほえたてる犬を飼っています。[家の人の反応を得る] 聖書は全人類に対して最善の実現可能な安全のための手段を約束しています。あなたもこうした約束に関心をお持ちと思います。[マタイ 6章9,10節を読む] この聖書の言葉の中には,人類の真の安全に必要とされる答えがあるのです。本当に,神の王国こそ,人類が直面する諸問題の解決策となっているのです」。この後,家の人に受け入れる態度があるかどうかによって,会話を続けることもできますし,「ものみの塔」の予約か他の出版物を提供することができるでしょう。
4 もっと簡潔な近づき方としては次のような方法があります。自己紹介してから次のように言うことができるでしょう。「人々が今最も必要としている事柄 ― すなわち平和と安全について,共通の関心を抱く者として訪問させていただいています。このことに対する解決策はみなさんがよくご存じの聖書の言葉の中に見いだされます。[マタイ 6:9,10を読む] 人類を創造なさった神の解決策に関心を持っておられるでしょう」。この後,会話を続けることもできますし,家の人に提供したいと思うものに移ることもできます。
5 人類の諸問題に対する解決策として神の王国を宣伝してゆく際に,あなたの確信と誠実さは,あなたが会う正直な心を持つ人々があなたの述べることを真剣に受けとめるよう助ける上で大きな意味を持っています。もし彼らの心が神の方に引かれているなら,彼らがわたしたちの王,イエス・キリストの弟子となるために必要な段階を踏むよう助けるのはあなたの喜ばしい特権となるでしょう。神の王国こそ解決策であるということを他の人が知るのを助けるに際して,これからの月々この聖句を使ってみてはいかがですか。
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発表王国宣教 1979 | 3月
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発表
◆ 野外での提供 3月: 「わたしの聖書物語の本」を1冊1,200円の寄付で提供する。別の出版物を望む人のために「平和と安全」などポケット版の書籍を用意しておくことは望ましい。4月: 「ものみの塔」1年の予約に厚手の書籍1冊を添え,1,300円の寄付で提供する。「ものみの塔」と「目ざめよ!」両方の雑誌を予約する人には厚手の書籍2冊を添えて2,600円で提供する。半年の予約とポケット版の書籍を850円の寄付で提供することもできる。5月: 「平和と安全」の書籍に2冊の厚手の書籍(「救い」と「神の自由の子」)を添えて400円の寄付で提供する。
◆ バプテスマを受けていない人から得た予約は新約でも再約でも,あなたの月ごとの野外奉仕報告で報告なさってください。1977年9月1日からなされたこの調整(1977年8月号「王国奉仕」参照)は再約が新約と同様に大切なものであることをすべての人が認識するのを助けるためです。もちろん,バプテスマを受けた人の予約は報告に含めません。
◆ 巡回監督が訪問している時以外の時に新しい書記の任命がなされる必要が生じるなら(例えば,書記が別の会衆に移転したり,他の何らかの理由で削除される必要があるなら)このことは長老団全員によって考慮されるべきです。協会に対して推薦がなされ,長老団全員に代わって奉仕委員が署名します。このようにして,物事は統一した仕方でなされ,その上で適切な任命がなされるでしょう。(長老たちは1978年6月12日付の手紙を読んでください。)
◆ 記念式は4月11日,水曜日,日没後行なわれます。その週は,この集いが最重要な集会となるよう諸会衆は他の集会に必要な調整をなさってください。例えば,書籍研究を前後いずれかの週に二回分行なうこともできますし,奉仕会にも必要な調整を加えられるでしょう。そうすれば記念式に努力が集中され,良い結果が見られるでしょう。
◆ 留守の家のスリップの印刷が終わりました。どうぞ注文なさってください。なお在庫切れの間に注文した会衆はそれを無視し,新たに注文してください。
◆ 「わたしの聖書物語の本」は十分在庫しております。さらに必要ならば,以前と同様20冊単位で注文することができます。
◆ 主宰監督は3月1日,またはそれ以後できるだけ早い時期に会計検査が行なわれるようにしてください。「会衆の会計についての指示」にその扱い方が記されています。(それには書記とありますが,1978年6月12日付の長老の取り決めに関する手紙には,主宰監督が会計検査がなされるように取り決めるべきことが記されています。)
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神権的ニュース王国宣教 1979 | 3月
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神権的ニュース
◆ 次の会衆で王国会館が献堂されました。北海道,札幌・南。群馬,大泉。埼玉,深谷。埼玉,鳩ヶ谷と川口。埼玉,吉川。千葉,君津。千葉,袖ヶ浦。神奈川,茅ヶ崎・西と寒川。愛知,渥美。愛知,知多。岐阜,瑞浪。京都,綾部。京都,久御山。大阪,河内長野。和歌山,和歌山・北。大分,中津。大分,宇佐。宮崎,小林。宮崎,高千穂。
◆ 神奈川県の横浜・洋光台会衆では,91人の奉仕者全員が定期的で,毎月約20人が補助開拓奉仕を楽しんでいます。3人の長老のうち2人は正規開拓奉仕に,1人は補助開拓奉仕にあずかり,各伝道者と一緒に働くようにしています。横浜・藤ヶ丘会衆でも94人の奉仕者全員が定期的です。早いところでは区域網羅が1~2週間に一度ですが,長老,奉仕のしもべの率先ときめ細かな援助により,良い奉仕がなされています。
◆ 大阪府の豊中・東会衆では先回の巡回訪問の際に18人が不定期的な伝道者でしたが,今回の訪問の時にそのうち13人は定期的になっていました。月に二度報告することを徹底し,前半に報告未提出の人を長老や書籍研究の司会者が励ましたほか,開拓者が他の伝道者を誘って野外で一緒に働いた結果です。
◆ 各地ですばらしい産出がみられています。東京都日野会衆では17人,そして東京都小金井会衆では16人が先回の巡回訪問以来新しく伝道を始め,福岡県春日会衆では19人がバプテスマを受けました。
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質問箱王国宣教 1979 | 3月
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質問箱
● 集会で祈りの割当てを受けた人は,どんな事柄を考慮すべきですか。
まず何よりも,それが大きな特権であり十分に準備して扱わねばならないプログラムの一つであるとの認識を持つべきです。啓示 8章3,4節の言葉の中で祈りと「香」が結びつけられていますが,香があらかじめ調合されてからたかれたように,神殿で人々がささげた祈りも最もふさわしいものに準備されていたに違いありません。(ルカ 1:8-10。出エジプト 30:34-38)それで,今日もその場に適した要点や目的のある祈りとなるように準備しなければならないでしょう。
ほとんどの場合,集会での祈りは時間が限られています。たいてい,それらは歌と祈りで5分間ほどです。もしそうなら,そのことが考慮されるべきであり,必ず時間内に終わるようにしなければなりません。それに加えて,集会の性質や出席者のことも考えることができます。友好的ではあっても,まだ会衆の成員ではない方々が多く出席する公開集会での開会の祈りと,大部分の出席者が信者である奉仕会での閉会の祈りとでは,祈りに含まれる事柄は自然に違ってくることでしょう。新しく交わった方々は,祈りの中で激しい迫害のことが強調されるなら,当惑を覚えて今後の交わりにためらいを感じるかもしれません。さらに,閉会の祈りがその日の集会で学んだ事柄の総復習を決して意味しているのではないことも思いに留めておきましょう。
祈りはできるだけ具体的であるのが良く,取りとめのない漫然とした筋の通らないものであってはなりません。こうした点を考慮すれば,いつも同じ内容で何でも含めるような祈りではなく,その場に適した祈りをささげることができるでしょう。そうです,祈りの割当てに対して準備できることは数多くあります。
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